06/10/30 02:36:35 hvAb5PPR
関係ない話だけど、百恵好きから言わせると、上で出てるひばりと明菜の話、
明菜はひばりタイプだと思う。これは百恵と比較しての話だけど。
ちなみに百恵がひばり世代の誰に該当するかと言えば、漏れは高峰秀子だと思う。
彼女は当時の映画のヒロインかつ大スターで(銀座カンカン娘を歌った人でもあるけど)
「私の渡世日記」という有名な自伝があるんだが、
先にこっちを読んでた自分が後に百恵の「蒼い時」を読み、生い立ちといい性格といい
生き方といい、余りにもタイプが似ていることに驚いた記憶がある。
要は一流の才能を支える強い自己を持っていてどんな苦しい状況下でも絶対に自分を見失わず
社会人としてチームワークの中で完璧にこなすとともに、
場合によってはどんな相手とも渉りあうなど男に生まれていたら天下を取っていたと言わせるタイプ。
さらには女性として全ての名声を割り切り、夫を支える専業主婦たることを自分の力で実現してしまうタイプ。
一言でいうなら女傑、ものすごく強い人。
渡世日記の出たのがS50年頃であることからも百恵が読んでいて少なからぬ影響を受けた可能性は
否定できないし、蒼い時の執筆にあたっても本人や残間里江子のイメージにあったんではないかとも思ってる。
これに対してひぱりはこういうタイプではない。
常に自分の弱さゆえの大きなトラブルに悩まされつづけ、それと向き合いながらも自分の世界を届けるべく
苦心惨憺するタイプ。
ひばりの熱狂的なファンが女性に多いのは、そういった苦しみの部分をも含めて理解して
愛する人が多いからであって、脚光の当った部分だけでひばりを愛しているファンはいない。
(でないと「川の流れのように」の意味なんてわからん)
で、明菜がどちらかといえば間違いなく後者だと。
最近女性ファンが増えてきた気がするのは個人的にはうれしいし、
いろいろなことも含めて受け入れた上で、歌を届けてくれる明菜を応援できたら、むしろそれしかないと思う。
強いていうなら、身体だけは大事にして欲しいなと。
ひばりやテレサ・テンのように死によって伝説化するのはうれしいことではないから。
あと、歌姫の呼称は記憶の限りではひばりではない、ひばりは「女王」。
元々は台湾や香港で「日本的歌姫山口百惠」といったアジア的な表現がされていたもの。
これが日本で最初に大きく使われたのは「アジアの歌姫、テレサ・テン死去」で、
どちらかと言えば悲報とともにもたらされた逆輸入的な要素が強いように思う。