08/07/14 14:57:08 tbxCbLDs
↓兵頭二十八先生が西部先生について語ってる。
兵頭二十八の放送形式
■ ばたあん死の後進
2008年07月13日 09:26
N先生がえらい本を出した。ISBN 978-4-87031-851-9『妻と僕』。奥付が2008年7月26日になっているが、拙宅には7-18に
届いたから、そろそろ書店には出ているのかもしれない。飛鳥新社の小山さま、なにはともあれご恵送どうもありがとう存じます。
本書210~211頁の引用主旨から忖度するに、たぶんN先生は読者の感想が、タイムリミット以前に到来することを望んでいるだろう。
よってぶしつけにUPロードする。
わたしは、たまさかにすぎぬけれども、死んだ親父やE先生その他の夢を見る。『おや? おかしい、この人はもう死んでいるはずだ
が……』と、夢の中で考えたことは、ごく初期の1回しかない。あとは、何の不思議感も持たない。おそらく彼らはわたしが死ぬまでは生
きているのだ。
もちろん、ただの一回も夢にも出てきた覚えがない、「泉下の見知り人」は人数にして数十倍もいるであろう。その人たちは、もう、わ
たしの脳にとって、本当に「故人」なのだ。E先生の奥様も含め、ずいぶん恩人も含まれているので申し訳ないという気がするのだが、そ
ういうものだから、しょうがないのだ。
わたしはN先生について悪い記憶は一つもない上、かつてN先生が夢の中に登場したことがかすかにある。よっておそらくわたしの寿
命の限り、N先生はライブな存在であり続けるのじゃないかと予期する。
本書は、書きにくいことを果敢に書くN先生について、わたしのような凡下が理解しそこなっていたことを、いくつかクリアーに分からせ
てくれた。〈男が隠喩の生き物であり、女は換喩の生き物である〉というN先生の大創見は、ひょっとして前にもわたしはどこかで読んだこ
とがあったのかもしれないのだが、今回、初めて「なるほど」と胸に落ちた。要するにわたしはN先生の良い読者ではこれっぽっちもなかっ
たと確認した。