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誘拐された中村さん、励ましたのは私 イラン元人質語る 朝日 2008年6月25日8時0分
【テヘラン=吉武祐】イラン南東部で誘拐され、14日に約8カ月ぶりに解放された大学生、中村聡志さん(23)は拘束中、殺される恐怖にさらされていた―。
同じ麻薬密輸組織に誘拐され、解放まで中村さんを励まし続けたイスラム法学者のタヘリ師が、朝日新聞の電話取材に語った。
中村さんより6歳ほど年上のタヘリ師は4月下旬に誘拐された。パキスタン側の潜伏場所で初めて中村さんを見たのは5月上旬。「髪とひげが伸び放題で木陰に立ち、途方にくれた様子だった」
「中村さんは『自分は殺される』と思っていた」と言う。犯行グループは中村さんに家族への電話をかけさせる際に、「(自分を)殺すつもりだと言え」とも迫った。
タヘリ師自身は手足を鎖で縛られたが、外国人の中村さんは免除され、ある程度丁寧に扱われたようだ。
1週間ほどして寝食を共にするようになり、英語で話しかけた。「イランから助けが来る」などと話し、徐々にうち解けた。だが犯行グループは2人に会話を禁じた。考えついたのが「砂いじりをするふりをして、顔を別々の方に向けて話すこと」。
この方法で冗談を言ったり、互いに思い出を語り合ったりすることを中村さんは喜んだという。タヘリ師は「彼ら(犯行グループ)の方こそ私たちの人質だ。私たちがいるため自由に移動できないのだから」と元気づけた。
拘束期間中、武装警察が潜伏場所を囲んで圧力をかける場面もあったという。現地で「リーシ・セフィード(白いあごひげの人)」と呼ばれる部族の長老がやってきて、犯行グループに「こんなことしても何にもならない」と諭すのも目にした。
長老が「お前たちの悪事が我々の信用を損なった」などと叫ぶこともあり、タヘリ師は長老の説得活動が解放につながったと信じている。