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県警:採用大ピンチ きつい仕事、若者敬遠 応募者激減…きょう締め切り /静岡
13日に締め切られる静岡県警の採用活動が苦戦を強いられている。11日現在の応募者数は、
ここ数年で最少となった昨年よりも大幅に少なく、試験倍率は急降下する見込みだ。県警は
大量退職時代に備えて新人への技術伝承制度などに力を入れているが、採用担当者は
「大先輩がどんどん減っていくのに、新人の質が落ちては治安維持ができない。正直、
大ピンチだ」と頭を抱えている。【稲生陽、山田毅】
■好景気と反比例
団塊世代の大量退職により、県警でも今後数年は毎年300人が退職する見通しだ。しかし、
県警の採用試験応募者数は民間の好景気と反比例している。リクルートワークス研究所に
よると、今春の全国大卒者求人倍率は1.89倍で、00年春と比べると約2倍。求人総数約82万
5000人はバブル絶頂の91年並みで、来春は今年以上となる見込みという。
ところが、仕事が厳しいというイメージのある県警の応募者数は、就職氷河期といわれた
01年の6153人をピークに年々減少している。昨年は2571人と一昨年より2割減り、受験率も
ここ数年で最低の7割。今年の応募者は締め切り直前になっても昨年より大幅に少ないままだ。
毎日新聞 2007年4月13日