08/02/20 14:34:45 sDw0tQn+
>>217
例えばアメリカ大統領なんかは大統領就任のとき、聖書に手を置き『神に誓って』
大統領として誠実に職務を行う、と宣言しますよね?
それは本当に『神に誓って』いるかどうかは別として、国民全員に「私は神の名の
下に職務を忠実に果たしますよ」という形式が必要なんです。
それと同じように総理大臣や最高裁判所長官などを任命する、という形式が必要な
んです。
「形式なんて必要ない」とおっしゃる人もいるかもしれませんが、大抵の場合、与
党内で決められた人が「今日から私が総理大臣です」って宣言してなるよりも、
何百年以上昔から日本国の象徴であり、伝統と権威ある『天皇』が「私の名の下に
この人を内閣総理大臣に任命します」としたほうが、誰もが納得するんです。
要約すると「形式とは馬鹿馬鹿しいものだが、必要なものでもある」ということなんです。
そしてその権威が失墜したり途絶えたりしたため内紛が起こり、結果的に独裁者が生まれた、
という事例は、歴史を振り返れば数多く確認できるのではないでしょうか。
つまり『権威ある者』が『選挙で選ばれた者』を総理大臣などに『任命』することで、無用な
混乱を避け、体制を維持し、そうすることで秩序を保っているのです。
また、私は民主主義において独裁者の出現を防ぐ主な方法は、有権者がよく政治家の主義・
主張を理解し、慎重に投票することだと思っています。
憲法や法律はそれを補うものであり、天皇制もまたそういうものだと思います。
上で書いた通り、体制を維持し、秩序を保つことで間接的にせよ独裁者の発生を未然に防い
でいる、というのが私の考えです。