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『経済学の歴史』ジョン・K・ガルブレイス
「経済学を政治および政治的動機づけから切り離すのは不毛なことである。このことはまた、経済的権
力および経済的動機づけの現実に、隠れ蓑を提供することにもなっている。さらにそれは、経済政策
における誤診や誤ちの重要な源泉でもある。経済学の歴史に関するどんな書物も、経済学が政治学と
再結合して、政治経済学というより大きな学科を再び形成するようになるだろう、との希望なしに終
わらせることはできない」
「いわゆるサプライサイド経済学がアメリカに現れたのは、レーガン政権の求める減税および福祉削減
を承認するという特定の目的をもっていた。しかしこの経済学は、既成の経済学的思想やそれを教え
る上で、何ら見るべき地歩を築くことができなかったと言ってよい。この経済学の意図は金銭的利益
へのひどく単純な順応ということであって、それはあまりに見えすいていた」
マネタリズム(フリードマン)批判
「今日の保守主義が市場について弁じ立てるのは、非常に有効に、しっかりと、経済的利益に根ざして
いる。経済学者が古典的市場を信奉していること、それを教えること、そしてそれが大衆の意識を広
く倒錯させる役割を果たしていることは、この既成経済利益に強く奉仕している。また、古典的市場
の信奉は、経済的証明を必要としないほどの神学的性質を持っている」