08/07/09 03:20:11 iKUDhQhB
■ある公認会計士の自殺を思い出して
TBありがとうございます。
2003年4月24日、東京・池袋のマンションから身を投じた公認会計士がいました。
平田聡さん(享年38歳)です。彼は旧あさひ銀行担当の「朝日監査法人」の公認会計士で、金融庁への
出向経験もあり、監査法人の役員であるパートナーへの就任が内定していたエリートでした。
当時、旧大和銀行と旧あさひ銀行の合併で誕生した「りそな銀行」は、3月に新銀行となって初めての
決算を迎えて決算作業が本格化していました。彼は「りそな銀行」担当の「朝日監査法人」の
公認会計士として決算作業をしていました。しかし、彼は「りそな銀行」の決算を承認するかどうかで
公認会計士としての良心と、金融庁の圧力との板挟みにあって悩んでいたそうです。
結局、旧大和銀行担当の新日本監査法人が「りそな銀行」の決算承認を拒否、国会で彼の自殺が取り上げられて
「朝日監査法人」も決算承認を見送ることになり、結局5月17日「りそな銀行」は政府に公的資金(税金)の注入を
申請することを決め、5月30日1兆9千6百億円の公的資金(税金)の注入を申請して、事実上破綻しました。
私が思うには、旧大和銀行も旧あさひ銀行も合併する前からもともと事実上破綻しており、粉飾決算をやって
きたのだろうと思います。金融庁は破綻している銀行同士をくっつけて大銀行にしたらさすがに潰せないだろうと
踏んでいたのでしょうが、あまりに巨額の粉飾決算に公認会計士もびびったということでしょうか?
ここでの問題は、金融庁の責任が一切不問にされていることです。
Duke Ken Usui 2005-09-19 21:19:19