04/11/12 23:11:54 .net
「あ、こごだっだな..」
楽器店に買い物へ行った帰りに、あの川原へ寄り道した友子。いまもあの仲間達とスウィングジャズを続けている。
(あのとぎ、郁子んとごでテナーサックス見づげんながっだら..)
17人のスウィングガールズ、すっかり街の名物バンドとなった。始めたあの頃はともかく誰かの前で演奏したくて人の迷惑を顧みずあちこちに飛び出していたが、最近は事ある度に街のイベントに呼ばれるようになった。
でも、楽器をみんなで演奏する事が楽しいのは変わらない。みんなの笑顔も変わらない。
川原に立って、あの頃を思い出す。
(あのとぎ、こごでたくぉど会わながったら...)
もしも、なんていう考えは友子らしくなかったが、思い出の川原で水面に映る夕日を見ているうちに、ちょっとだけそんな気分になっていた。