07/06/08 13:56:12 5j23Y2XR
ヴィニャフスキの1番を五島みどりが弾いたのを聴いたとき、まさに売り文句の
「10代のヴィニャフスキと10代の五島みどりの魂が響き合う」ような
感じがして、とっても良かった。
ロマン派のヴィルトゥオーゾと呼ばれる人達は、みんな20歳前後で
自分のデビューのための協奏曲を書いて、ヨーロッパ中を陶酔させていた
んだよなあ、って。ショパンしかり、ヴィニャフスキしかり。
で、チェロにもそういう人がいるんだよな。
それはダヴィドフ。ダヴィドフの1番は20歳の頃の作品。
超絶技巧。激しい。ロマンチック。
1楽章は汗が滴る激しい音楽で、2楽章はあくまでロマンチックなカンタービレ、
そして3楽章はパガニーニ以来の伝統の三拍子、フンメル的コード進行。
まさに18世紀のヴィルトゥオーゾ的音楽の王道といえる。
同僚のチャイコフスキーが、変化球を投げたくなったのも何となく想像できる。