07/08/10 03:14:33 pUnbKC2e
>>1以外へ
「なぜ私は選挙に行くのか」を説明したほうがいいのだろう。
今日、選挙権は「あって当然」なものであるため、「あくまでも権利なんだから行使するのは
自分の勝手」という意見もインターネット上で多く見られ、それに対してやはりここと同じく
決定的な反論がでないまま議論が自然消滅している。
しかし皆が決定的に忘れていることは、「選挙権は国民が獲得したもの」であること。
それまでは特定の国民のみに与えられていた選挙権、さらに昔は存在さえしなかった
選挙権が20歳以上の国民全てに与えられたということが重要なのである。
昔は、それこそどこかのお偉いさんが決めたこと、それは江戸幕府であり、明治政府で
あったのだが、それが絶対だった。異論を抱いても公言することもできなかった。
戦後、婦人参政権を含む普通選挙が実施されるようになり、全ての国民が参政権を
もつことができた。
その場に居合わせたわけではないので実感はないのだが、その当時の国民の多くが、
「これで自分も微力ながら政治に参加できる」という喜びを抱いたのではないだろうか。
戦後62年。その喜びは風化し当たり前のこととなり、その権利を獲得するために
流れた血と汗と涙は忘れ去られ、あたかも自分で獲得したと勘違いしている人間は
「自分の権利なんだからどう使おうと自分の勝手だ」と言い張る。
その権利は、あなたが努力した結果獲得したものではない。過去の数多くの国民の
犠牲の上に、国民の永遠の権利として遺されたものである。
だから、選挙権を粗末に扱うことは、祖先の苦しみに唾するものであり、私は納得
できない。参政権が矮小化されるような事態にだけはしたくない、との思いが
私を投票所に向かわせるのである。