06/10/23 11:29:49 X2Mk2HU+
>>185
いや、前衛に否定的ってほどでもないよ。偶然性の音楽や図形楽譜には
疑問を呈してはいたけど、彼自身の作品も後期はほとんどが無調だし、
セリエルなものも許容してたはず。たとえば戦後を代表する作品として
ブーレーズのル・マルトー・サン・メートルをトゥランガリラと並んで
あげてたのは有名な話。
つまり、作曲というものは作曲者が完全に仕上げなければならないという
意味での考え方は頑固であったけれど、それをどういう思想・システムで
仕上げるかということについては前衛も保守もないという考え方なの
では?
そういう意味では上で比較になってるクセナキスなんかは彼は認めていた
のかもしれない。矢代よりも別宮貞雄だとか、原博だとかのほうが本当の
保守派。