08/05/09 16:51:49 Xq8ZkVeT
短期資金を調達し、長期のCDOなどに投資して、利ざやを稼ぐことを目的とする
SIV(ストラクチャード・インベストメント・ビークル)と呼ばれる
銀行の簿外の特別目的会社の存在が、不透明感に拍車を掛けているわけだがね。
英HSBCは傘下に抱える簿外のSIVに関して以下の決定をしている。
まずSIVに出資する投資家に、HSBCのバックアップ信用ラインが付与されるCP、
あるいはHSBCがファイナンスを実施する新しいSIVに乗り換える選択権を与える。
さらに、SIVの資産を連結対象に加える。
これにより約450億ドルの資産などがオンバランスとなる見通しで、
HSBCはSIVの資金調達難を打開し、SIVを巡る会計上の不透明感を払拭することを狙っている。
なお、既存の投資家が損失発生のリスクを負担するため、
SIV資産の棄損により損失が発生した場合でもHSBCの収益や自己資本規制への悪影響は限定されるもようだ。
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
このように、SIVという特別目的会社なんだが、まあ銀行の子会社みたいなもんだ。
BISバーゼル規制によって資産を増やすと、自己資本比率が下がり、BIS規制に
抵触する。だからSIVのような箱をつくって資産を移転させたわけだが、それを担保に
SIVはCP(コマーシャルぺーパー)を発行して資金調達していたというわけだ。
資金調達したお金でCDOに投資していたというわけでね。
この短期金融市場に流通しているCPがやばかったという話でね。
サブプライムローン、住宅ローン担保証券、資産担保証券、債務担保証券
CDSのような金融保証にSIVによるCP(コマーシャルペーパー)も
結局はただの紙切れになっているということだな。
モルガンが英HSBCをアンダーウエイトに引き下げたようだがね。