05/06/03 20:39:22
僕の彼女が医師から餓鬼連のよしと告げられてから早三年。
ベッドの上からは動けないが、彼女は餓鬼連のよしである事を感じさせない程に元気だ。
彼女を看病していても、餓鬼連のよしとは、見た目には全く分からない。
そんなある日、いつもの様に病室のベッドの横で、僕がリンゴを剥いていると
突然彼女が、窓の外の遠くを見ながら話し掛けてきた。
「トモくん、私の餓鬼連のよしがもし急に悪化して、突然死んじゃったらどうする?」
『オイオイ、何いきなり縁起悪い事言ってるの?どうしたんだよ。』
「私、分かるんだ。私もう長くないの。自分の体だもん。いつもと違うの、最近。」
『餓鬼連のよしは小さくなって来てるって、お医者さん言ってたじゃないかよ。』
「それはそうだけど・・・実は胸の辺りが一週間前から・・・」
『まさか・・・胸の辺りってお前まさか・・・』
『そう・・・ポチョムキン・・・ポチョムキンも出たみたい・・・
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