07/05/30 00:27:35 dONROtph
DGのギレリスの事を考える度に29番が出たときの事を思い出す。
DGの新譜ということで、レコ芸では全員特薦、相当期待して聴いたのだが、強烈な失望。
自分の趣味に自信を失くしそうな気がして、以来ギレリスのベートーベンは敬遠してきた。
しかし、2,3年前にブリリアントのギレリスのベトソナのライブ集を聴いて、とても感激した。
この二つを比べると、それはレストランの料理見本と料理そのものと例えたい。
本来のギレリスとレコード会社に煽られてしぶしぶ録音、そのうえつぎはぎ、うまいまずい
どころか、食べ物ですらないDG盤、と感じるのである。
他人の好みを否定したくはない、ゼルキンの色気なしもギーゼキングのせっかちも
好みではないが、否定はしない。
ただ、DGギレリスについては、これを良しとする人はあまり“わかって”ないのではないか、
とついつい思ってしまうのだが、いかがだろう?