07/12/20 15:18:02 hXPzlrG2
コンビニでバイトをしている僕。
この時期クリスマスイブのシフトが決定し、毎年恒例のシフトを替わってくれ大会が始まる。
まあいつものことですが取り立てて用事もない僕が夜のシフトに入ることになった。
「飯を奢ってもらう条件付きだし、悪くないですお。」
当日になり、もう一人の不幸な相棒がやってきた。僕はちょっと驚く。新垣さんがやって来たからだ。
「あれ?この時間のシフトに入るなんて珍しいね」
「はい。店長に無理矢理頼まれちゃって。空いてるの、私だけだったみたいで・・・」
日が日ということもあり客はいつもより少なく、暇な僕達は沢山の話をした。普段同じシフトに入ることもない相手なだけにお互い知らないことだらけで話は尽きなかった。
ただ、時々大きなあくびをして眠そうにしてる彼女を見ると、
やっぱり僕といるのは退屈なんだろうな、と現実に戻される。
数時間が過ぎたころ久しぶりの来客。
カップルだった。どうもその彼女の方が新垣さんと知り合いらしく親しげに話し掛けてきた。
「あれ?結衣何してるの、こんな所で。今年のイブは好きな人と一緒に過ごせるんだってはしゃいでたじゃん」
そしてチラリと僕の方を見てはっと、そうセリフを付けるなら「ハッ!」しか有り得ないような顔をして
「ご、ごめん」とだけ言ってそそくさと店を出て行った。おい、ちょっと、どうするんだよこの空気。
新垣さんの方を見る。真っ赤な顔でうつむいてる新垣さん。
すると新垣さんがぽつりとつぶやいた。
「・・・昨日、ドキドキして一睡もできなかったんですよ」
なんてことがあったら絶対に好きになっちゃいますお