08/07/04 09:01:15 9XoF/n7n
天皇って、西洋や中近東や東南アジアで言うところの単なる「王様」でしょう。
だからこそ血統がどうとか言ってるワケです。
天皇とか皇帝とか「皇」の字がつくのは、典型的な例がカエサルやナポレオンですが、
武力を背景として議会や貴族や国民を統べるポジションの人間をいうのです。
日本の天皇に「皇」の字が相応しかったのは鎌倉幕府が樹立されるまで。
鎌倉以降は単なる「王様」です。
「king(王)」の形容詞が「royal(王の)」で、
「emperor(皇)」の形容詞は「imperial(皇の)」です。
明治以降も、明治天皇は、薩長の「維新は私利私欲のためでない」証として使われただけの、
単なる王様と解釈するのがもっとも妥当でしょう。
その血統(正閏論争)も、水戸学派の南朝正統説に則っただけの話で、
世界の王族の正統論争(ハプスブルク等)と比べても、なんだか恐ろしくいい加減。
紀元<後>の5世紀ころまで文字すら持たなかったのに、
後付でそんな正統性を云々しても、ちっとも興味を惹かれない。
ギリシャ・ローマで、たとえばピタゴラスの定理が証明されたのが紀元<前>5~6世紀、
古代中国で孔子が活躍したのが同じく紀元<前>5~6世紀(春秋戦国時代)、
などというのと比べて、その差千年以上、あからさまに歴史が浅い。
そんな歴史のない「血統」に何か論争の価値があるのか、とんと理解できない。