07/05/25 16:10:34 6kXPxFJw0
今アルバムでは、今までよりも突出して夢や幻想に関する曲を収録したいと思っています。
なぜなら、夢とは人間にとって必要なものに思えるからです。ノストラダムスの大予言は
当たりませんでしたし、宇宙人もおそらくいないでしょう。今やオカルトというのは嘘を
嘘として認めつつ、いかにそのホラを楽しむかという半ば倒錯したものになりつつあるよ
うです。しかし、夢の全てを否定してしまってはいけないのです。例えば現実的な夢とい
うのがあります。若者の特権でもある、自分の可能性を信じると言う夢。私には、その夢
を失っている若い世代がとても多いように思えてなりません。大きい夢(世の中の不思議
な事)の一つ一つが消えていくことによって、小さい夢(自分自身の夢)もいつしか消さ
れていってしまうのではないでしょうか。夢とは幽霊のようなものかもしれません。見え
る=望む人には見えるし、見えない=望まない人には見えません。自分たちはメッセージ
を歌うグループではありませんが、大きい夢を語る事によって、夢を存在させようと思っ
ています。不吉な歌もあるかもしれませんが、それは夜見る夢の中に悪夢があるのと同じ
ことです。夢や幻想が無かったとしたら、この人生のなんと味気ない事でしょう。
人間椅子 和嶋慎治