07/05/14 21:32:06
はじめは、たしかに侘しかった、しかしやがて糞はぽつりぽつり
と話しだした。
ひと口に云えば身の上ばなしだが、アフォ~な言葉とお粗末な知能で、
マンネリで恥も外聞も無く、そのうえまったく違った世間のこと
ではあり、偽糞たちは最初は惹きいれられるような気持で読んでいた。
・・・糞の一生はごく平凡な、どこにでもいる童貞でブサキモな
涙と糞尿で綴られた警○員だった。職場では後輩DQNに追い抜かれて、改良型
南極2号と二人でいちゃついている事実だけでも察しはつく。
それにもかかわらず、偽糞たちはそこにしみじみとした深い味わいを感じた。
醜悪で便秘で淋病で、いつも足ることを知って、与えられるものは携帯だけ
であり、隠れて携帯のキーを叩き続ける糞、知能が低ければ低いほど
自分はマトモで人並みと思っている糞、・・・偽糞たちにはそれが痛ましい
くらいのバカにみえ、本当に活きたアホの見本のように思えた。
「おれも糞のように生きてみたいと思う」偽糞たちは溜息をつきながら
そう云った、「・・・2chはどっちへまわっても苦労なものだ、それならせめて
キチガイになって生きてみたい、超勤や風俗通いだけが楽しみじゃないからな」
「偽糞のような立場でも、ときにはそんなふうに、おいらの暮しがよく
みえるものかね」
「偽糞たちにはわかるまいが、おれの暮しなんぞは・・・」云いかけたが
そこで糞は口を噤んだ。
この偽糞たちの前で、最新型の南極3号人肌タイプのことを口にしたら
取られてしまうと思ったから・・・。