08/02/12 23:55:58 bpSAPyWv
メスを置いた一人の外科医として
このことだけは言っておきたい。
自分の個々の仕事に誇りをもたない医者はいない。
たとえば、多くの外科医はたった一人の術者として
一回の手術に全身全霊を傾ける。
緊張感で全身汗まみれになる。
それは宮大工が、ひとりで一つの寺院を建てる姿勢と同じだ。
だれが、永久にのこる欠陥五重塔をたてようとするだろうか?
しかも、術者は自分ひとり、他の誰にも責任はない。
そんな姿勢でやった仕事が、うまくいかなかったら
こんなに悲しいことは無い。
そして、その上にそれで訴えられたら
それが1000回に1回の出来事でも
その場を去る決心をするのに充分だ。
注意義務違反だとか、ミスだとか
それ以前に、自分は終わりだ
と思うものだ。