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あおぞら銀行：サカサ社長がＣＥＯ昇格
あおぞら銀行は２１日付で、能見公一（のうみきみかず）会長兼最高経営者（ＣＥＯ）（６２）がＣＥＯ職を退き、後任にフェデリコ・サカサ社長（５７）が昇格するトップ人事を発表した。
農林中央金庫時代に資金運用担当者として国際的な知名度を築き、あおぞら銀に三顧の礼で迎え入れられた能見氏の突然の退任は、大株主の米投資ファンド、サーベラスとの経営方針をめぐる対立が背景にあったとみられる。
能見氏は代表取締役会長にとどまったが、６月の株主総会で会長職からも退く可能性がある。あおぞら銀は米国の低所得者向け高金利住宅ローン（サブプライムローン）関連損失の拡大などで業績が悪化。
発行済み株式の３７．５％を保有するサーベラスなどは投資資金の回収を念頭に業績改善を急ぐよう求めた模様。これに対し、能見氏は地域金融機関との連携強化や、住友信託銀行との包括業務提携などで中長期的な成長を志向していた。
能見氏は農林中金専務理事などを経て０６年６月にあおぞら銀に入行、０７年２月に会長兼ＣＥＯに就任。新ＣＥＯに就くサカサ氏は米バンク・オブ・アメリカの中南米部門幹部などを経て０７年２月にあおぞら銀に入行、
同６月から社長兼最高執行責任者（ＣＯＯ）を務めていた。
2008年2月21日 20時04分
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