07/12/24 21:20:07 yeshFtZ3
>>782
一度、グローバリーゼーションという言葉の定義を明快にしておいた方が良いね。
グローバリーゼーションとは一般的には国家や国境が意味を失って
世界が一つの地球社会になっていく流れのことぐらいの意味で良いと思うけど、
このスレで叩かれてるのは、金融や経済をリードしてきたアメリカの主張する
グローバル・スタンダード(世界基準)が、ただのアメリカン・スタンダードに過ぎず、
年次改革要望書の押しつけなど植民地政策と変わらないという点。
勿論、この歪んだ部分を検証していくことは非常に重要だけど、
一方で本来のグローバリーゼーションの流れそのものを拒否してしまうと
構造的な問題点を見逃してしまう。つまり先進国としての日本と後進国との関係もまた
そこに含まれるのであり、公正さを維持しようとすれば日本も色々な局面で犠牲を強いられるからだ。
製造業をささえる部品や農産物などのコスト競争が国内市場を食い荒らしているのを知らない人はいないだろう。
とくに先進工業国と農業輸出にたよる後進国の利害調整はけっこう難しく
じつはスティグリッツは日米双方の農業保護政策には否定的だったりする。
(アメリカは日本以上に農業助成金をつぎこんで保護してるがw)