08/07/03 00:32:27 J0bozX8G
立憲民主主義の観点から死刑制度を語ってみます。
日本は、この立憲民主主義を二重の意味で蔑ろにしています。
まず、刑罰の種類や量刑を決めるのは言うまでもなく有権者です。
行為後に法定刑が軽減された場合、軽い方の刑に処せられることになっています。
つまり政治の動向次第で、受刑者が受刑者でなくなる可能性すらあるのが民主主義です。
アメリカやヨーロッパでは、受刑者にも選挙権が認められていて、不在者投票できるそうです。
しかし日本では、受刑者の選挙権が認められていません。
国民の一員でありながら自らを委ねるルールの決定に関与できないのです。
これでは民主主義の欠席裁判です。
というわけでまず第一点、日本は受刑者に選挙権を認めない点で人権後進国です。
さらに死刑制度は、当該受刑者が選挙権を得る可能性を永遠に奪ってしまいます。
刑罰とは決して永遠不変の真理ではありません。
受刑者をその選挙権ごと屠り去ってしまうのは、
立憲民主主義を理解していない証拠で、傲慢以外の何物でもありません。
たとえ民主主義による決定でも奪ってはいけないのが人間の生きる権利です。