06/09/10 04:41:23 +64xsAPB
例え話が好きな俺が来ましたよ。
「戦争は嫌いだ!」「戦争反対!」と心の中で叫んでいる人は多い。
「戦争を無くそう!」多くの人はそう願っている。
ここに1人の反戦活動家がいる。彼は世界平和を望んでいる。彼の頭の中には
彼が考え抜いた世界平和の為のヴィジョンがある。彼はその実現の為には
愚かなリーダーどもを皆殺しにする世界流血革命も辞さないと考えている。
彼は提案する。「自分の考えに同意しろ!」「自分と共に行動しろ!」
「世界平和は素晴らしい。人類共通の理念だ。反対するヤツなどいないはずだ。」
だが誰も彼の言うことを聞かない。自分たちも世界平和は望んでいるが
今の自分の生活には満足している。特に不満はない。自分たちの生活を脅かす
リスクを背負う必要はない。
そもそも彼の語るヴィジョンは抽象的で表面的なことばかり。思いこみが
強すぎる。理想はわかるが机上の空論に過ぎる。流血など誰も望まない。
ところが彼は語気を荒げて言う。
「お前らは世界平和を望んでいないのか?」「世界平和は人類共通の理念だぞ!」
「自分の言うことは間違っているか?」「お前らは戦争を肯定するのか?」
「世界平和は間違っているか?」
「い、いえ、自分も平和は望んでいます」
「ほらみろ!やっぱりだ!」「みんなだって世界平和は望んでいるんだ」
「これはきっと誰かが俺を陥れようとしているんだ」
「よし、それなら俺は全世界に自分の正当性を主張するんだ!」
「世界平和は誰がなんと言っても正しいんだ!みんなそういってるはずだ」
「なぜ俺の言うとおりにしないんだ?」
「よし、何度でも俺の壮大なヴィジョンをきかせてやる」
「俺は間違っていないんだから。世界平和だぞ!全人類の共通の理念だぞ!」