08/04/18 17:40:50 LZvA95si
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中国が私有財産保護法(物権法)を作ったと本日の読売の一面にある。
胡総書記になってから、2004年に憲法に私有財産保護を明記したとあるから、これはその具体化なのかもしれない。
いずれにしても私有財産制を認めるということは、共産主義の基本原理である"私有財産の否定"をくつがえすこと
になるわけだから、中国は法律レベルでは共産主義を実質的に捨て去ったことになるといえるだろう。
そして今後さらに中国は独禁法、労働契約法といった欧米的な社会民主主義的法律を作っていくことで、ある意味で
今よりも社会主義的になっていくことになる。つまり、ここ数年の共産主義中国は西側よりも市場主義的なところも
あったわけだが、中国は今後はそれなりの時間をかけて西側と同じ社会民主主義的な体制になっていくと予想される。
社会主義~共産主義は否定されているものの、ヨーロッパを中心とする西側諸国が社会民主主義体制に落ち着く
ことで、社会主義と自由主義の中間地点が”グローバルスタンダード”とされているのだろう。
社会民主主義がグローバルスタンダードとなれば、実質的に自由主義が敗北したことになるが、今後アメリカが
どうなるかが重要だ。