08/05/30 20:44:30 GzxY/t7a
◎ 日経新聞の「大機小機」は神コラム! ◎
「腑に落ちない対日投資促進論」
日本経済の閉鎖性の象徴とされるものの一つに直接投資の内外格差がある。2007年末の対外直投
残高約62兆円に対し、対内直投残高は約15兆円。毎年の対内直投は韓国、シンガポール以下、対内
直投残高の国内総生産比は2%台で欧米、アジア諸国に比べ際立って低い。
だが、いわゆる対日投資促進論は腑に落ちない。内外投資ギャップの背景には、日本が外資に依存せ
ずに近代化・工業化を果たした歴史があり、貿易・形状・所得収支の黒字国は資本収支を赤字(輸出超過)
にすることで帳尻を合わせるという国際収支の仕組みがある。三収支の黒字のままで内外投資格差を埋
めろというのはナンセンスな論議だ。対内投資を増やすには、対外投資も増やす必要がある。