08/01/17 17:57:31 T7KhQ/Ot
>>29
木材ってのは、同じ材でも細胞レベルで違うのね。で、当然部分的に
硬度や収縮率も違ってくるんだけど、ハカランダはその木目の激しさで
有名だけど、木目が激しい=組織率が異なってるって事なのは分かる
よね。
で当然音楽的に考えると音伝導効率云々の話になってくるんだけど、
ある程度の木目なら音楽的に良いんだけど、ハカランダのように細胞配
列が激しく乱れたものになってくると、当然音の伝道効率は落ちてしまう。
これはセルロースだけじゃなくて、リグニンみたいなフェノール系物質や、
キシラン、マンナン等の多糖類系物質他組成している全ての物質含有率も
異なってくるからという理由。これは生育段階での気候・環境に影響され
るので仕方がないっちゃ仕方がない。
で、何よりも木目が激しい=組織率の差が大きい木材っていうのは割れ
やすい・歪みやすいのが欠点で、細胞壁の大きさが違うのだから当然と
言えば当然の事象。わかり易い例だと、木材の節目が乾燥で抜け落ち
てしまう例で、あれは収縮率が周りの部分とは違うという理由。結合性が
乱れる程、振動伝導率も落ちるまたは乱れてしまう。
エボニーも楽器にはとても良い材だけど、細胞結合性と硬度の都合上割れ
やすいのが難点。ハカランダは硬くて割れやすいうえに、組織率の乱れが
加わって音伝導率も正直それほどよろしくない。古いマーチンのハカラン
ダにクラックが多いのも至極当然。
ゲイリー・サウスウェルが何年か前の本でも言ってたっけ。