07/06/27 19:00:40 3JRV2RsE
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そうかもしれない。
フランス語の歌唱はいまでこそ、ナタリー・デッセー、ドミニク・ジャンスといった
ネイティヴのひとが歌うようになってよくなったが、
以前は外国人ばかりで、フランス語の発音がひどかった。
ドイツ語のほうが歌唱には向いている。
だけど、いまだにドイツでは、ドイツ語上演がデフォなのか?
ぼくが聞いたときはハンブルクでは、一応原語上演だった。
「トスカ」はイタリア語、「マノン」は、フランス語だった。ただし、
ピラール・ローレンガーのタイトルロールのフランス語はなにを言っているのか、
さっぱりわからなかった。
ミュンヘンで聞いた「エフゲニ・オネーギン」は、さすがにドイツ語だったが、
タチアーナを歌ったソプラノは明らかにドイツ語圏のひとではなく、
苦労しているのがまるわかりだった。
今は、スカラ座でも、ロシア語上演がデフォじゃないかな?
先鞭をつけたのはフレーニで、ギャウロフからおそわったらしいが、
オネーギンとゴドゥノフぐらいしか、レパートリーには定着していない現在、
一曲のためにロシア語を文法から覚えるのは大変だ。
フレーニによると、文法もわからず、オペラの役を歌うのは無理だということ。
なるほど、と思った。ちょっとしたショーピースとして、リサイタルの最後にでてくる
「ジャンニ・スキッキ」の短いアリアは、意味もわからず歌うことはできるのだろけど。