07/11/16 18:13:30 1Z68hm6V
最近起きている金融危機は不動産の証券化によっておきたものであり、
担保価値が際限なく分割化されて株式に近くなったために起きたことだ。
一物件に一担保なら融資が焦げ付いても担保処分はすぐに出来ますが、
数百数千に分割されてしまうと非常に難しくなり信用危機が起きてしまう。
だから不動産の債権の証券化は土地本位制から逸脱した制度である。
日本のバブル崩壊は土地本位制に危機をもたらしましたが、その原因は
土地神話が行き過ぎて土地に無限の価値があると思い込んでしまった
ためだ。土地の価値は利回り採算で算定されますが、土地が株式のよう
に投機的に売買されるようになるとバブルが発生してしまう。
政府はそのような投機的な動きを止める事が遅すぎた。
しかし土地は株式に比べれば誰にでも価値判断はしやすく適正価格が
形成されますが、株式は専門家でないとなかなか適正価格が判断でき
ない。会社の価値は倒産してしまうと株式価値はゼロになりますが不動産
価格だけが残る。だからこそ信用の創造手段としては土地は普遍的価値
を持つから土地こそが金に代わる信用創造手段なのだ。
土地は金とは違ってインフラを整備すればいくらでも作り出すことが出来る。
中国でも物件法が整備されて土地本位制が取り入れられた。しかし土地
本位制は政治が安定してこそ機能するものであり、戦乱が相次ぐと成立
しない。だから土地本位制こそ人々は政治的安定を望むようになる。
日本のバブル崩壊は土地が担保になっていたからある程度は回収する
事ができて銀行破綻は最小限度にすることが出来ましたが、アメリカで
起き始めている金融パニックは債券市場がストップしてしまった事で債権
の回収に目処が立たない事が問題だ。小さな金融機関から倒産が始まって
大手の金融機関が倒産したら連鎖倒産は避けられないだろう。
政府が介入して徳政令でも行なわないと壊滅的な危機になるだろう。
即ちそれは米英中心の覇権体制の終わりを意味するものとなる。