06/06/25 01:26:33 nvT/71tk
とりあえず必聴
・ムラヴィンスキーのメロディア選集(Venezzia)、ビクター盤、アルトゥス盤
殺人的な演奏。永遠のスタンダード。
ロシア的で表情が濃厚な演奏
・コンドラシン (音質は Aulos>Venezzia だが、Vene盤でも問題はない)
圧倒的なパワーでごり押し。ショスタコーヴィチのロシア的なモチーフを余すところなく伝える。13番は圧倒的。
・ロジェストヴェンスキー
コンドラシンよりはキレがある演奏で、聴きやすい。悪く言えばやや軽い面もあるが、9番などは素晴らしい。
・ロストロポーヴィチ
ムラのある演奏。セカンドチョイスとしてはありだが、初心者にはあまりおすすめできない。14番は名演。
ドイツ的で純音楽的な演奏
・ザンデルリンク(選集)
10番などはベストを争う。価格もわりに安く入手しやすい。バルシャイより徹底してドイツよりな演奏であり、比較して聴く場合たいへん面白い。
・ケーゲル(選集)
7番は新境地を開拓したと定評あり。どれも独自の解釈が光る、冷徹なショスタコーヴィチ。
・キタエンコ
SACDで唯一の全集。なかなかしっかりとした演奏で、安心して聴ける。他のものと比べるとやや高いのでそこがネックか。
折衷的な演奏
・バルシャイ
最も入手しやすい全集。折衷的だ、面白みがない、などと批判はあるが曲の美しさは堪能できる。とりあえず持っていて損はないだろう。
・ハイティンク
しなやかさを持った演奏で、曲にムラがない。誠実な解釈で面白みに欠ける面もある。14番は原語復元版で貴重。
・ゲルギエフ(全集録音中)
ショスタコーヴィチファンの間では評価が高くない。普段の奇抜さがなく、ややおとなしい演奏が多い。
・バーンスタイン(選集)
「バーンスタインのショスタコーヴィチ」であり、バーンスタインの個性がはっきりと刻印されている演奏で評価が分かれるところ。
ショスタコーヴィチの曲の持っているポジティブな側面に光を当てている。