07/12/24 14:59:21 iMALBY1N
今年の参議院選挙の最大の意義は、世界標準の二大(二極的)政党システムが姿を
現した点にある。世界標準モデルとは次のようなイメージである。経済効率や強者
の自由を尊重する保守政党が右側に、分配の公平や弱者も含めた平等を尊重する
社会民主主義系、あるいはリベラルな政党が左側に立ち位置を定め、政権をめぐって
競争する。場合によっては中間的政党と連立を組む。
日本では、この十五年ほど二大政党制を目指すといいながら、世界標準モデルは
根付かなかった。その最大の理由は、自民党がジキルとハイドよろしく、強者の
自由を尊重しつつ、ある程度弱者にも再分配するという芸当を続けてきたからに
他ならない。したがって、自民党を批判する勢力も、政府のリストラを図る
新自由主義系の政策を前面に出すのか、国民生活を支える社会民主主義系の政策を
前面に出すのか、明確な路線を定めることが出来なかった。
ある意味では、冷酷無慈悲な小泉構造改革のおかげで、非自民勢力は社会民主主義
を取るほかないという状況が生まれた。小沢民主党はそのような見極めをしたのである。
まさに、新自由主義的構造改革のひずみが明らかになり、勝ち組にあらざる普通の人々
の生活が脅かされているという状況において、小沢民主党の「生活優先」という
スローガンが国民の支持を集めた。民主党が社民路線をとったからこそ、参議院選挙に
おける勝利がもたらされた。
今の日本は、まず政権交代のある民主主義にして、自民党と官僚支配の政治を終わらせる
必要がある、その後政界再編で、民主党が中道左派になるのがいいと思う。
民主党を中道左派にするには、やはり、第三の強い社民勢力の存在が必要。
できれば連立政権が理想だ。