07/08/26 00:30:33 FKbX8k6n
読者の皆さんへ
本の再販制度についてご理解とご協力を!
──書籍・雑誌の「再販制度」(定価販売制度)とは?──
読者の皆さんは最近、再販制度という言葉をよく耳にされると思います。この制度によって、書籍や雑誌を全国同一の安い価格でご購入いただいています。
現在、公正取引委員会が再販制度の見直しを進めています。そこで、再販制度が読者の皆さんにとってどのようにメリットになっているのか、以下Q&Aの形で述べます。
Q.出版物(書籍・雑誌)の再販制度(再販売価格維持制度)とはどういう制度でしょうか?
A.出版社(メーカー)が個々の出版物の小売価格(定価)を決めて、書店(販売業者)で定価販売できる制度です。この制度は、独占禁止法で認められています。
Q.なぜ出版物に再販制度が必要なのでしょうか?
A.出版物には一般商品と著しく異なる特性があります。①個々の出版物が他にとってかわることのできない内容をもち、②種類がきわめて多く(現在流通している書籍は約60万点)、③新刊発行点数も膨大(新刊書籍だけで、年間約65、000点)、などです。
このような特性をもつ出版物を読者の皆さんにお届けする最良の方法は、書店での陳列販売です。
書店での立ち読み風景に見られるように、出版物は読者が手に取って見てから購入されることが多いのはご存知のとおりです。
再販制度によって価格が安定しているからこそこうしたことが可能になるのです。
Q.再販制度がなくなればどうなるのでしょうか?
A.読者の皆さんが不利益を受けることになります。①本の種類が少なくなり、②本の内容が偏り、③価格が高くなり、④遠隔地は都市部より本の価格が上昇し、⑤町の本屋さんが減る、という事態になります。
再販制度がなくなって安売り競争が行なわれるようになると、書店が仕入れる出版物は売行き予測の立てやすいベストセラーものに偏りがちになり、みせかけの価格が高くなります。
また、専門書や個性的な出版物を仕入れることのできる書店が今よりも大幅に減少します。
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