07/05/22 00:53:01 fvTK4FBR
以前、NHKTVで、評判の諏訪内さんが
チャイコフスキーとラロのの二曲のコンチェルトを弾く…という
珍しいことがありました。
私は喜んで鑑賞すると同時に、録画しました。
二曲のコンチェルトは、ただの一度の音程のずれ、弓のかすれ…さえも見当たらない
完璧なテクニックと完璧な構成力でまとめられており。
そこまで終結する意志の強さと、それを可能にする才能にはほとほと感心しました。
私はそう思いながら録画したビデオをその場で消し去りました。・・・・???
二度と聴く気はしない演奏である…と考えたからです。
テクニックも意志も「良い音楽」の実現のための手段です。
彼女の音楽には、「楽譜を見れば私の頭に浮かぶ程度の、ごく平凡な音楽」以上の物は
存在しませんでした。
例えていうならばホロヴィッツ、ハイフェッツの音楽の様に
言葉では表現出来ない「音楽的才能のキラメキ」が皆無です。
単なる ”極限にお上手”なお嬢さん芸の域を出ません。
コンクールの審査員達は美貌とスタイルの素晴らしさに幻惑され…
合わせて「天がニ物を与えたもうた」見事なテクニックに驚き…
恥ずかしい結果を選んでしまったのです。
以上は私の意見です。
彼女を好きで聴く人を貶める気は毛頭ありません。