08/03/23 03:23:05 kDnlQA86
■民間人が生け贄 石原都政の無責任(1)
巨額の追加出資問題に揺れる新銀行東京。
石原慎太郎知事はじめ東京都幹部は民間出身の元代表執行役の乱脈経営をやり玉に挙げる。
が、責任を負うべきは都政ではないのか。◇
「うるさいから黙って聞けよ」 石原慎太郎・東京都知事は野党議員のやじを一喝すると、再び持論をぶった。
「私が社長だったら、もっと大きな銀行にしてましたよ」。知事はあくまで強気の姿勢だ。
なおも議員が責任追及すると、今度は与党席から激しいやじが飛ぶ。
11日、新銀行東京への追加出資400億円の是非を話し合う都議会予算特別委員会は荒れた。
追及したのは民主、共産両党。一方で多数を占める白民、公明両党は「石原都政」支持の姿勢を鮮明にした。<>
鳴り物入りで始めた新銀行が大失敗に終わったことは否定しようがない。
当然、知事以下の都庁幹部には責任論が避けて通れない。
ところが、「考え方や理念に誤りはなかった」などとして、都は強気の姿勢だ。
その最大の拠り所となっているのが、予算特別委員会の前日に、新銀行が公表した「調査報告書」である。<>
しかし、これには都側の責任逃れが透けて見える。<>
執行役陣が民間出身者で占められていたのに対し、当初から都は支配株主の立場で幹部1人を取締役会に送り込み続けた。
さらに民間出身の取締役も「石原色」が強い布陣だった。鳥海巌・元丸紅会長は一橋大学の同期で石原知事と親しく、
都教育委員を務めるなどしている臥都内で中小企業を経営する梶原徳二氏も石原知事と近いNPO(民間の非営利組織)の副理事長で、
知事白らが「招聘した」と認めている人物だ。<>
そもそも、報告書をまとめた委員3入のうち2人は都庁出身。委員長の津島隆一・現代表執行役はかつて新銀行設立本部長。
報告書を最終承認した取締役会議長の大塚俊郎氏は出納長時代に新銀行構想の企画責任を担った人物だ。
都への批判をかわすための”お手盛り報告書”の感は否めない。<>
開き直りを決め込む都の姿勢は一種異様だ。無責任体質は必ずや将来同じ過ちを繰り返すに違いない。
URLリンク(www.toyokeizai.net)