08/08/06 22:46:38 1uhZq0QU
中国製ギョーザ中毒事件で、製造元の天洋食品(中国河北省)が事件後に回収した冷凍ギョーザが中国国内で流通し、
ギョーザを食べた中国人が有機リン系殺虫剤「メタミドホス」による中毒症状を起こしていたことが分かった。
複数の関係筋が6日、明らかにした。中国公安当局は2月末、「原材料、生産、輸送過程で異常はなく、
中国国内でメタミドホスが混入された可能性は極めて小さい」との見解を表明したが、
日本に輸出されていないギョーザからメタミドホスが検出されたことにより、中国での混入の可能性が強まった。
日本政府は外交ルートを通じ、中国側に事実関係を確認するとともに、より一層の捜査協力を求めていく方針。
福田康夫首相は6日午前、広島市内のホテルで記者会見し、「捜査上の問題もあるので説明するわけにはいかないが、
(日中での協議が)進行中であると理解してほしい」と述べ、事実関係を暗に認めた。
複数の関係筋によると、天洋食品は事件発覚後に流通していた冷凍ギョーザを回収したが、その後市場に再び流通したという。
今年6月、このギョーザを食べた中国人が有機リン系殺虫剤によるとみられる中毒症状を訴え、
その後の調査でメタミドホスが原因だと判明したという。被害者の人数や詳しい症状などは一切明らかにされていない。
中国側は7月初めに外交ルートを通じ、この事実を日本政府に伝えていた。
天洋食品製の冷凍ギョーザ中毒事件は昨年末から今年1月にかけ発生。
千葉、兵庫両県で3家族計10人が同社のギョーザを食べた後に中毒症状になった。
その後の警察当局の捜査で未開封のギョーザからもメタミドホスが検出されたため、日本政府は、中国で混入した可能性が高いとみて中国側と協議を続けていた。