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>>260
138 :名無しさんのみボーナストラック収録:2006/08/13(日) 01:00:40 ID:Nd6vhJfyO
綾瀬はるかが小さな書店の店員だったら、崩れ落ちそうな20冊の官能小説を、「ドスッ…!」っとレジに積み上げたい。
(私はべつに、何とも思ってないわ)という“無表情”を装いつつも、バーコードをスキャンする右手の動きは、やや苛立っているようにも見えたんだ。
淡々と20冊目を拾い上げた彼女が、その下に置かれた「人間失格」を発見したとき、そこには新鮮な裏切りを突きつけられた、文学好きの素顔が浮かんでいたよ。
俺が照れくさそうに、「今さら太宰っていうのも恥ずかしいでしょ……だからつい、こんなモノの下に隠したんだけど…」なんて告白すると、「…全然恥ずかしくないですよ」って、わずかに微笑みながら返してくれた。
「ありがとう。きみのその一言をオカズに、官能小説を読み進めていくよ。本当に僕は、人間失格だよね」
文豪・太宰治の世界観を超越するほどのトーンで言い放った、彼女の「ホント最低ですね」は、官能小説20冊読破における、大きな“支え”として活躍してくれたんだ。