08/02/12 23:11:36 ZpbdQmGt
皇太子殿下の御臨席を仰いだ演奏会。
諏訪内は名手バシュメット率いる合奏団に囲まれたものの、
モーツアルトの協奏交響曲ではバシュメットと対等に華麗な
掛け合いを披露した。バシュメットとのアンサンブルが
僅かながらズレル場面もあったが、諏訪内のアイコンタクトは
鋭く合奏団をコントロールしバシュメットをも配下に回したような、
堂々たるものだった。ヴァイオリン協奏曲2番では、会場の客が
諏訪内に一極集中するほどの安定した技巧と優美な歌い回しで魅了した。
殿下の御来臨に合わせ、衣装はスリムな白のドレスを着用。シルバーの
ピンヒールで最初にステージに登場したときは、欧州セレブ社交界ドレスを
彷彿するような、胸を僅かに隠しただけの露出の高さに、サントリーホールが
女性は勿論男性客からも、その女神のように美しい姿にザワメキが起きた。
バシュメットはコルニドライやシュニトケのポルカで並外れた技量を発揮し
喝采を浴びていた。
殿下もヴィオラ演奏のご趣味があるだけに、バシュメットの演奏と、
諏訪内の傑出したヴァイオリン技巧に満足なされたご様子で、団員が
引けてから御退席されるほど楽しまれた。