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音楽を聴いていてキモチヨくなる原因のひとつに、
私たちは知らない間に「音の距離」を聴いているから、
という説があります。
音楽の基本形は、最低音を出すベースの上に
いろんな楽器がいろんなリズムやメロディを乗せる、という構造です。
一小節の間に高音や低音などさまざまな音が飛び交うわけですが、
どれも最低音のベースより音域的に「上」に離れています。
その大なり小なりの「距離」が、心地よさを生み出しているというのです。
もちろん、こんな難しいことを考えなくても
ホーンのユニゾンやゴスペルのハーモニーは充分楽しめます。
でも、ある程度の音楽知識を持っている人は、
その楽曲の構造をとらえた上で、たとえば
「このコード進行で、その音を持ってくるのか!」といった風に
より楽しんでいるわけです。
だから、この説に則っていうならば、
「ベースに注目する人」というより「ベースにこだわる人」が
音楽に詳しいと言えるのではないでしょうか。