【ヤスヒロ】CR戦国乙女 ~乙女武将との日々~【専用】at PACHIK
【ヤスヒロ】CR戦国乙女 ~乙女武将との日々~【専用】 - 暇つぶし2ch137:133【び】
08/06/26 00:10:43 9ea3VLCx
画像貼り忘れてた・・・orz
何の話か分かったもんじゃないな。

URLリンク(imepita.jp)
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>>132

これは・・・続くのだろうか?

138:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/26 01:52:38 adEDiZ4u
オウガイ「…は、はは…筋ばかりついて、醜い身体であろう?生傷も絶えぬし…」

背中越しにオウガイの弱々しい言葉が聴こえる。
オウガイはあぁ言っているが、俺には到底そうは思えなかった。
俺はしっかりと振り向き、オウガイの顔を見すえた。

俺「…そんなこと…そんなことないよ。少なくとも俺は、醜いとは思わない」

オウガイがキョトンとした顔でこちらを見ている。

俺「体中の傷だって、国を、兵を、民を守るためについた勲章じゃないか。
  そうやって大事なものを守ってきた身体を、誰が悪く言うものか。俺はすごく魅力ある身体だと思うよ」

オウガイに近づき、側に腰を下ろす。一瞬ビクッとするオウガイ。

俺「だから…自分の事を悪く言わないで。オウガイは素敵だよ、俺が保障する」
オウガイ「ヤスヒロ…」

これ以上かける言葉はない。俺はオウガイを優しく抱きしめた。
石鹸のいい香り。最初は緊張していたオウガイの身体だが、やがて強張りもとれてきた。

俺「はは…湯冷めしちゃったね。もう一度入ろうか」
オウガイ「ふぇ?…あぁ…そうだな」

今度は背中合わせではなく、隣同士で湯船につかる。
三日月が二人を照らす中、俺とオウガイは1つしかない杯で、無言で、しかし笑顔で酒を交わした。

139:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/26 08:22:10 NzHBILCT
>>138
わっふるわっふる

140:よく分かる虎旗SU
08/06/26 23:07:06 9ea3VLCx
我輩は兵士である。名前はまだない。
今日もせっせと書状を届ける。
朝だろうが、昼だろうが、夜だろうが、雨が降ろうが、槍が降ろうが、たとえ火の中水の中。これが我輩の仕事である。
だが、今日の書状は一味違う。
いつもは、オウガイとか言うふざけた輩から来る「遊戯者の気持ちを踏みにじる書状」だが、今回は・・・・・・。
それが、そのぅ。・・・・・・実は我輩が慕う戦国武将ケンシン殿に宛てた「恋文」なのだ。
だからこそ、この書状は是が非でも届けたい。この関を越えれば、城下まであとわずか・・・・・・。

???「そこの者、待たれよ」
兵士「だ、誰だ」
???「こんな夜更けの通り道をどこへ急がれる」
兵士「関を通るといえば」
???「それなりの覚悟をしていただきます」

突如、闇の中から現れた影は、無数の手裏剣をこちらに放ってきた。
その中の一本が、我輩の頬をかすめ、一筋の傷を作り出す。

この者、女忍者である。
いつも我輩の仕事を邪魔する、これまたふざけた連中だ。

女忍者「その書状、ムラサメからのものだろう。同盟締結を請う内容のものならば、こちらとて使い道がある」
兵士「これは、ち、違うのだ」
女忍者「違う? 否定するところがますます怪しいな。常日頃ならば、書状を放って一目散に逃げ出すくせにな」

そんな挑発に、我輩は刀の鯉口に手を掛けた。

女忍者「お? 抜くか? 面白い」

しかし、我輩は静かに右手を元に戻した。

女忍者「どうした? かかってこないのか」
兵士「頼む。お願いだ。今回ばかりは見逃してくれないか」
女忍者「何だと? 正気で言っているのか」
兵士「この書状は、我輩が書いたものなのだ」
女忍者「主がか? これは腹がよじれる。まさか、あのケンシンにたてつくと言うのか?」
兵士「違う! これはケンシン殿に宛てた、恋文なのだ」
女忍者「恋文? ははは、さらに腹がよじれる! 好意があるのなら、口で言えば良いだろうが」
兵士「馬鹿な! ケンシン殿に近づくことができるのは、書状を届ける間だけだ。息をする間さえもない」

一息をついたところで、女忍者は何かを放ってきた。
「虎柄」の旗・・・・・・?

女忍者「これを持って行ってくるが良い」
兵士「これは・・・・・・」
女忍者「これを持っているだけで、ケンシンの気を引くことができるだろう」
兵士「まさか、我輩を応援してくれるのか」
女忍者「まさか! そんなことはない。ま、たとえフラれても、我のところへ来れば、可愛がってやろう! ではな!!」

ひゅう、と風が吹くと、女忍者は闇の中へと消えていった。
対する我輩は満月を背に、ひたすら城下を目指すのであった。

141:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/27 01:04:33 mZ39/frc
虎旗書状に満月なら中々熱いな

142:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/27 02:48:32 iz7cOxSf
仕事中に暇じゃないけど気分転換に書いてみた。
今は非常に後悔している。

ハルナ 「・・今日のノルマは終わりっと」
ヨシモト「お疲れさまですわ」
ノブナガ「ご苦労じゃ、では食堂で夕げとするか」
シンゲン「やっと飯の時間かっ!(じゅるり)」
ケンシン「相変わらずだな、シンゲン」
シンゲン「おうっ!飯を食わねば戦はできんからの」
ハルナ 「どこと戦する気だよ・・・ったく」
ヨシモト「まぁまぁ、いつものことですから」
ハルナ 「まぁそうだな」

食堂にて

ハルナ 「相変わらずここの飯はうまいな」
ミツヒデ「ふふんっ、料理人がいいからね」
ハルナ 「なぜお前が得意そうな顔をする。・・・料理下手のくせに(小声)」
ミツヒデ「ん?、何か言ったか?(チャキ)」
そう言ってクナイを握るミツヒデ、おい、それはやばいだろ。つかクナイとか持っていいのか?
ハルナ 「ィェ、滅相もない。・・ん?」
いつの間にか俺の皿に山盛のニンジンが・・・・またイエヤスか
ハルナ 「イエヤス、ちゃんと食べないと大きくなれないぞ」
イエヤス「・・・・ぷいっ」
目をそむけて知らない顔をするイエヤス。いや、ばれてますから
ハルナ 「仕方ないな・・・」
ほっとした顔を見せるイエヤスの皿に高速でニンジンを入れる俺、まさに職人芸
イエヤス「・・・・・(ぐすっ)ひどい、私、ちゃんと食べたのに)」
涙目になるイエヤス、だが俺はだまされないっ。陵辱された後のような泣き顔が嘘泣きであると知っているからだ。
ヒデヨシ「あー、ハルナちゃんがまたイエヤスちゃんを泣かせてるー」
ハルナ 「おいっ、ちょっとまて。それはちが」
マサムネ「なにっ、おいハルナ。そこに座れ」
ハルナ 「ちょ、マサムネ。話を聞い」
マサムネ「だいたいお前はだな。なんだ・・・・少しエッチだし、そういえばこの前も(ry」
ハルナ 「いやいや、エッチなのは関係ないから、それと話の流れがおかしいから」
ヨシモト「まぁまぁマサムネさんも・・・。このあたりでやめてくださいな。ご飯はおいしく頂くものですよ?」
マサムネ「むっ、そうであったな、すまん。」
ハルナ 「ふぅ、たすかっ・・・・えぇ!」
今度は山盛りになっているピーマン。ヨシモトの方を向くと、人差し指を口にあてて「しぃー」と言っているようだ。
どうやら叱られている間に入れたっぽいが、説教と止めてくれたお礼に食えということか?
ハルナ「なんて腹ぐ・・」
ヨシモト「何か・・・いいまして?」
笑いながらコメカミに怒りマークを出しているヨシモト、しまった、腹黒はタプーなんだった
やっぱり人間、本当のことを言われると怒るのか?
ハルナ 「いや、なんでもないよ、ハッハッハ」と乾いた声で笑う俺
皿には山盛りのピーマンとニンジン・・・さすがにこれは食べる気しないよなぁ、
とりあえずシンゲンの横においておけば勝手に食うだろう
シンゲン「うまうま」
相変わらず良く食べるやつだ。まぁ今日はそれに助けられているわけだから素直に感謝しよう




143:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/27 02:48:59 iz7cOxSf
食後

ヒデヨシ「ハルナちゃーん、お風呂空いたよ~?」
ハルナ 「おう、いつもサンキューな」
お礼に頭をなでてやるとヒデヨシは「エヘヘ」と嬉しそうにはにかみ、部屋に戻っていった。
くっ、なんてかわいいんだ。妹がいたらあんな感じなのかな?と考える俺
ハルナ 「やっぱ、大浴場なだけあって広くていいよなー。男は俺だけだから貸切みたいなもんだし」

ハルナ 「そういえば、ヨシモト達が入った後なんだよな・・っと、これじゃ俺が変態みたいだな。そろそろ上がろう」

風呂にも入ったし、明日の準備もしたし、あとは寝るだけだ。
・・・・そういえば、ここに来てからもう一ヶ月か。
最初は女子高に男一人とかどうなるものかと思ったけどなんとかなるもんだな。
転校当時は色々あったなぁ・・・
そういえば・・・・・・・・・(続く・・・かも?)





とりあえず俺の嫁はヨシモト
妹は萌えキャラのイエヤス、姉はカッコイイノブナガ
異論は受け付けるが認めない。

文章が稚拙だけどその辺は脳内で補完してくだしあ><

144:よく分かる虎旗SU
08/06/27 03:33:07 mwkrmcnx
我輩は兵士である。名前はまだない。
関を越え、幾夜を超え、何里をも越えた頃、ようやく城下の光が漏れ始めた。
同時に、日も顔を出し、鳥のさえずりも耳元を掠めた。

門番に用件を伝えると、我輩は城の中へと入っていく。
握り締めた恋文が、くしゃりと音を立てる。
謁見の間に鎮座する戦国武将ケンシン殿は、いつもと変わらずお美しい。

兵士「しょ、書状をお届けに参りました」
ケンシン「ご苦労様・・・・・」

かさかさ、と書状を開く音がする。

我輩はどくどくと心臓が波打った。今、ケンシン殿はどのような表情をしているのか?
あまりにも恐れ多く、我輩は額を畳に付けたまま後ずさり、謁見の間を後にした。

内容は以下の通りだ。

ケンシン殿、お伝えしたいことがござりまする。
本日、戌の刻、一本杉の前でお待ち申し上げております。

たったこれだけの文章に、二日と半かかってしまった。

そして戌の刻。我輩は、足早に一本杉の元へと向かうのであった・・・・・・。

145:【び】
08/06/27 03:57:51 mwkrmcnx
>>141

っ【び】

>>142>>143

久々のハルナ登場か・・・。お待ちしてますた。
相変わらず会話テンポが良いですね! サクサク読める感じです。
俺はマサムネの「少しエッチ~」がツボ。
作者としては、にんじんのイエヤス、ピーマンのヨシモトの所を押したいのではないでしょうか?

嫁はヨシモト・・・と言ってますが、これまた納得。
文頭に登場する武将が真っ先にヨシモト。話をまとめるのもヨシモト。
武将達が入った湯を形容するときに、「ヨシモト達」が入ったお湯・・・。
完全にヨシモト贔屓がバレバレですなw

俺はここ最近ずっと【び】。
前はマサムネが好きだったが・・・。

こんこん

誰だ、こんな夜中に。
ちょっと行ってくる。 

146:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/27 09:11:57 KWIB9sov
今宵、我は寝付けずにいた。
長湯のせい…?酒のせい…?いや、違う…この胸の鼓動が我を眠らせてくれぬのだ。
布団に入り目を瞑っても、あの一刻の情景がまぶたの裏に焼きついている。
耳に聞こえるのは、五月蠅いほどの己の胸の鼓動…
嗚呼…戦しか知らぬ我にも…このような感情が生まれるとは…
この幸せを…少しでも長く味わっていたい…毘沙門天よ…今だけは我に一刻の幸せを…


翌朝、情勢も落ち着いたとのことで、ムラサメ・コタロウが来城した。
話によると、規模こそ小さいものの、何度か敵の襲来にあっているそうだ。
しかし話を聞いていても頭に入らぬ…寝ていないのもあるが、どうにも上の空になってしまうのだ…

ムラサメ「…ガイ?オウガイ?」
オウガイ「ん…あ、あぁ、なんだ」
ムラサメ「あなた、話を聞いているの?」
オウガイ「すまぬ…昨晩は寝付けなかったものでな…」
コタロウ「それにしては顔がにやけてましたけど…」
オウガイ「はぁ…」

コタロウ(なんかオウガイおかしくありません?覇気が全く感じられないのですが…)
ムラサメ(あの顔からすると…ふふ、もしかすると二人の間に何かあったのかしらね)
コタロウ(ヤスヒロさんとですか!?あの奥手のオウガイがまさか…)
ムラサメ(ついに戦以外でも、勇将ぶりを発揮したのかしらね、ふふ…)

ヤスヒロ「あ、ムラサメにコタロウ!久しぶりだね!」
コタロウ「お久しぶりです、ヤスヒロさん」
ムラサメ(ヤスヒロが現れてからのあの態度…間違いないわね。顔をあんなに真っ赤にして…
      分かり易いったらないわ…)
ヤスヒロ「ん?どうしたのムラサメ…俺の顔になんかついてる?」
ムラサメ「いいえ、何でもないわ。しばらくぶりねヤスヒロ…なんだかしばらく見ないうちに逞しくなったのではなくて?」
ヤスヒロ「い、いやぁ、そうかなぁ、はは…」
ムラサメ「たまには私たちの国にもいらっしゃいな…そのままこちらに仕えてもよろしくてよ?」
ヤスヒロ「へ?い、いや…」
コタロウ(…オウガイが物凄く睨んでますよ?)
ムラサメ「冗談よ冗談…人の物盗ろうなんて思いませんから…」
オウガイ「ひ、人の物だと!?ヤスヒロをそんな風にだな…!」
ムラサメ(まったく可愛い反応しちゃって…)

147:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/27 09:29:41 /DI3kI+e
>>146
わっふるわっふる

148:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/27 12:19:21 sJsup6RX
>>145

最初のハルナの人とは違います汗
紛らわしくてスマソ

まぁ需要がありそうなら
テキトーにうpしまw

149:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/27 17:46:29 fg3dAruc
青ハルナと赤ハルナって事か。

150:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/27 17:48:41 f/7vnoQ5
「ハルナ」と「はるな」で分ければよろし。
いっその事、売れないミュージシャンっぽく「HARUNA」でもいいぞ。

151:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/27 17:58:21 0H/wNXnd
オウガイVSヒデヨシ?

オウガイ「ふん、また性懲りも無く来たのか・・・ん?」
ズーン・・・ズーン・・・
オウガイ「なんだこの足音は?」
ズーン・・・ズーン・・・
オウガイ「何が来るんだ・・・」



ヒデヨシ?「我!掴む者なり!」
オウガイ「・・・お、お前ヒデヨシか?」
ヒデヨシ?「いかにも!」
オウガイ「ち、違うだろ!本物は小さくてまさにサル、と呼ばれてたんだぞ!
     なのにお前は全長2メートルじゃないか!?
     というか声が松本じゃなくて置鮎じゃないか!」
ヒデヨシ?「フン・・・そんなことはどうでもいい・・・
      私と戦わぬのか!?」
オウガイ「武器も違う!瓢箪1000個!?千成瓢箪!?」
ヒデヨシ?「黙れ!」
オウガイ「おい待くぁwせdrftgyふじこ・・・」


戦国B○S○R○のやりすぎですたw

152:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/27 20:22:53 vcTIbfwF
なんか書こうかと思ったけど
主人公の名前は榛名とヤスヒロどっちがいいよ?

153:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/27 21:03:50 f/7vnoQ5
群馬県的には赤城です。

154:初代?ハルナの人
08/06/27 23:00:06 2rDCpd5R
俺が投下するSSは前回のものと繋がってるんで
そこで見分けてください
てか本スレじゃないし、いっそ鳥コテつけるかな

155:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 01:39:37 SMl2JRYx
>>148>>154

間違えてしまって申し訳ない!
ノリが何となく似ていたもので・・・。

156:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 01:51:19 WGXIE5PC
オウガイ「まったく…お主らは我をからかいにきたとでもいうのか」
ムラサメ「ん~…それも半分あるかしらね?」
オウガイ「な、なんだと!」
コタロウ「まぁまぁオウガイ…で、本題はですね…」

なんだかんだでこの3人は仲がよく、いつもにぎやかだ。
女3人寄ればかしましいとはいうが、まさにその通りだなぁ。

コタロウ「榛名についての新しい情報です!」
オウガイ「お、何か分かったのか?」

…はるな?なんだそりゃ?

コタロウ「どうやら、とある書物によると、どこか深い森の中に佇む、『封印の塔』というところにあるらしいです」
オウガイ「なんだよ。肝心の場所は分かってないのか?」
ムラサメ「えぇ…少なくとも荒野や都市を探す手間が省けたってところかしら」
俺「えっと…ちょっといいかな?」

まずは思ったことを口にする。

俺「はるなって…なに?」
オウガイ「……」
ムラサメ「……」
コタロウ「……」
俺「……」
ムラサメ「…オウガイ、あなたヤスヒロに言ってなかったの?」
オウガイ「わ、忘れてた…あは、ははっ」
コタロウ「もう、オウガイってば…。えっとですね…榛名っていうのは、不思議な力を持つ勾玉のことで…
      その力は、手に入れると天下を統一できるとまで言われているんです」
俺「へぇ…そんなものがあるんだ」
コタロウ「もちろん敵武将たちも、その存在を知っています。なので、何としても先に見つけないことには…」
ムラサメ「さしずめ、榛名争奪戦といったところかしら」
俺「ふ~ん…」

勾玉…ね。俺の首筋には勾玉の形の痣がある。小さい頃は、何かと馬鹿にされたものだ。
なので勾玉にはあまりいい思い出が無い…。
榛名か…2足歩行する犬がいるご時世だし、そんなものがあってもおかしくはないな。

157:よく分かる虎旗SU
08/06/28 02:08:32 SMl2JRYx
我輩は兵士である。名前はまだない。
今朝は、何とも大胆なことをしてしまった。
逸る気持ちを抑え、一本杉の前に歩を進めると、まだ、誰もいる気配がない。
我輩は、ほっと一つ安堵の溜息を漏らした。
実は、まだ気持ちの整理ができていないのだ。

我輩は一本杉の幹に手を触れた。
とても、とても大きい杉の木。高さもさることながら、胴回りも大きく、とても我輩一人では抱えることができない。
しかし、二人なら・・・・・・?
この杉の木には、実は興味深い逸話がある。

好いた男女が二人、幹に背を預け、胴回り越しに手を伸ばし、つなぐことができれば、その男女は永遠に結ばれるであろう。

馬鹿げた話ではあるが、身分の違いのせいで、我輩がケンシン殿と結ばれるなんてことは、この先どう考えてもありえない。
だからこそ、この馬鹿げた逸話に望みを託してみようと、そう思ったわけだ。

そのとき、虫の鳴き声が止み、かさりかさりと人の足音のようなものが近づいてきた。

兵士「ケ、ケンシン殿でござりますか!」
???「・・・・・・ん」

小声ではあったが、微かに肯定の返事が聞こえた。我輩の緊張はピークに達している。
我輩は、面と向かって話す勇気はなかった。だから、こうして、幹の影に隠れ、幹の向こうにいるケンシン殿に話しかけた。

兵士「ケンシン殿! こ、この一本杉の逸話、ご存知でありましょう?」
ケンシン「・・・・・・知ってるわ・・・・・・」
兵士「わ、我輩!! 恐れ多くも言ってしまいます!!」
ケンシン「・・・・・・え?」
兵士「我輩は、ケンシン殿と逸話のように結ばれとうござりまする!」

そう言って、我輩は歯を食いしばり、杉の木に背を預け手を伸ばした。

兵士「我輩! 何時間でも、何日でも、何年でも、ケンシン殿が手をつないでくれるその日まで、ここで待つ所存であります!!」
ケンシン「・・・・・・」

そこまで言うと、不思議と緊張感は解けていった。
しかし、それとは裏腹に、一向にケンシン殿からの返事がやってこない。
五分、十分、そして二十分くらいそうしていただろうか。

兵士「(やはり・・・・・・駄目だったか)」

一兵士と武将が恋に? そんな話が今まであっただろうか?
もう、ケンシン殿とは会えないかもしれないな。やはり、夢は、夢のままにしておけば良かったか。

我輩は、さすがに疲れた手を元に戻そうとした瞬間・・・・・・!!

158:【び】
08/06/28 02:25:00 SMl2JRYx
ケンシンのパイズリシーンなどを妄想して描いてみたが・・・。
描けば描くほど違う人物になるのは何故だぜ!

あー! ケンシンに膝枕してもらいてぇ!!
あー! ケンシンの胸の中で平泳ぎしてぇ!!
あー! ケンシンを酒に酔わせて悪戯してぇ!!

こんこん

誰だ、こんな夜中に。
げぇえーー! マ、マサムネ!!
え? 他の女のこと? 考えてありませぬ!!
うわっ!! 刀、刀! あぶねぇてっ! 力道山~!!

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159:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 11:16:30 WGXIE5PC
オウガイ(そうだ…我が風呂場で見たヤスヒロの首筋の痣…あの形は勾玉…。
      まぁ榛名と関係があるのかと問われれば、答え様もないし、ただの偶然の一致であろう。)

俺「オウガイ?どうしたの?」
オウガイ「う、うわっ!急に顔を覗き込むな!驚くであろう!」
俺「はは、ごめんごめん…」
ムラサメ「ずいぶん仲が宜しいのねぇ。一体どこまで進展してるのかしら?」
オウガイ「ななな、何を、急に何を言い出すのだ!」
ムラサメ「その様子だと、接吻くらいはしてるわよねぇ」
オウガイ「せ、せせ、接吻…!?そのような破廉恥な行為を嫁ぐ前にするなど…!」
俺(裸で抱き合うってのは破廉恥じゃないのかな…)
ムラサメ「もう…古臭いんだから。今は自由恋愛の時代よ?愛し合う二人が何をしようと勝手なのよ」
オウガイ「あ、愛しあうって…そのようなこと…」
ムラサメ「あら、愛してないの?」
オウガイ「い、いや、その…あぅ…」

いつもは仲裁するコタロウもにこにこ顔で見ている。ぜひ知りたいということなのか…
しかし、しどろもどろになるオウガイもまた可愛い。ムラサメがオウガイをいじり倒す理由も何となく分かる。

……と、にわかに廊下のほうが騒がしくなる。何かあったのかな?
そう思った刹那、兵士が吹っ飛んできた!この娘は、コタロウのお付きできていた兵士だ。

俺「だ、大丈夫!?」
コタロウ「なんてこと…!」
オウガイ「なんだ、何があった!」

呼びかけに応えない…どうやら気を失っているだけのようだ。しかし、兵士が吹っ飛んでくるなんて…
しばらくして廊下の奥のほうから声が聞こえてきた。

???「ごっめ~ん!でも私悪くないもん!そのコが先に手出してきたんだからね!
     私たちは戦う気なんてないのにさ~、みんなして襲ってくるんだから!」
???「私達はお話しをしにきただけです…邪魔しないで下さい…」

160:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 12:41:57 Bz7g4pxw
>>159
わふらざるをえない。

161:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:04:33 aGP9np5f
>>160
わっふるわっふる

162:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:47:13 5SOdCxko
>>159
ロリコンビきたこれ。わっふるわっふる

163:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 02:16:12 qpxyLR4V
そう言って広間に入ってきた二人組…どちらも小柄な女の子だ。
身長ほどの巨大木槌…いや、あれは瓢箪か、それを軽々と持っている女の子。
もう一人は、杖を持ったぼーっとしたような女の子。
どちらもオウガイから聞いた敵武将の特徴と一致する。
瓢箪を持ったほうは、豊臣ヒデヨシ。みかけによらず、ものすごい怪力だそうだ。
杖を持ったほうは徳川イエヤス。何やら不思議な術を使うらしいが…。

とにかくこちらも手元に置いてある武器をとり、構えた。
まさかこんなにも易々と侵入してくるとは…

オウガイ「貴様ら…この厳重な守りの中、よくぞ入ってこれたものだ」
ヒデヨシ「二人でかかれば楽勝だもん!ね~イエヤスちゃん」
イエヤス「はい…楽勝です…」
ムラサメ「…私たちの兵がお世話になったようね」
ヒデヨシ「ぶ~、だって邪魔するんだもん、しょうがないじゃんか」
コタロウ「一体何が目的でここにきたんです?しかも二人がかりとは…」
ヒデヨシ「へへ~ん、教えてあげないよ~」

なんとも拍子抜けする雰囲気だが、相手は凄腕の戦国乙女だ。
気を抜けばあっというまにやられる。剣を握る手にも力が入る。

イエヤス「……あ…」   …目が合った。なんか嫌な予感が…
イエヤス「ヒデヨシちゃん…」
ヒデヨシ「ん?……あっ!見~っけ!あの人だ、ミツヒデちゃんが言ってたのって!」
オウガイ「な、なんだと!?」
イエヤス「あなたは…ミツヒデちゃんの勘によると…いずれ邪魔になるそうです…」
ヒデヨシ「そうそう!…だから、今日はてっとり早く殺しにきたんだけどな~」

こ、殺すだって!?ずいぶん物騒な単語が…いや、今は戦国時代だ、当たり前のことだ。
というか、なんで奴らは俺を目の敵に!?邪魔になるってどういうことだ??

オウガイ「へっ、ずいぶん的外れな助言をする奴がいたもんだ。それを鵜呑みにして行動するうつけ共もな」
ムラサメ「まったくですわ…この男はただの雑用…此度の戦にはなんの関係もありませんわ」

…言い過ぎな気もするが、そういうことだ。俺に何の関係があるんだ。この世界に迷い込んだただの男だぞ?

164:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 02:37:28 qpxyLR4V
ヒデヨシ「ふふ~ん、でもイエヤスちゃんの力ではっきりわかってるんだから!」
イエヤス「はい…あの人からは、何か不思議な力が感じ取れます…」
オウガイ「戯言を!その口、我が塞いでやろう!」
ヒデヨシ「望むところ…と言いたいとこだけど、まさかそっちが3人いるとは思わなかったしな~
      その人を殺すのはまた今度にして、今日のところはご挨拶だけってことで!」
ムラサメ「…ここまで来ておいて、ただで帰れるとは思わないことね」
コタロウ「そういうことです!あなたたちは絶対に許さない!」
ヒデヨシ「も~、聞き分けないんだから…イエヤスちゃんよろしく!」
イエヤス「…はい」

イエヤスが何か唱えると、二人の周りに光が集まっていく…

オウガイ「逃すか!」
ヒデヨシ「べ~~っだ!」
物凄い速さで踏み込んだオウガイだが、すでに二人の姿は無くなっていた…

オウガイ「ちっ…汚い手を使う…。おい!動ける奴はいるか!まずは負傷兵の救護だ!」
ムラサメ「私は城外の様子を見てくるわ」
コタロウ「ボクは救護のほう手伝います!」

…マサムネも俺の事を狙っていた…そして今回あの二人も…話からするとミツヒデももちろんそうだろう。
奴らは再び襲ってくることも考えられる。単独で城に乗り込めるような奴らだ、充分な警戒が必要になる。
しかし…俺に不思議な力があるだって…?どういうことだよ…
だけど狙われている以上、その不思議な力とやらがあるということなのか…
うぅ、わけわかめ…

165:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 03:21:22 ozcz1oEX
>>164
わっふるわっふる

といいつついつも乙


166:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 03:22:03 ozcz1oEX
下げ忘れたぜ、スマソ

167:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 23:35:21 htCyv8P+
>>164
わっふるわっふる

168:上杉ケンシン ◆Sio.6feelw
08/06/29 23:58:16 8CTwLwZU
>>158
あたしのことをそんなに‥///
戦うことしか出来ないあたしを‥。

169:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 23:58:44 2xAinBpw
わっふるんば

170:よく分かる虎旗SU
08/06/30 02:42:36 11EaOGrJ
我輩は兵士である。名前はまだない。

ケンシン殿に対し、半ば強引に愛の告白をした我輩。
あっけなく玉砕したかと思われたが、突然、手を掴まれたのだ。

兵士「ケ、ケンシン殿・・・・・・」

握られた手は、とても小さく、柔らかかった。
とても、重量のある大型の槍を、軽々と振り回すとは思えないほどの手・・・。
我輩は思わず、強く手を握り返した。

兵士「そ、それは・・・・・・肯定の意味と、とってもらっても・・・・・・」
ケンシン「・・・・・・っ」

話したいことは一杯あった。しかし、言葉は出てこない。
面前に向かって、ケンシン殿が今どんな表情をしているのか見てみたい。しかし、足は動かない。
空回りする頭と体が、徐々に疲れをお「び」てくる。

くらっ・・・・・・。

兵士「あれっ・・・・・」

突如、満月が大きく歪んだ。いや、満月だけではない。空気も、雲も、鳥さえも。
我輩が前のめりに倒れていく様が、ゆっくりと確認できた。

兵士「(せっかくのケンシン殿との時間が・・・・・・)」

きっと長旅の疲れが出たのだろう。
我輩はケンシン殿の手を離し、力なき自分の体を呪った。

171:【び】
08/06/30 03:30:00 11EaOGrJ
>>168

これはケンシン殿、このような隘路によくぞ参った。
丁度、良い甘味が手に入りましたので、どうぞこちらへ・・・。

夏の涼味と言えば、この「蕨餅」でありましょう。
一般的に市販されている「蕨餅」は、色が黒いものと透明なものがありますが
前者は蕨粉を使用した本来のもの。後者はサツマイモのデンプンを使用した代用品であります。

関東圏では、後者のものを見ることが多いですが
今回は関西の有名茶菓店から取り寄せたものでございます。

黄粉と黒蜜をかけてお召し上がり下さい・・・。
ただ、黄粉は少し悪戯好きで、口に含む際に「咳」を催すことがあります。
くれぐれもご注意を。
ですが、そのように、こふこふと咳き込むケンシン殿に「萌え」を感じる次第でもあります。

172:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/30 04:58:18 07ZJ8I4e
負傷者は多数いたが、どうやら死者は出ていないとのことだ。
3人ともホッとしていた様子だ。オウガイに至っては「我が鍛えただけはある」という。
ムラサメの話によると、廊下には、1本の骨と共にシロが伸びていたそうだ。
勇敢というか、無鉄砲というか…でも俺たちのために戦ってくれたんだよな、きっと。
感謝しなくちゃ。今日はご飯を多めにしよう。それとデザートにまんじゅうをあげよう。

ムラサメ「少し気が緩んで警備が薄くなっていた所を、見事に狙われたわね」
コタロウ「敵に単独で動かれると、読めないだけに厄介ですね…」
オウガイ「ふん…それにしても二人がかりなら我を討てると踏んだか…どうも甘く見られているようだな」

オウガイはどうやら自分が過小評価された事に腹が立っているようだ。
俺から見れば3人でかかっても倒せそうに無いけど。

ムラサメ「守りは今以上に固める…そして私たちも連絡系統は密にしたほうがよさそうね」
コタロウ「えぇそうですね…。それと一応、敵武将達の動向も読めてきました」
オウガイ「どういうわけかは知らぬが…ヤスヒロを狙うと言うならば容赦はせん!
      我がこの手で、奴らを捻り潰してやる!!そしてヤスヒロは我が守る!!」
コタロウ「ふふ、愛されてますね、ヤスヒロさん」
俺「い、いやぁ…はは…」
ムラサメ「それにしても、あなたに何か不思議な力があるとは、到底思えないのよね…」
俺「俺だって思えないよ。何でこんなことになったかサッパリだよ…」
オウガイ「望みとしては薄いほうであろうが…もしや、その首の痣と関係があるのではないか?」
俺「あ、これのこと?でも小さい頃からあるものだし…さすがに関連付けるのは難しいんじゃ…」
ムラサメ「なんのことかしら?」
俺「ほら…ここの痣のことだよ」
コタロウ「あ、榛名と同じ形をしてるんですね!」
俺「あれ?そういえばオウガイに言ってなかったと思うけど…あ、あの時に見た?」
ムラサメ「普通では見れないところの痣を見ただなんて…あの時っていうのは、どんな時かしらぁ?」
オウガイ「べ、別に何でも無い!細かいことを気にするな!」
コタロウ「何にせよ、きっと偶然の一致でしょう。ボクとしては関係ないと思いますが…」

俺としても、関係があるとは思えない。
これ以上はオウガイとの関係を詮索されるだけなので、他の話題を…

173:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/30 12:06:52 266qANIr
>>134

シンゲン「しかし、ケンシン殿、お主も自作書物をやっているとは思わなかったぞ。」
ケンシン「いえ・・・ほんのかじる程度です。」
シンゲン「で、ケンシン殿は何万冊売却する予定だ。我は1万冊を予定している。」
ケンシン「わ・・・私はいちまん・・・10万冊を・・・・。」

あわわわ、私は大手衆になんて口を言ってしまったのだ・・・1万冊完売を狙っている、シンゲン殿に対して我らなど初めて出店した衆など100冊売れればいいものなのに・・・。
それに10万部なんて用意していない・・・。

シンゲン「それにしてはケンシン殿、10万冊売るにはちょっと在庫が少ないのでは?」
ケンシン「それは・・・妻女山の方に別の衆を持っていて、そこに9万冊ほど在庫を置かしてもらっているのだ。」
シンゲン「そうか・・・まあお互い頑張ろうではないか。」

そんな話をしていたら法螺貝の音と共に川中島零四が始まり、大勢のもののふが押し寄せてきた。


174:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/30 19:33:28 yw8sDjWd
>>173
その10万冊、俺が買おうじゃないか。
いや、ケンシンに恥をかかせぬために、是が非でも買わねばなるまい。
まあ、シンゲンのも買うけどな。

あ、支払いは分割でお願いします。
とりあえず1200回払いで。

175:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/30 21:50:49 nfNv1q11
>>172
わっふるわっふる

オウガイ話が一番楽しみな俺ガイル

176:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/30 23:15:59 XMUMXFmh
>>175
同じくオウガイ物語が気になる俺がいる
わっふるわっふる
何かオウガイ大好きになってきた(*´Д`)

177:上杉ケンシン ◆Sio.6feelw
08/06/30 23:39:45 xujPDfWW
>>171
そなたのことが気になって‥
その、倒れたことがよっ!
兵を気づかうのは武将の役目だから‥///
して、これを‥あたしに‥?(美味しそうだわ‥)
このような品を用意するのは苦労がいったろう。
では遠慮なく頂くわよ。心遣い感謝するわ。


あむ


こふっ、こふっ!


失礼っ!しかし‥‥これは‥‥しい。


美味しいっ!!
そなた、これを調達するのは大変であったろう!(思わず手を握って)
はっ!
違う!これは断じて‥違うのよっ!

178:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/01 01:59:47 3UCTlUlA
我輩はミトキチ

とある武将の秘密を知ってしまった者

私はまたここに来てしまった、いつもの様にいつもと変わらない淫らな宴を垣間見に・・・

誰も見てないんだから、その言葉に唆されて彼女は震える指で自分の裾を持ち上げた。

まだ明るい昼間、自分で自分の肌をさらけ出すような行為に、彼女には後ろめたさと恥ずかしさが垣間見れた。

不意に後ろを向かされ、剥き出しになったフトモモに大きな掌が触れてきた、その瞬間、彼女は顔を赤らめ俯き声を殺しその大きな掌から解放されるのを待った。

しかし解放されるのを願うと同時に、大きな掌が触れてきた瞬間、痺れるような感覚が身体の奥から湧き出してきたような、そんな彼女が困惑していたのを私は今でも覚えてる・・・

やがて反応に気が付いた大きな指が、張りのある肌に強く食い込み、彼女はその急な痛みに身を竦ませた。

「意地悪、しないで」

吐息と共に吐き出された懇願の声には、どこか甘えるような響きがあった。

大きな指は容赦ない力で尻の双丘を掴み、押し開く。
彼女は堪らず城内に響かんばかりの声を漏らした。

私は不意に怖くなり、その障子から覗く僅かな世界から目を背けた。

我輩はミトキチ、とある武将の秘め事を知ってしまった者


179:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/01 02:33:19 +tJlu2a9
ちょいとアレな質問かも知れんが、
ヤスヒロって誰・・・・?

180:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/01 07:32:27 DyuKgcJn
>>179
確かWikiに書いてるから確認してみ。間違えてたらスマソ

181:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/01 08:54:19 5jadInpC
俺「そ、そういえば、シロが…」
ムラサメ「話題を変えようとしても駄目ですわよ」
俺「うっ…」
ムラサメ「ささ、『あの時』とやらについて話しなさいな…。コタロウだって気になるでしょう?」
コタロウ「う~ん、確かに気にはなりますね」
俺「こ、コタロウまで…」
オウガイ「な、何も無いといったら、無いのだぁ!余計な勘繰りを入れるでない!」

そんな顔真っ赤にして否定してたら、肯定してるようなもんじゃないか…
結局、ムラサメの巧みな話術により、『あの時』のことを洗いざらい話す羽目になった。
一応俺がオウガイを抱きしめたことは伏せておいた…。大事なところに触れちゃならないんだ!

        ───────────

俺「はぁ…エラい目にあった…」

風呂に入りながら俺はつぶやいた。
ムラサメの質問攻めもそうだが、やはりヒデヨシとイエヤスが襲来してきたことが原因だ。
なんで俺が狙われなくちゃいけないんだろう。不思議な力?そんなもの感じたことも無い。
不思議なことがあるとすれば、俺がこの時代の人間ではないということだけ。
その違う時代の匂いかなんかを勘違いして、あんなことを言っているのではないか。
じゃあ話せば分かってくれるのかというと、分かったところで敵であることには違いないから関係ない。
襲う優先度が変わるだけの話だ。まぁそれでもありがたいんだけど…。
書状かなんかで各武将に伝えたりするのも考えたけど、なんかしっくりこない…
はぁ、まいったまいった…

ガラガラッ

???「ん~、やっぱりこの城に泊まると、ここがあるから楽しみなのよね~」
???「お主は、国をほったらかしてまで、よくここに来るからな…」
???「あら、国も大事だけど、美容も大事よ。この温泉はすっごく泉質がお肌にいいんだから…」
???「ボクもこの温泉大好きですよ。ここのお湯で牛乳風呂を作りたいくらいです」
???「あ、牛乳風呂もいいわね…でもあなたはその牛乳をもっとこっちに行き渡さないと…」
???「きゃっ…!ボ、ボクだって…」

な、なんで3人が入ってくるんだ!?
この前みたいなことがないように、使用中の札をかけてたというのに!
…見つかったら何を言われるかわからない…とにかく奥の岩場に隠れてやりすごさなくちゃ…

182:よく分かる虎旗SU
08/07/01 13:26:09 CtsmtH3D
我輩は兵士である。名前はまだない。
甲高い鳥のさえずりが、我輩の閉じた瞼を無理やりこじ開けようとしている。

兵士「朝か・・・・・・」

我輩は、杉の木の根元にうつ伏せで倒れていた。
額にはじんわりと汗をかき、口の中も渇ききっていた。
結局、昨夜ケンシン殿とは顔を合わせることはできなかった。
いや、こんな失礼なことをしてしまったのだ。実質、もう二度と合わせることはできないだろう。
さて、これからどうしようか。我輩は立ち上がるために膝に力を入れた。

兵士「うっ・・・・・・・!!」

未だ、身体の疲れが残っているのだろうか? 不意にバランスを崩し、両手両膝をつく形となった。そこへ・・・・・・。

???「どうやら、失敗したようだな」

上空から、くすくすと言う笑い声が聞こえてきた。
我輩が辺りを見回すと、あの時の女忍者が杉の木の枝に座り、こちらを窺っていた。

兵士「お主。いつぞやの・・・・・・」
女忍者「一兵士と戦国武将の恋。そんなものが成功するのは、きっとお話しの中だけだろうな」
兵士「うるさい。我輩は、思いを伝えたのだ。悔いはない」
女忍者「これから、どうする? もう、上杉軍には戻れまい?」

女忍者は杉の木から降り、座り込んでいる我輩の目の前に来た。

兵士「さあな・・・・・・」
女忍者「行くあてがないなら、我と一緒についてくるがよい」

虚空を見つめ、力なく呟いた我輩に、女忍者は手を差し出してきた。
やれやれ。そう思いながら、我輩はその手を握る。

兵士「・・・・・・!」

この手。
そうか、こいつ。
我輩に夢を見させてくれたのか。

女忍者「ん・・・・・・どうした?」
兵士「いや、何でもない。お主、名前は?」

女忍者は、一つ咳払いをした後、こう答えた。

女忍者「我は女忍者である。名前はまだない」

183:【び】
08/07/01 13:47:57 CtsmtH3D
>>177

これはケンシン殿、我が接待、楽しんでいただけて光栄でございます。
ケンシン殿の喜「び」、それが我が喜「び」でもあるのです。

おや、その立ち居振る舞い・・・・・・。
もしや、先月の戦で腰を痛めたのではないでしょうか?
それはいかん。丁度、腕利きの按摩がこの町に着ております。

この按摩、名を銀一と言い、その治療は、
「天国に連れて行ってもらえる」ほどの腕前だそうです。
戦国武将ケンシン殿と聞けば、やつも喜んで治療してくれるでしょう。(にやり)

今宵丑三つ時、町外れの長屋、そこでお待ちしております・・・。

→「罠だと分かっていながら按摩治療を受ける」・・・【び】
→「巨人戦観たいわ・・・・・・」・・・【×】

184:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/01 15:30:32 XEssc9cM
>>181
わっふるわっふる
>>182
イイ話じゃないか・・・乙ですた

185:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/01 20:40:15 3029UUDn
コタロウの好物は牛乳か・・・いや別にここの職人に何かを期待しているわけじゃないんだからねっ(////)

186:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 01:10:37 /lQAkBL/
>>180
見つかったよ、ありがとう。


187:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 01:18:07 hzIiHh2Z
>>184

どうもありがとう!

>>140>>144>>157>>170>>182

と、順に読み返してみると誤字脱字多いね・・・orz
細かすぎて伝わらないと思うが、一応解説。

>>140

三行目「槍が降ろうが」・・・ケンシンの武器、槍にかけてる。
女忍者初登場~兵士の台詞・・・立体忍者活劇天誅における力丸と明智田鶴との会話のマネ。
(ちなみに、力丸が田鶴と戦った場所は「杉風門」である。)

>>144>>157

ここで出てくる一本杉。何故杉の木かは単にケンシンの苗字が上杉だから。

>>170>>182

戌の時に兵士の手を握ったのは女忍者。
女忍者も杉の木の逸話を知っていたようで、兵士をずっと見守っていた。
最後に夢を見させてやろうと、ケンシンに声色を真似、兵士の元に現れた。

兵士が倒れてしまったのは、旅の疲れではなく、女忍者の仕業である。
理由は、このままでは顔が見られると思ったから。

ではケンシンは何処へ?
おそらく、兵士の書いた書状の字が汚すぎて読めなかった、とか。
杉の木の場所が分からなくて夜通しウロウロしていた、とか。そんなところでしょう。

兵士と女忍者は何処へ?
それはまた別のお話し・・・。

それにしてもケンシン見てると、Piaキャロットに出てくるキャラを思い出す・・・名前は失念。

188:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 01:25:53 hzIiHh2Z
>>185

コタロウって牛乳好きなのか・・・。俺なら、

牛乳供給絶たれる→コタロウ暴走→戦国乙女のおっぱい→搾乳→ウマー

かなぁ。まぁ基本エロだけど。

189:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 01:31:57 hzIiHh2Z
連カキすんまそ。

もしヒデヨシが牛乳好きなら、コップで飲もうとして溢して、

ヒデヨシ「うわぁぁ~ん、びしょびしょになっちゃたよ~」

って、牛乳が身体にかかるゑロスを妄想できるんだが・・・。

ロリキャラ→牛乳→ぶっかけ、はまさに黄金パターソ! くわぁあ!
だが待て、コタロウって女の子だっけ? それなら・・・。

190:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 01:41:19 +XL0Q1Qd
ちゃんこ鍋を囲うオウガイのことも、たまには思い出してあげてください。

191:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 01:51:56 ZvPUNlfA
ムラサメ「は~い、それじゃカンパ~イ」
オウガイ「うむ」
コタロウ「乾杯~」

なんだか酒盛りが始まってしまったようだ。
参ったな…のぼせる前に、なるべく早めに終わってくれるといいけど。

オウガイ「ムラサメ、お主が飲んでいるそれは何だ?随分と変わった色をしているが…」
ムラサメ「これは蘭の国から取り寄せた果実酒よ…飲んでみる?」
オウガイ「ならば一献………む、独特な風味だな…我にはどうも合わぬみたいだ…」
コタロウ「でも、外国と貿易してるなんて、すごいですねぇ」
ムラサメ「ふふ…世界は広いのよ。日の本を取り合うのが馬鹿らしくなるほどにね…
      で、あなたが飲んでるのは…」
コタロウ「もちろん牛乳です」
ムラサメ「普通は風呂上りに飲むものじゃなくて?」
コタロウ「牛乳はいつ飲んだっていいものなんです~」
ムラサメ「その割には成長が著しくないようね…」
コタロウ「うぅ~気にしてることを~」
ムラサメ「普段酒と鍋をがっついてるようなオウガイでさえ、見なさい!この胸!」
オウガイ「こ、こら!なにを…っぁん、や、やめぬかぁ…」
ムラサメ「ふふ…あなたは胸が弱いってことも知ってるのよぉ~うりうり~」
オウガイ「ム、ムラサメ!いい加減に…!ふぁっ、や、やめ…」


…どうも耳に毒だ。そして俺の身体はとても正直だ。鎮まりそうもない。
こんな状態で見つかった日には、打ち首さらし首だ。
今はまさに修羅場!とにかく隙を見つけて抜け出さないと…
しかし、百戦錬磨の彼女達に隙があるのかどうかは、はなはだ疑問ではある…

192:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 07:45:16 AX/XQixJ
>>191
わっふるわっふぅ‥‥

193:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 07:56:22 yv3LdWLL
俺専用と聞いて来ました

194:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 08:19:24 XjoxVcUd
>>191
超わっふるわっふる
オウガイ萌(*´Д`)

195:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 09:46:46 zHCvnS/O
ムラサメたん昔は優しい性格だったけど
辛い出来事のせいで冷たい性格に…

これはデレったらつよきすのなごみん並に豹変する
フラグ!

196:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 11:24:01 c/byZWCM
む、彼女達が髪を洗い始めた…今がチャンスか…
音をたてないように、お湯の中を四つんばいになりゆっくりと移動する。
入り口から離れたところに、裏口がある。彼女達がいるところから正反対なので、ここを目指す。
湯煙でうまく見えないが、かすかに人影が見えるのでそれを頼りに動向を確認しながら進む。
もう少しだ…今一度向こうを確認。よし、大丈夫そうだ…

ムニュ

ん?顔に当たるこの感触は…

ムラサメ「あら、ずいぶんと積極的だこと…」

なぜかここにいるムラサメの胸の谷間に不時着してしまった。

俺「!!!ム、ムラ…むぐっっ!!」

すばやくムラサメが俺の口を押さえつけた。

ムラサメ「あら?ここにいるのがばれてしまってもいいのかしら?」
俺「む、むぐむぐ」

首を精一杯横に振る。

ムラサメ「ん、よろしい…でもイケナイ事をしてる子にはオシオキという事で…」

どこからか短刀を取り出すムラサメ…まさか…く、首を斬られるのか…!や、やめてくれ~
ムラサメが妖しい笑みを浮かべ、俺の首を掴み、短刀を振りかざす…もうダメだ…

???「ギャアアアアアアア!!!」
後ろから耳をつんざくような悲鳴にも似た声がする。

ムラサメ「ふふ…なんてね」
俺「へ?へ?う、うわ、なんだこれ!」

ムラサメが刺したモノを見てみると、大きな鳥が…鷹?

ムラサメ「この鷹は…今川家の鷹ね。今川家を張っておいて正解だったわ…」
      鷹を使って暗殺を企むなんて…なかなかの曲者ね」
オウガイ「なんだなんだ!何の声だよ今のは!」
コタロウ「一体…キャッ!!ヤスヒロさん!なんでここに!?」

騒ぎを聞いて駆け寄る2人。うずくまるコタロウ。こちらを見てワナワナ震えるオウガイ。
かたやムラサメに抱きつかれてる格好の俺。
なんだか命は助かったけど、今度は味方に命を取られそうです…

197:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 12:10:37 w2W9Py6V
>>196
わふわふ。

コタの悲鳴「キャッ」ってやっぱり女の子なんだなw

198:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 12:14:52 c/byZWCM
オウガイ「ヤ・ス・ヒ・ロ~…」
俺「ご、誤解だよ!誤解だって!大体俺が先に風呂に入ってたんだから!」
オウガイ「どういうことだ…ムラサメ、お主何か知ってるのではないか?」
ムラサメ「どうも今川ヨシモトの動きが怪しかったから、ヤスヒロを張っておいたのよ」
俺「え?じゃあもしかして入り口の札を外したのも…」
ムラサメ「そ、わたしよ」
俺「じゃ、じゃあ入る前に言ってくれよ!わざわざこんな状況にしなくても…!」
ムラサメ「まぁまぁ…固いこと言わないの…。あら、他にも固いところがあるかしら?」
俺「……」
コタロウ「どういう意味です?」
オウガイ「お、お主は知らんでもよい!ムラサメ!いい加減ヤスヒロから離れぬか!」
ムラサメ「あらぁ、ヤスヒロの命の恩人なのよ?それにまた狙われるかもしれないし…」
オウガイ「そ、それとこれとは話が別だぁ!離れぬか!」
ムラサメ「や~よ」

グイッと引き寄せられ、顔がムラサメの胸にうずめられる。や、柔らかい…

オウガイ「ぐぬっ!!貴様ぁ~!!」
コタロウ「あぁっ、オウガイ!」

ザバーン!!バシャバシャ!!

激闘の末、俺はオウガイに奪還され、強く抱きしめられた。オウガイの胸も柔らかい…

オウガイ「わ、我のヤスヒロに手を出すなど、卑劣極まりないぞ!」
ムラサメ「あら…『我の』ですって。大胆な発言だこと…」
コタロウ「自分の気持ちに正直になれたんですねぇ」
オウガイ「うぐっ…!と、とにかく守ってくれたことは礼を言うが!変にヤスヒロに悪戯をだな…!」
ムラサメ「はいはい、わかりました…さ、上がりましょ。ヤスヒロがのぼせてしまうわよ」
俺「さ、先に上がってていいよ…」
コタロウ「え?でも早く上がったほうが…」
オウガイ「い、いいから上がるぞ!ほら!」

コタロウはオウガイに抱き上げられて、行ってしまった。
ムラサメは舌をペロッと出して「ゴメンネ」といった感じで上がっていった。
うぅ…こんな生活が続くと身体が持たない…風呂場でも命を狙われるなんて…
俺はまざまざと戦国時代の恐ろしさを感じた…。

199:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 12:19:23 w2W9Py6V
わふわふしたら4分で来たw

>>198
もう一回わふわふしてみよう…w

200:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 12:58:39 c/byZWCM
次の日、ムラサメとコタロウは自国へと戻っていった。
色々と騒動はあったが、いないといないでと寂しいもんだ。
でもオウガイと二人きりになれる時間がそれだけ増えたということでオッケーだ。

俺「お前、ちょっと太った?」
シロ「わんわん!」
俺「まんじゅうに味をしめたのがまずいんだろうな…」
シロ「わう~」

日課であるシロの世話をしていると、戸が開いてオウガイが現れた。

オウガイ「ヤスヒロ、ちょっとよいか?」
俺「ん?なに?」
オウガイ「そ、その…近くに新しい団子屋ができたのだが…少しばかり行ってみぬか?」
俺「いいけど…大丈夫なのかな…」
オウガイ「見聞によれば、周りには敵は見当たらないそうだ」
俺「じゃあちょっとお腹もすいたし、行ってみよっか」
オウガイ「そ、そうか!では準備をしてくる。門のほうで待っているがよい!」

よ、よし!久しぶりにヤスヒロと二人きりでゆっくりと過ごせるぞ!
あぁ…二人で団子屋にいくなど…ちょっとした逢瀬気分ではないか…
馬は1頭で行くべきか…いや、それだとあからさまだ…やはり2頭か…

  ─────────

久しぶりに馬に乗るな。でももう慣れたものだ。
自慢じゃないが、オウガイの早馬についていけるぐらいにまでなっているからな。
でも今日はゆっくりと進む。穏やかな天候が気持ちまで穏やかにしてくれる。

オウガイ「お、ここだここだ」
俺「へぇ…峠の茶屋みたいな感じだね」
オウガイ「うむ、この落ち着いた雰囲気が人気の秘密だそうだ。もちろん団子もうまいがな!」

楽しそうなオウガイの笑顔を見てると、嬉しくなる。
俺たち二人は、馬を繋ぎ、団子屋に入った。

201:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 13:14:33 c/byZWCM
同時刻、とある場所…

???「はぁ…全く使えない部下ですわ!主を置いていくなんて!」

緑の甲冑に身を包んだ武将、今川ヨシモトである。

ヨシモト「珍しい蝶を追いかけたら、はぐれてしまうなんて…部下だったら普通はついてくるものですわ!
     昨日の鷹作戦も失敗のようですし…もとからあの鷹は私に懐かなかったし、気に入らなかったのよ…
     はぁ…それにしてもお腹がすきましたわ…まったくオウガイの国なんてロクなものがありませんわ!」

しばらく馬に乗って進むと、いい匂いがしてくる。

ヨシモト「ん…この匂いは…お団子ですわ!あぁ…天の恵み…感謝いたしますわ~」

匂いのほうへ向かっていくと、団子屋が見えてきた。そこそこの賑わいのようだ。

ヨシモト「見たところ新しいお団子屋ですわね…」

馬を繋ぎ、中に入る。

ヨシモト「みたらしと餡、草団子を2本ずつくださいな!」
店主「あいよ!」

外の椅子に腰掛けて、一口食べてみる。

ヨシモト「…あぁ…至福…なんておいしいお団子かしら!店の雰囲気も素敵だし…最高ですわ!
     あ、お茶を忘れてましたわ…るんるん」

お茶を入れ、席に戻ろうとすると、つまづいてしまった。
そしてその拍子にヨシモトは近くの人にお茶をかけてしまった。

???「うわ!あちぃ!」
ヨシモト「あぁ!申し訳ございません!殿方になんてことを…!ただいまお拭きいたしま…あら?」    

202:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 13:33:15 c/byZWCM
オウガイ「全種類を2本ずつくれ!」
店主「これはこれはオウガイ様、いらっしゃいませ!全種類ですね、しばらくお待ちを…
    あ、御代は結構ですので、席にてお待ち下さい…」
オウガイ「いや、そのような配慮はいらぬ。我らはただの客だ…代金はしっかり払う」
店主「そうですか…いや、ありがとうございます。安心して店が開けるのもオウガイ様のおかげです、はい…」
オウガイ「はは、そう固くなるな!商売繁盛を願っておるぞ!」

オウガイが民から絶大な信頼を得ているというのは、こういったところにあるのかもしれないな。
豪快かつ出来た人柄と優しさ…オウガイの魅力はそこにある。

オウガイ「どれどれ…。うむ、これはうまい!」
俺「うん、これはおいしい!いやぁきてよかった~」
オウガイ「我も嬉しいぞ…こうやって穏やかな時を過ごせるのはいいことだ…
      それに…その…ヤスヒロも一緒だしな…」
俺「オウガイ……って、うわ!あちぃ!」
オウガイ「な、なんだ?どうした?」
???「あぁ!申し訳ございません!殿方になんてことを…!ただいまお拭きいたしま…あら?」
俺「いや、大丈夫ですよ…ん?俺の顔になんかついてますか?」
オウガイ「…き、貴様はヨシモト!なぜここに!」
ヨシモト「…この顔、もしや!」
俺「う、うわっ!!」
オウガイ「ヤスヒロ!!」

お茶をかけられたと思ったら、急に首に腕をかけられて短刀をつきつけられてしまった…!
うぅ…敵はいなかったはずなのに!ヨシモトって…昨日鷹を差し向けてきた、あの今川ヨシモトか!?

ヨシモト「お、おーっほっほ!!わたくしはなんて運がよいのかしら!」
オウガイ「くっ…不覚!」
ヨシモト「オウガイもいるということは、間違いないですわ…こいつが例の男ですわね…」
俺「ご、ごめんオウガイ…」

203:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 13:51:52 c/byZWCM
なんてことだ…!まさかヨシモトが潜伏していたなんて…!
あまつさえ捕まるとは…最悪の状況だ!

ヨシモト「この男は…利用させてもらいますわ…」
オウガイ「…何をする気だ」
ヨシモト「あなたがいなくなれば、天下統一も容易くなる…ですから…
      今!ここで!…ご自分の武器で自害なさい」
俺「!!」
ヨシモト「できないというなら…この男の命は無いものと思いなさい…」
民衆「ざわ……ざわ……」

自国の民の前で自害だなんて…!なんて恐ろしいことを言う奴だ…。

オウガイ「…わかった」
民衆「ざわ……ざわ……」
俺「オウガイ!やめろ!俺の事なんかいいから!」
ヨシモト「ちっ、いちいち騒ぐな糞野郎!…っと、おーっほっほ!言葉が過ぎましたわ…
     さぁ!早く自害なさい!自国の民の前で無様に!おーっほっほっほ!!!」

無言で刀を取り出すオウガイ。まさか…本当にする気なのか!?

俺「やめろ!やめてくれ!オウガイ~っ!!!」

オウガイ「…我の斬馬刀では尺が長すぎて、腹を貫くことができぬ…その短刀を貸してくれぬか?」
ヨシモト「…まったく!馬鹿でかい刀を使うからこういうことになるのですわ!…ほら、早くなさい!」

短刀をオウガイに投げてよこすヨシモト…って、え?

オウガイ「……」
民衆「……」
俺「……」
ヨシモト「……」

民衆「ざわ……ざわ……うつけ?…ざわ……いや、まさか……本当に……ざわ……」

ヨシモト「……お、お、おーっほっほっほ!!!!!今日のところは見逃して差し上げますわ!!
     せいぜい首を洗って待ってることね!!!」

馬に乗って一目散に走り去ってしまった…。なんだったんだ…。

俺「オウガイ…」
オウガイ「ま、あのうつけ者程度なら、慌てることもなかろう?」

オウガイ…しびれるぜ。民衆も大フィーバーだ。


204:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 18:59:22 aSk4LnEi
こういうのを見るとオウガイ無双でも許せる気になってしまいそうなのが大変困りますわっふる


今宵も全裸に牛乳瓶で正座して待ちます
(なぜか牛乳瓶が1速2速とできる状態になっている)

205:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 19:45:46 XjoxVcUd
>>203
わっふるわっふる
もの凄く続きを楽しみしてる俺がいる

206:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 20:37:21 GwdppIKN
>>203
わっふるわっふる

しかしヨシモト、アホだなぁw

207:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 20:58:31 YWKJoEI8
乙女武将の心をつかめ! 元ネタ:ナムコの寄せ集めゲーム

伊達マサムネ (/_・) ■■■■|□□□

趣味 料理全般
特徴 クール・ツンデレ 好物魚介類 武器刀

きょうは何をしますか? ▽

1:よし、合戦に行こう!
2:マサムネの料理食べてみたいな。
3:家でゴロゴロしてよう。

208:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/02 22:53:59 w2W9Py6V
>>203
なんというわふわふ。
うちの嫁登場が楽しみだ。

209:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/03 00:42:18 YjxKkmxd
>>203
むおお!続きが気になる!
わっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふる

210:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/03 07:50:12 iMC3pmmw
>>203
毎度素晴らしいなwww
わっふるわっふる

211:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/03 09:02:03 sx67V5vI
オウガイ「なんだか沢山団子を貰ってしまったな」
俺「いいものを見せてもらったから…ってことらしいよ」
オウガイ「見世物ではないのだがなぁ…」

ヨシモトとあそこで出くわしたのは全くの偶然だったみたいだ。
傍から見ればアホみたいな見世物だったが、命のやりとりがあったのは事実だ。

オウガイ「今回はヨシモトだったからいいようなもの…もし他の武将であったなら…
      すまぬ、ヤスヒロ。我ももっと警戒せねばならん…多少浮かれすぎていたからな」

頭をポリポリかくオウガイ。
自分の言った事気付いてるのかな…「浮かれてた」って。
やっぱりデートのつもりで誘ったんだろうな。そういう乙女チックなところも可愛いものだ。

俺「そうだ…あまり食べられなかったし物足りないでしょ?ちょっとあの丘で休んでいこうよ」
オウガイ「ふむ…少しならばいいだろう」

近くの木に馬を繋ぎ、俺たちは丘の頂上に一本生えている木の下で休むことにした。
隣同士腰をおろし、団子の包みを広げる。

俺「はい、あ~ん」
オウガイ「ば、馬鹿者!そんなこと…」
俺「どうせ誰も見てないからいいじゃない」
オウガイ「む、むぅ………あ~ん」
俺「…おいしい?」
オウガイ「うむ…人気の店の団子だ、まずいわけがない…次は我の番だ」
俺「へ?」
オウガイ「か、勘違いするな!ヤスヒロだけがしたのでは不公平だからな!
      したいわけではないが…公平を期すために……あ~ん」
俺「あ~ん、むぐむぐ、うん、うまいねやっぱり…オウガイに食べさせてもらうと格別だ」
オウガイ「だ、誰もいないからって、よくも恥ずかしいことを…」
俺「はは…でも最近、こうやってゆっくり過ごせることがなかったからね…」
オウガイ「うむ…気の休まる暇がなかったしな…もちろん今も気は抜けぬが…」

そういうとオウガイは俺の肩に頭を乗せ、寄りかかってきた。

オウガイ「少しばかり…こうさせてくれぬか…」
俺「ん…」

オウガイも今まで相当苦労してきたのだろう。
敵武将の事はもちろん、国の事、そして今度は俺の事まで背負い込んで…
ふと見ると、オウガイは寝息を立てている。
束の間の休息を、俺の肩で過ごせるならそれでいい。
そして俺が側にいることでオウガイの為になるなら、いつでも側にいて彼女を支えよう…

212:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/03 09:28:43 0lZYcbD5
>>311
わっふわふにしてやんぜ


このSSシリーズっていきなり「俺」がヨシモトになんかされた所から始まってるけど、
どっかに導入編でもあったのかな。誰か知ってたら教えて欲しいなぁ。


読んでないとこにあるかもだけど、「俺」の体格も気になるw
2mあるオウガイが肩に頭をもたれるには、おそらく185cmは必要だと思うんだ。意外とでかい。
しかも鍛えてだいぶ筋肉が付きつつあるわけで、そんな格闘家みたいなやつが、
座ってるとはいえ168cmのヨシモトに軽々と首を抑えられてガクブルしてる姿は…現代っ子…?w

ちなみに批判とかじゃないんでよろしく。ファンだからいろいろ考えちまうのさw

213:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/03 14:03:09 yJt1aLY5
>>211
キタキタキタキタ━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━!!
わっふるわっふる!
毎日楽しみにしておりまする

214:上杉ケンシン@携帯伝書鷹 ◆Sio.6feelw
08/07/03 14:24:50 C8a05oLG
>>183
えっ?怪我?
‥‥あ、あぁ、そうなのよ!そう、不意打ちで。
按摩?ふぅん‥按摩ね。
あたし‥余り良い思い出ないのよ。
(破廉恥な按摩師に秘部を触られたとは死んでも言えないわ‥///)
でも‥頑なに拒む理由がないのもまた事実ね。
分かったわ。いくわよ。(罠があるのは百も承知)
お前の顔が立つのだろう?あたしに感謝するがよい‥(び笑)

215:上杉ケンシン@携帯伝書鷹 ◆Sio.6feelw
08/07/03 15:00:51 C8a05oLG
>>211
くっ‥、べ、別に何とも思わないわよ‥
オウガイごときで扱いが羨ましいとか‥///
あたしを中心で誰か書いて欲しいとか‥。
そんなつもりで来たんじゃないのよっ‥///

216:【び】
08/07/03 15:13:59 81inywAP
>>214

まさかケンシン殿がやってくるとは・・・。
しかもこれからの展開が的中しているときた・・・!! これはしたり!

217:【び】×【按摩師】
08/07/03 15:16:42 81inywAP
町外れにぼんやりと浮かぶ提灯の光に温かさは感じられない。
ただ、不吉な風を濁らせ、頬に触れた空気は、ケンシンの理性を大きく揺さぶった。
何故? 何故か、足が勝手に動く。
まるで操られているかのごとく、長屋へと向かうケンシン。その瞳に、生気はない・・・・・・。

障子を開けると、中からは甘い香が漂ってきた。
部屋の中央には一組の布団が敷かれており、その真っ白な色が、ケンシンの現在の脳内と極めて酷似している。

ケンシン「な、、、何・・・・・・これ・・・・・・」

突然、身体が、熱く火照ってきた。
いや、身体だけではない。目を覆うような涙、息もできなくなるような締め付ける痛み、最早、悲鳴を上げることもできない。
じきに、下半身に湿り気を帯びてくるのが分かった。だが、その湿り気が、じきに滴るような愛液に変わるまで、それほど時間はかからなかった。
ケンシンはたまらず中膝を着き、着物の胸元に手をかける。そのとき、護身用に持っていた匕首が、からんと乾いた音を経てて床に転がった。

熱い。熱い。熱い。

???「これは、ようこそいらっしゃいました」
ケンシン「・・・・・・はっ!」

不意に、横から声をかけられる。いつの間にか、ケンシンの入ってきた後戸は閉められていた。
声をかけてきたのは、眼鏡をかけた狡猾そうな男だった。男は、眼鏡のつるを上げながら喋っている。

ケンシン「・・・・・・き、貴様。何を・・・・・・」
男「どうやら"薬"が効きすぎたようですね・・・・・・。何事も、過剰はいけないことです」

薬? そのようなものに覚えはなかった。
そうしている間にも、ケンシンの股からは愛液が流れ、小さな泉を作っている。

男「おや? 小便ですか? 名立たる戦国武将のあなたとも言える人が、みっともない・・・・・・」
ケンシン「これは、ちが・・・・・・はぁう! ひ! あ! いい!!・・・・・・―ぃん」

男の言葉の先端が鋭利に研ぎ澄まされ、ケンシンの秘所に突き刺さる。

ケンシン「あ・・・・・・ああ・・・・・・ぅあ」
男「思い出せませんか? なら思い出させてあげましょう。あの時、食した"蕨餅"。あれにはちょっとした媚薬を塗しておりましてね・・・・・・」
ケンシン「蕨・・・・・・餅、だと―?」

男が奸悪な笑みを浮かべながら続ける。
クソ・・・・・・あの茶屋の男。やたら愛想を振舞っていたが、こんな罠を張っていたとは・・・・・・不覚。

男「その初々しい身体、目一杯楽しませてもらいますよ・・・・・・」
ケンシン「い、いや・・・・・・こな、い、で・・・・・・」
男「大丈夫ですよ。安心して私に全てを委ねてください・・・・・・。私の按摩は一流。あなたを天国に連れて行ってさしあげましょう」
ケンシン「来るな・・・・・・。こ、こないでよぉ・・・・・・!!」

男は右手のひらを左手の親指で指圧をして慣らしている。按摩前の準備のようだ。
やがて、その器用な手はケンシンの着物を綺麗に剥ぎ取ってゆく。

ケンシン「や、やめて! だ、誰か・・・・・・っっ!!」
男「叫んでも無駄ですよ。この長屋、町からどれほど離れていると思うのです? さぁ、宴の始まりですよ」

抵抗むなしく、ケンシンは胸を覆うサラシ以外の衣服を男に奪われてしまった・・・・・・。

URLリンク(imepita.jp)

→混沌とする空気の中で、ケンシンはわずかな望みを捨てなかった。・・・【?】
→茫漠とした空間の狭間で、ケンシンはわずかな望みを捨てた。・・・【!】
→緩急激しく揺さぶられたケンシンのわずかな理性は音を経てて崩れ落ちた。・・・【∀】

218:【び】×【マサムネ】
08/07/03 15:28:06 81inywAP
>>207

選択肢の3はマサムネとしっぽりと濡れる展開なんだよね!?
クール・ツンデレが布団の上で乱れる様は、まさに至極!!

219:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/03 18:06:55 oeHQGPwO
>>212
初出は多分>>33
あとはそれっぽいのを追っていくよろし

220:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/03 18:16:56 0lZYcbD5
>>219
おお、すまぬな。見落としておったわ。かたじけない。

様々なSSがあるゆえ、どれがどれだか分からぬ…。
連作するなら表題を所望したいものだ。

221:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/03 20:36:43 2zUWmKHo
>>220
オウガイとヤスヒロの物語は、初出はスレ拾六戦目の652。

222:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/03 20:46:51 0lZYcbD5
>>221
なんと、十六戦目とな。
さような昔からこのSSはあったというわけか。

さすがにそれほど過去では読めぬな。諦めるしかあるまい。
情報提供、恩にきるぞ。

223:オウガイ夢想
08/07/04 01:15:50 1UaCLjaY
心地よい風を受けて、俺もウトウトしかけていたが…ほんの一瞬風が止んだ。辺りが静まり返る。

オウガイ「……ん」

目を覚ますオウガイ。寝ぼけ眼で俺の顔を見て、恥ずかしそうに笑みを浮かべた。

オウガイ「…あ、眠ってしまったのか…ふふ、まるで隙だらけであったろうな…」
俺「うん…寝顔も可愛かっ うぐっ」

腹にパンチされてしまった。それでもこの前までのドツキに比べれば、心地よい痛みだ。
ニヤニヤしながらこちらの顔を覗き込むオウガイ。

オウガイ「あまり我を辱めるようなことを言うでないぞ?」
俺「は、はい…気をつけます」
オウガイ「では、そろそろ城へ戻るとしよう…が、その前に」

ドンッ!!   いきなりオウガイが背にもたれていた木を思い切りぶん殴った。

???「わわっ!!」

ドテッ  だ、誰か落ちてきたぞ!敵か!?っていうかなぜ木の上に!?
よくよく見ると、忍者の格好をした娘だ…そして眼帯をしている。

???「いてて…もう…オウガイ様ってばひどいですよ…」
オウガイ「覗き見をしていた罰だ…で、何かあったのか」
???「えっとですねぇ、詳しくはこちらの書状に書いてありますが、要約すると
     武田と上杉の軍が川中島で衝突したという報です」
オウガイ「ふむ…そうか、ご苦労。それから、あまり覗き見が過ぎると…」
???「わわっ、すみませーん!以後気をつけます!…ヤスヒロ殿も大変ですねぇ、主がこう暴力的だと…」
俺「へ?」
オウガイ「何か言ったか!?」
???「な、なんでもないです!それでは!」

風のようにいなくなってしまった…。初めて見たが、城で雇っている忍者だそうだ。
なんともリアクションの古い娘だったな…あ、でも時代が時代だし古くて当たり前か…?

224:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 09:48:53 Fmaxhr0c
>>223
最近、朝更新なんで油断した・・・・orz
222のように最近読み始めた方もいるので、本スレのころのモノを貼り付けてよろしいでしょうか?

225:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 09:58:21 JAO2SxAY
>>224
携帯なんで、個人的にはお願いしたいぐらい

わっふるわっふる
(*´∀`*)

226:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 12:33:55 qgWUxhzX
作者がうんと言わない限り貼れないんだがな…。
無視して貼ってもいいけど。

227:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 12:47:53 JAO2SxAY
乙女打ちは紳士なれ
の精神で、作者の許可まちで
(´∀`)

228:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 12:52:58 qgWUxhzX
ふふっ、そちも乙女打ちたる心構えがよく分かっておるわw

229:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 18:33:59 XxUIPm3A
長くなりそうな予感だけど、貼る事は特に構わないです。

230:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 18:34:30 XxUIPm3A
あれ、ID変わってる…オウガイの人です。

231:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 18:39:01 Fmaxhr0c
>>229,230
快諾ありがとうございます。長くなりますが、貼らせていただきますね。

232:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 18:43:14 Fmaxhr0c
【謎の】CR戦国乙女 拾六戦目【ムラサメ嬢】
652 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/28(水) 01:52:16 ID:lij5BLjZ

俺がこの城に仕えてからもう一月が経つ。
バイク事故にあって死ぬかと思ったら、気が付くとこの時代のこの城の近くで倒れていたんだ。
犬を連れた小柄な男の子に発見され(後でわかったことだが女の子だったようだ)
無事生きながらえたというわけだ。
最初は犬が兜を被っていたりしたから幻覚かと思ったけど、そうでもないらしい。
今じゃこの犬(シロというらしい)の世話番として頑張る日々だ。
たまに2本足で立ち、俺の事を骨でポカポカやってくるのは気のせいだと思うことにしよう…

俺「ほら、シロ。今日の昼飯だよ。」
シロ「わおーん!」
うまそうに食べている。昨日伊達軍から奪った物資だ。でも伊達軍の武将、綺麗だったな…

ボカッ!

俺「いて!誰だいきな…」
オウガイ「ヤスヒロ、お主…約束事を忘れたわけではあるまいな?」
俺「…あ!そうだった、すみません…」
オウガイ「ふん…まぁいい。すぐに支度をするがよい。」
俺「す、すぐに!」

この逞しい女性はオウガイといい、この城の主だ。怖そうな見た目と裏腹に、俺のような拾われ者を
置いといてくれる、優しい一面を持っていたりする。
今日はオウガイがマントを新調するとのことで、俺がなぜかお付きに選ばれたというわけだ。

233:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 18:43:52 Fmaxhr0c
700 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/28(水) 02:44:16 ID:lij5BLjZ

40秒で支度した俺は、急いでオウガイの待つ正門まで行こうとしたのだが…

???「ヤスヒロさ~ん、こんにちは!」
俺「あ、君は…こんにちは」

俺の身長の半分くらいの小柄な女の子がそこにいた。
彼女の名前はコタロウ。倒れていた俺を助けてくれた娘だ。
男の子と見間違われるのが悩みだそうだ。かくいう俺も最初は間違ってしまったわけで。

コタロウ「どうです?あれからお元気にしていますか?」
俺「うん、おかげさまでね。コタロウはどうしたの?今日は何か用事でも?」
コタロウ「はい、オウガイに頼んでいた刀が出来たから、受け取りに来たんです。
      それと…ふふ、シロにも会いにきました。」
俺「そっか…あっ!そういえば、シロの昼の散歩するの忘れてた!あーでもオウガイが…」
コタロウ「オウガイ?そういえば正門で会いましたけど…あ、お出かけになるんですか?」
俺「うん、ちょっと前から約束してたからね…」
コタロウ「ふ~ん…それでしたら、あなたさえよければシロのお散歩、ボクがやっておきますよ?
      ボクもたまには散歩したいなって思っていたところなんです。」
俺「う…それじゃ、悪いけど頼んでもいいかな?今度何か埋め合わせにお礼するよ」
コタロウ「そんな、結構ですよ。それより早くオウガイのところに行ってあげた方がいいんじゃないですか?」
俺「あぁそうだ!ごめんね、ありがとう!」

俺はコタロウと挨拶もそこそこに、早駆け馬のごとく正門に急いだ。

そこには…いた…中学の頃奈良で見た金剛力士が…


234:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 18:44:45 Fmaxhr0c
725 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/28(水) 03:32:57 ID:lij5BLjZ

俺「えっと…それじゃあ、オウガイ?待たせてごめんね。」
オウガイ「…ふん。とりあえず約束どおり来ただけでも良しとしてやろう。」

なんだかこういう言葉遣いで話すのも緊張するな…
しかしずっと敬語はやめろと言われ続けていたのは事実だ。
なにか思うところがあるのだろうが…っと。

馬の鳴く声が思考を遮る。ボーッとしてたようだ、見るとオウガイが馬に跨ってこちらを見下ろしている。
ただでさえ身長の高いオウガイが馬に乗ると悪漢だ、いや圧巻だ。
ゲーセンで打った北斗の…ナントカというのに出てきたキャラクターを思い出す。

オウガイ「ヤスヒロはまだ馬には乗れぬのだったな。」
俺「うん…どうも2輪とは勝手が違くてね。」
オウガイ「二厘…?何を言っておるのだ。まぁよい、乗れ。」

鐙に足をかけ、オウガイの後ろに腰を下ろした。

オウガイ「いくぞ!しっかりつかまっておれ!!」

さすが武将、馬の扱いは慣れたものだ。
俺はというと振り落とされないように必死でオウガイにつかまるのみだ。

オウガイの逞しく、熱い筋肉が、掌を通して脈打っているのがわかる。
…なんだか落ち着くな、こういうの。

235:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 18:45:31 Fmaxhr0c
925 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/28(水) 15:47:51 ID:lij5BLjZ

仕立て屋まで駆ける道中、俺は心地よい風を感じながらオウガイにつかまっていた。

俺「ねぇ、オウガイ」
オウガイ「なんだ、ヤスヒロ」
俺「なんでオウガイは俺みたいなわけのわからない奴を城に入れてくれたんだ?」

しばしの沈黙。

オウガイ「ふん、そんなもの…今は戦国の世だ。我らも人手が足りぬからな。
      使えそうなものをとりあえず拾ってみたまでだ。」
俺「そ、そうなの…。あ、そういえば確かシロもオウガイが拾ってきたんだよね?
  犬だからって何か役立つわけじゃないと思うけど…、それは何で?」

また沈黙だ。風を切る音ばかり聞こえる。

オウガイ「あれは…その…かわい…かったから…」
俺「え?なに?」
オウガイ「か、かわいそうだったからだ!!我も捨て犬を無視するほど非情ではない!!
      それとも貴様、我を織田のうつけと同じような非情な将だとでも思っていたのか!!」
俺「め、めっそうもないです!拾ってくれたことはすごく嬉しいよ。右も左も分からなかったし…」
オウガイ「ふん…、どうだかな…」
俺「でも…可愛かったからだなんて、オウガイも意外と乙女っぽいところもあるんだね。」
オウガイ「き、貴様!!聞こえていたのか!!」
俺「そりゃこんな密着してれば聞こえ…どわぁっ!!!!」

ヒジで吹っ飛ばされてしまった。周りが草むらだったおかげで怪我はないが、走っている馬上から落とすとは!
なんとも猟奇的な主だ。

オウガイ「あ、主をこけにした罰じゃ!!罰としてあと半里ほどじゃ、走ってまいれ!!」
俺「え!そんな…あ、ちょっと!!」

行ってしまった…。ちょっとふざけすぎたか。しかも主従関係じゃないんじゃなかったっけ…。
でも耳まで真っ赤にして、あんなに慌てているオウガイなんて初めて見るな。

しかし半里って…たしか2キロくらいだったかな、これは骨が折れる…。

236:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 18:46:36 Fmaxhr0c
【諭吉全滅】CR戦国乙女 拾七戦目【非情ノ大剣】
53 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/28(水) 20:32:08 ID:lij5BLjZ

はぁ…町が遠くに見えるとはいえ、こりゃ疲れるなぁ…

走り出して5分くらいしただろうか、岩場のところに見た事のある馬がいる。
そしてそこに佇む、よく見慣れた赤髪の横顔…

俺「オウガイ…」

こちらを向いたオウガイは、その躰、風貌に似合わぬ申し訳なさそうな顔をしている。
一瞬ドキッとしてしまった。オウガイがあんな顔をするなんて。

オウガイ「その…なんだ、らしくないことをしてしまって…すまん。」

らしくないって、いつもあんなじゃないか、と喉まで出かかったが止めておいた。
それは、いつも居丈高で大らかで豪快な、あのオウガイが俺に謝っているという事実からだ。

俺「いや、俺もつまらないいたずら心で、変なこと言っちゃって…こっちこそ、ごめん。」
オウガイ「いや、一国の主としてあのような行動は、我の沽券に関わる。本当にすまなかった…。」

これじゃ埒が明かない。
珍しくうつむき加減で弁明を一生懸命話す彼女を見て、俺はつい抱きしめてしまった。

オウガイ「ヤ、ヤスヒロ!?何を…!」


237:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 18:47:16 Fmaxhr0c
448 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/29(木) 09:12:46 ID:v3T4rb0w

俺としてはあせっているオウガイを優しく包み込めば落ち着くかな、と思ったのだけれども。
現実はそう甘くは無い。

オウガイ「ななななななななな、なにをなにをする!!!!!!」
俺「ぐわぁっ!」

思いっきり吹っ飛ばされた。

俺「いてて…あれ?」

すでにオウガイは行ってしまった様だ。馬に乗って走る後姿が見える。
しまった、まだ先があるというのに…。
ちょっと軽率だったかな?仕立て屋で会ったら謝っておこう…

無事仕立て屋に着くと、オウガイは店の者とあれこれ話していた。
俺の姿に気が付くと、顔を赤くしてプイと顔を背けた。
終始こんな感じで、ツンとされてしまった。
誠心誠意謝ったら、帰りは一応馬に乗せてくれたのでよかった。

オウガイ「ま、また先程の様なことをしたら、容赦なく馬から蹴り落とすぞ!!」

もうすでに落としたじゃないか。
帰りの馬もオウガイにつかまって振り落とされないように必死になる。
心なしか、オウガイの逞しい筋肉は、行きとは違い柔らかく感じた。
今日はオウガイの意外な一面が見れてよかった…


238:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 18:48:09 Fmaxhr0c
456 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/29(木) 09:39:25 ID:v3T4rb0w

今日はオウガイに頼まれて、お酒の買出しに来た。
俺の仕事はシロの世話じゃないか?と思ったけど、この前のこともあるし、引き受けた。
それに最近、オウガイに教えてもらったおかげで馬にも乗れるようになってきたので、その練習も兼ねてだ。
初めて二輪に乗ったときのような、わくわく感が蘇る。
走られるとちょっと怖いけど…

その時城に来ていたコタロウが「付いていきましょうか?」と言っていたけど、やんわりと断った。
なんとなくデキる男を見せたかったのかもしれない。
しかしコタロウは一国の主だと言うのに、よく遊びにきてるな…自国は平気なのかな?

そんなことを思いつつ、酒を扱っている店に到着した。

俺「え~銘柄は…清酒大武遍者、とあったあった」

棚に並んでいる酒瓶を取ろうとしたその刹那…
横から伸びた手と手がぶつかった。

俺「あっ」
???「おっと…」

燃えるような赤く、長い髪。グラマーな体つき。キセルを銜えた端正な顔立ち。
羽織ったマントには大武遍者と書いてある。この女性は…そう、オウガイから聞いたことがある。
確か…織田ノブナガ、尾張周辺を治める武将だ。とにかく豪快で大胆不敵、オウガイいわくうつけ者、荒くれ者だそうだ。

ノブナガ「あんた…この酒を選ぶとはなかなかわかってるじゃないか!」
俺「え?あぁ、えぇまぁ…」
ノブナガ「これはこの店にしか置いてない銘酒でな、我もこうして時たま買いに来るのじゃ!」

なんとも気さくな笑顔で話しかけてきた。こうして話す分には、どうも悪い人には見えないが…

239:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 18:48:49 Fmaxhr0c
969 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/30(金) 01:00:45 ID:P6ZG4t32

ノブナガ「よし!そうと決まったら我と一緒に飲もうではないか!ついて参れ!」
俺「い、いや、俺は用事があるので…」
ノブナガ「なんだよ…、ちょっとだけ、ちょっとだけだからさぁ」

なんだこの強引さは…
やっぱりオウガイの言うとおり、ノブナガは自己中でワガママのようだ。
ぐいぐい腕を引っ張られて困っていると聞き覚えのある声が…

???「あら、ヤスヒロさんと…ふふ、どこかのガサツ武将ではなくて?」

艶のある声が、俺たちの動きを止めた。

ノブナガ「へっ…誰かと思えば、ひ弱な嬢ちゃんかい」
俺「あ、ムラサメさん…」

彼女の名前はムラサメ。どうやらオウガイやコタロウと同盟関係?にあるようで、たまに城内で見かける。
傍目に見てすごく綺麗で、神秘的な雰囲気を身に纏っている。
とにかく謎が多く、謎のムラサメ嬢と一部で言われている。

ムラサメ「あら…ひ弱かどうかお試しになってもよくってよ?」
ノブナガ「上等じゃないか、嫌というほどその身に教え込んでやるぜ」

ただならぬ雰囲気が辺りに漂う。これはさすがにまずいぞ。

俺「あ、あの~、お二人ともそこらへんにしておいたほうが…」
ノブナガ「あぁ?…あんた、ヤスヒロって言うんだっけ。嬢ちゃんと知り合いってことは、どうやら…」

やややややばい。雲行きが怪しくなってきた…。

ノブナガ「…まぁ、酒の縁もある。敵味方なんてのはどうでもいいが、とりあえずはあんたの顔を立ててやるよ」
ムラサメ「あら…怖気づいたんですの?」
ノブナガ「へっ、残念ながらそれはないぜ。我も事を荒立てるような真似はしたくない。
      行きつけの店に迷惑をかけるわけにもいかねぇしな。」
俺「そ、そうですか…」
ノブナガ「じゃあな、また会うことがあったら、いい関係で出会えるといいな。」

そういうとノブナガは店を出て行ってしまった。はぁ…一時はどうなることかと思った。

240:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 18:49:32 Fmaxhr0c
【単発を】CR戦国乙女 拾九戦目【ぷれぜんと】
200 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/06/01(日) 00:06:12 ID:TG0dNOXh

なんてこった、城に戻ってみると明智軍と小競り合いが始まっているではないか。
こりゃやばい、早々に逃げ出さないと…

敵兵「む、怪しい奴だー、ひっとらえろー!」
俺「わー」

というわけで俺は明智軍の捕らわれの身となってしまった…。
どうやらここは明智軍の陣営のようだ。周りには見張りの兵士がいる。
しかし、女の子ばっかりだ…。なぜこの世界は女の子しか闘っていないのだろう。

敵兵「ミツヒデさま、こちらです。」
ミツヒデ「ん、ごくろう」

メガネをかけたいかにも知的そうな、それでいて冷徹そうな女性が入ってきた。
明智ミツヒデ…この人もオウガイから聞いたことがある。
目的のためには手段は選ばず、計算高く口の悪い人だそうだ。

敵兵「我が陣営の近くに怪しい奴がいたので、捕まえておきました!」
俺「あの…これから俺はどうなるんでしょう」
ミツヒデ「捕虜が軽々しく口をきくでない」

一蹴されてしまった。

ミツヒデ「ふむ…戦場に男がいるとは…なんとも珍しいな」

ジロジロと舐めるように見られる。
ふと、ミツヒデがかがんだ時、胸の谷間が見えてしまった。
なんだかすごく色気のある人だ…。よく見ると胸や太ももや、露出の多い服だ。
こんな状況だというのに、律儀に息子が反応してしまった…。悲しい性だ。

ミツヒデ「む…」

ばっちり見られている。非常に、非常にまずいぞ。

ミツヒデ「この状況でよくもまぁ…ふふ、おもしろいやつだ。
      おい、おまえたちは外に出ていろ。我はこの者と少し話がある。」
敵兵「はっ!」

ミツヒデ「さて…と、どうもこの捕虜くんは状況がわかっていないようだ。少しばかりお仕置きしなくてはな…」

姐さん、ピンチです。

241:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 19:54:19 Fmaxhr0c
319 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/06/01(日) 01:37:00 ID:TG0dNOXh

お仕置き…オシオキ…いったい俺は何をされてしまうのだろうか。

ミツヒデ「ふむ、ここの木のところへ来い、そう、そこだ、それでこうして…」

俺はわけのわからぬまま木にくくりつけられてしまった。
するとミツヒデが腰布をおもむろにたくし上げた。
白い透き通るような太もも…ん、あれは…クナイだ。隠しクナイだろうか。
と、その刹那、頬に走る痛み。熱い。これは…血?

俺「う、うわ…」

声が出る瞬間、左肩に激痛が走る。

俺「あああ~~~~~っ!!!!」

声にならない声が出る。左肩にクナイが刺さっている。

ミツヒデ「はははっ、我はクナイが苦手でな!練習台になってもらうぞ!」

嘘だ。ウソダ。ミツヒデがクナイを得物としているのは知っている。
俺は何を勘違いしていたんだ。ここはエロゲーの世界ではない。戦国の世だ。
死と隣り合わせな世界なんだ…。俺は自分の愚かさを悔やんだが時既に遅し。

俺「ぐぁっ!!」  右の太ももに刺さる。

ミツヒデ「はははっ!そう叫ばれると手元が狂うではないか!
      間違えて心の臓に刺さるかもしれぬぞ?くくく…ははははっ!!」

この女は…人を楽しんで殺すような女だ。俺は死を覚悟した…。

242:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 19:55:04 Fmaxhr0c
366 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/06/01(日) 02:07:07 ID:TG0dNOXh

敵兵「ミツヒデさま!オウガイとコタロウが単騎で乗り込んできます!」
ミツヒデ「コタロウだと?ちっ、オウガイの犬め、感づいたか…。二対一では分が悪い。撤退するぞ」

どうやら助かった…のか?

ミツヒデ「しかし単騎駆けだと…。まさかこの男を助けるためか…?一体こいつに何があるというのだ?」
敵兵「ミツヒデさま、急いで下さい!」
ミツヒデ「ちっ、まぁいい…おい、お前、助かった命をせいぜい大事にするんだな。撤退だ!急げ!」

そういうと明智軍は引き揚げていったようだ。
しばらくすると馬に乗ったオウガイが、陣の幕を突き破って現れた。

オウガイ「ヤスヒロ!!ヤスヒロおお!!無事かああ!!!」
俺「…うん、なんとかね…」
オウガイ「ヤスヒロ!今ほどいてやるから待ってろ!!」

縄が解かれ、倒れこむ俺。

オウガイ「ヤスヒロ!!ヤスヒロォ…、すまぬ!我が使いにいかせなければこんなことには…!!」
俺「オウガイのせいじゃないよ…俺がどじっただけだよ。」
オウガイ「しかし…!こんな傷まで…!!」

今にも泣きそうなオウガイ。よく見るとオウガイも単騎駆けのせいか、傷が多い。

俺「それよりオウガイだって怪我してるじゃないか…」
オウガイ「我の傷などかすり傷だ!そんなことより早く傷の処置を…」

傷が悪化しないうちに、俺は城に戻り治療を受けた。

243:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 19:55:41 Fmaxhr0c
382 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/06/01(日) 02:23:02 ID:TG0dNOXh

俺「ひとりで食べれるよ…だから大丈夫だって」
オウガイ「いや、それでは我の気が済まぬ。」

オウガイは俺の看病を買って出た。さらに身の回りの世話まですると言い張る。

俺「でも、他に怪我した人だっていっぱいいるでしょ。俺ばかり構ってちゃ、他の人に示しがつかないよ」
オウガイ「む…しかしだな…」

なんだかもじもじしてるし、顔もちょっと赤くなってるな…
ムラサメの言っていたことが脳裏をよぎる。

オウガイ「べ、別に特別扱いしているわけではない!ただシロの世話番がいないとシロが困るからだ!」
俺「シロの世話なんて誰でもできるでしょ…」
オウガイ「う、うるさい!とにかく食え!…あ、あ~ん…」
俺「…」
オウガイ「な、なんだ…、何か我の顔についているか?」
俺「いや、あ~んだなんて、オウガイから聞けるとは思えなくて…」

顔を真っ赤にするオウガイ。

オウガイ「べ、別に我が言ったところで構わぬだろうが!!食え!食わぬか!」
俺「はいはい…あ~ん、パク」
オウガイ「どうだ…?我が作ったのだぞ!うまかろう!」

お世辞にもうまくはない。というかまずい。なぜ米を煮るだけのおかゆがこんなにまずいのだろう。

俺「う、うん…うまいです…」
オウガイ「そうだろう!たくさん作ったからな!喜べ!」

とたんにパァッと笑顔になるオウガイ。うん、やっぱりオウガイには笑顔が似合う。泣き顔も可愛いけど…。
こうやってオウガイと過ごす時間も悪くない。そしていつか、守られるだけではなく、オウガイを守る男になってやる。

244:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 20:00:50 Fmaxhr0c
以上です、連投失礼しました&規制お待たせしました。
改めて、作者様に篤いわっふるを申し上げます。

なお、弐拾参スレの「オウガイと僕ヤスヒロ・スキー編(仮題)」は、
ヤスヒロが別人と思われますので、割愛させていただいています。

245:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 22:27:09 qgWUxhzX
まとめ乙!
大変だったろう。
感謝する。

246:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 23:38:24 hn5Vp2Ji
乙。

247:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/04 23:42:03 JAO2SxAY
まさか、この言葉をする日がくるとは…

オウガイ、かわいいよオウガイ

作者ならびに、まとめてくれた人に、大感謝
(´∀`)

まとめ読んだら、
このスレに移動してきてからの読み直したいと思います

248:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/05 00:36:55 II0f/C6L
このオウガイのかわいさはもはや異常
くんかくんか
すーはー

249:オウガイ夢想
08/07/05 02:34:59 lLVuhG3R
俺「お前やっぱ太ったよな」
シロ「くぅ~ん…」
俺「ここに人気店の団子があるわけだけど…」
シロ「わん!わんわん!!」
俺「いや、やっぱやめとこう…癖になるといけないしね」
シロ「きゃう~ん…」

団子屋から帰った俺は、手持ち無沙汰だった。
オウガイはさっきの書状のことで、家臣たちと話し合いをしている。
武田と上杉だっけ…あそこはどうやらお互いいがみあってるようだ。
まぁ潰しあってくれるなら、それはそれでこっちとしては都合がいいけど。

???「お~い、ヤスヒロ殿~」
俺「ん?」

なんか呼ばれたような…でも誰もいないぞ。まさか…ついにシロは人語まで操るように!

???「こっちですよ~」
俺「むむ?」

シロではない…どこだ…?  と、急に目の前にスタッ!と人影が躍り出た。

俺「う、うわっ!」
???「そんな驚かなくてもいいじゃないですか…」
俺「あ…君はさっきの…」
???「オウガイ様のお付きの忍びです、以後お見知りおきを…な~んて、堅苦しいのは抜きにして…
     先ほどのご様子だと、どうやらヤスヒロ殿はオウガイ様と深い仲なのですか?」
俺「い、いきなり何を言いだすんだ!」
???「主の事を深く探るのは、忍びとしていけない事だとわかってますけどぉ…
     オウガイ様が日増しに色気が出てきたというか…あぁいう御姿を見るのは珍しいと言うか…
     やっぱり想い人がいるってだけで、あぁも違ってくるんですねぇ…うんうん」

ずいぶんよく喋る娘だなぁ…ていうか忍者ってそんな簡単に人前に出ていいものなのか?

250:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/05 03:00:41 lLVuhG3R
???「あ…このことオウガイ様には言わないでくださいね!また怒られちゃう!」
俺「え?まぁ別に言わないけど…なんていうか、君、忍びっぽくないよね…」
???「そう!よく言われます!なんかいつも五月蠅いって言われるんですよ!私としてはそんな気はないんですけど…
     仲間の子たちもいつも、お前は敵の偵察には向いてない!って…五月蠅過ぎて捕まるとかなんとか言ってですね…」
俺「……」
???「あぁっ!もしかして今五月蠅いって思ってます!?オウガイ様にもよく注意されるんです!
     自分ばかり喋って、相手に対する気遣いがないとか…もう、私ってばうつけ者!」

頭をコツンとやって舌をペロっと出した。やっぱこの娘、リアクションが古いなぁ。

俺「そういえば…君の名前まだ聞いてなかったよね、なんていうの?」
???「…私は忍びです」
俺「しのび?そういう名前なの?」
???「いえ…私は生まれた時から忍びとして育てられてきました。名は与えられていません。
     それにあまり私を呼ぶことはないと思いますし…」
俺「ふ~ん、そういうものなんだ…オウガイはなんて呼んでるの?」
???「オウガイ様は、おい!とかお前!ですね。なんだか長年連れ添った夫婦みたいですよね~。
     でもそうやって呼ぶときのオウガイ様の声は素敵なんですよ~。必要とされてる!って感じるっていうか…
     やっぱりオウガイ様は私たちにとって憧れですし…そういえばさっきもお団子くれたんですよ!
     部下に対して細かい気遣いができるなんて…ますます憧れちゃいますよね!そこにいくと私は…」

なんだか耳鳴りがしてきた。シロでも連れて食後の散歩でも行ってこよう。

???「やっぱりオウガイ様には天下を獲ってほしいじゃないですか~。
     まさにあの方こそ天下に必要とされてるんですよ!平和な時代を築くためには、織田や徳川では
     駄目なんです!オウガイ様みたく民の事を一番に考えて………あれ?
     ヤスヒロ殿…?ヤスヒロ殿~!むむ…いない…忍びの目をくらますとは…ヤスヒロ殿も中々…」

251:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/05 05:27:27 II0f/C6L
わっふるわっふる

252:【び】
08/07/05 11:41:02 1ZIuj1yw
一日数レスしかいかないこのスレがやたら伸「び」てると思ったら、
こういうことだったのか・・・。

そして、何事もなかったかのように燃料投下。

253:【び】×影
08/07/05 11:52:59 1ZIuj1yw
闇に暗躍する二つの「影」。
一つは、軽快に木から木からへと飛び移り、確実に距離を伸ばしている。
一つは、お世辞にも軽快にとは言えず、必死に地面を蹴っている。いや、目の前の「影」を追いかけているのだ。
そろそろ息が切れる頃だろう。慈悲深い「前を行く影」は、音もなく地面に降り立った。

???「はぁはぁ・・・・・・。やっと、追いついた・・・・・・」
!!!「しっ! 静かにしろ」

URLリンク(imepita.jp)

???「むぐ!! く、苦しい」
!!!「何か、聞こえたような・・・・・・」

二つの「影」は素早く横の茂みに身を隠し、耳を澄ました。
だが、辺りには虫も息を潜めているような静寂が漂っている。
ただ、時折流れてくる生温かい風が、地に降り立った木の葉をかさかさと揺らしているだけだ。

???「気のせいじゃないか?」
!!!「あ、待て!」

「影」は、周囲の注意を等閑にしながら茂みより飛び出した。
徐々に顔を出した満月に影の姿が映し出される。
まず顔を現したのは、虎旗の兵士である。
しかし、それをすぐさま制止したのは、いつぞやの女忍者である。
共に助け合うことを誓った二人は、現在は違う主君の下、与えられた任務を遂行中であった。

女忍者「あそこの長屋からかしら・・・・・・」

周りを充分に確認した後、女忍者は前方にぼんやりと浮かぶ長屋を指差した。
どこからか集まってきた蛾が、コツンコツンと提灯にその身をぶつけている。

そのとき、微かではあるが、女の声のようなものが聞こえてきた。

女忍者「やはり、あそこの長屋からのようね」
兵士「だが、何故あんなところに長屋が? 町から随分と離れているな。何か怪しい臭いがする・・・・・・」
女忍者「闇博打かもしれないな。でも、女が一人で博打を打つとは考えられない。もしかすると、闇討ちにあっているのかも・・・・・・あっ、ちょっとどこ行くのよ!」
兵士「女子が助けを求めているんだろ。行かないわけにはいくまい」

女忍者はやれやれと肩をすくめると、溜息を付きながら兵士の後を追った。
長屋に近づくと、二人はそれを取り巻く異変に即座に気が付いた。

254:【び】×影
08/07/05 11:58:12 1ZIuj1yw
女忍者「これは・・・・・・傀儡の香」
兵士「操りの糸か。我輩も前にどこかで聞いた事がある」
女忍者「そう。この臭いを嗅いだものは、身体の自由を奪われ、操られてしまう」

女忍者は一人、窓の隙間から長屋の中を窺った。
中では、今まさに一人の女が、獣と化した男に衣服を剥ぎ取られているところだった。
何か聞こえたと言うのは、この女の悲鳴だったのか。だが、この女・・・・・・。

女忍者「上杉ケンシン・・・・・・」

独り言のように呟いたつもりだったが、つい声に出てしまったその声に、兵士は過剰に反応を示す。

兵士「何だと!!」
女忍者「たわけ! 静かにしろ。見つかってしまうではないか」
兵士「だが、ケンシン殿ともあろう方が何故・・・・・・」

しかも、ケンシンに近づくあの男・・・・・・。
按摩師とは仮の姿、女を騙し、傀儡の香で相手の心を奪い、人身売買で私腹を肥やす悪名名立たる「操りの銀一」ではないか。

女忍者は、長屋から少し距離をとり、兵士に耳打ちをした。

女忍者「我は、別に上杉ケンシンとは何も関係を持っておらん。だが、我は、あの男には借りがある」
兵士「借り、だと?」
女忍者「ああ。昔、仲間があいつの傀儡の香によって殺された。傀儡の香は、相手を意のままに操る。仲間同士で殺し合いをさせることも可能だ。それに、この眼帯・・・・・・」

女忍者が眼帯をしているのは、そのときに仲間に目を斬り付けられたからだと言う。

兵士「我輩は、純粋にケンシン殿を助けたい。だが、顔を見られたくはない。いや、最早合わせる顔は持ち合わせていない」
女忍者「そうか。なら、我は仲間の仇をとるために。お前は【元・主君】を助けるために、この長屋を襲うのだな」

???「長屋を襲う、とは。物騒なことだな・・・・・・」

同意し、歩みを進めようとした二人の背後から、突如不気味な声が張り巡らされた。

255:乙女たちの挽歌。
08/07/05 12:04:22 1ZIuj1yw
それは晩夏の頃、白地に紫桔梗の花を染め抜いた浴衣を着て、縁側に座る女子が一人。
団扇をゆるりと扇ぎ、傍らに蚊取り線香を置くと、まだまだ未練が残る夏の香りが漂ってくる。
その香りに誘われてか、宵の軒下に映える風鈴がチリンと返事をした。

ここ数年の戦はすっかりと影を潜め、この女子もまた、戦を逃れ片田舎に影を潜めた一人である。いや、詳しくは一人ではない。

???「ケンシン、西瓜を切ったよ」

この男とだ。
見目麗しい女子は、名をケンシンと言う。また、西瓜とグラスを乗せた盆を担いできたのは、そんなケンシンとは相反する平凡な男だが、根は優しい正直な性格で、名をヤスヒロと言う。

ケンシン「ああ、ありがとう・・・・・・って、何だ、この切り方は」
ヤスヒロ「ごめん・・・・・・まだ慣れてなくって」

正直に詫びるヤスヒロに、ケンシンは顎に手を当て小さく笑った。

ケンシン「全く・・・・・・お前は我がいないと、何もできないんだな」

まだ切られていない半分の西瓜の隣にあった刃物を手に取り、ケンシンは実に器用に西瓜に切れ目を入れてゆく。
そんなケンシンが、突然、カシャンと刃物を落とした。
いや、落とされたと言っても過言ではないだろう。背後のヤスヒロに肩を掴まれ、無理やり後ろを向かされたのだ。

ケンシン「な、何をする・・・・・・。危ないではないか」
ヤスヒロ「俺が何もできないだって・・・・・・。それは撤回してほしいな。だって・・・・・・」

ヤスヒロはケンシンの流れる黒髪を撫で、そのまま頬に滑らせた。

ケンシン「あっ・・・・・・」

紅潮するケンシンの頬に顔を近づけ、薄紅色の唇を奪うヤスヒロ。
数秒の後、ケンシンは少し俯き加減に顔を背けた。

ケンシン「月が・・・・・・見てるわ」
ヤスヒロ「そうでもないみたいよ」

月も照れてしまったのか、今はその身を雲に寄せている。

ケンシン「でも・・・・・・はずかし、んんっ・・・・・・」

再度、ヤスヒロはケンシンの唇を奪った。今度は、長い、長い口付け。すっかり結露を纏った氷入りのグラスが、カランと音を立てた。
ヤスヒロは、桔梗の香りがする浴衣の帯を優しく紐解いてゆく。ケンシンも初めは躊躇していたが、今はヤスヒロのされるがままになっていた。
やがて、浴衣の下からは、形の良い二つの乳房が顔を出した。
ヤスヒロはケンシンの乳房を両手で丁寧に揉み解していく。時に優しく、時に激しく、リズミカルに動く手に、ケンシンの吐息が躍動する。

ケンシン「あっ、あっ、あっ、あっ! そんな・・・あ、くっ・・・はげしっ・・・いい・・・ああん!!」

ヤスヒロは、今度は片手をケンシンの秘所にあてがい、口はケンシンの乳首を攻め、軽く歯を立てた。

ケンシン「ひゃん!! そ、そこ、、ダメ! いっ、いいっ!!」

ケンシンの口からはだらしなく涎が滴っている。その表情は、すでに悦楽の虜といった感じだった。
また、秘所からは粘着質な愛液がとめどなく流れ、ヤスヒロの手がすっかりと濡れそぼった。

256:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/05 14:39:11 q5iF0ML+
空気読まずに普通物

「ほぉー、これはなかなかよい着物だのう」
「でしょう?ノブナガ様にお似合いの逸品かと思いお持ちしました」

そう常套句で語るのは最近都でナウでヤングな公家たちにバカウケの呉服屋『有真阿仁』

最近怒涛の勢いで勢力を伸ばすノブナガに目をつけ宣伝にきたのだ

「で?結局いくらなのじゃ」

ヒデヨシともぐもぐ饅頭を食いながらやる気無さげに尋ねるノブナガに内心毒づきながら営業スマイルで答える

「流石ノブナガ侯話が早い。帯に簪を加えまして八両の所を六r」
「ブフッ」
「わぁっ汚っ!」

ノブナガの吹き出した饅頭がヒデヨシに盛大に降りかかった

「ぶ…ぶぁかか主は!服一丁にそんな金払えるか!」
「し、しかし大名足るもの頭としての品格を…」
「じゃかしいわ!ヒデヨシ、鬼黒行くぞ!」
「ホント!?わたし浴衣ほしい!」
「給料やっとるじゃろ、さらしくらいなら買ってやる」
「ぇえ~」

相変わらず面白いほど表情が変わる-こうした様をみるとノブナガは子か妹でも持った気分になるのだ

「この前こうてやった那威騎の鎧一式をちゃんとつけたら考えてやる
そうじゃ、イエヤスもよんでこい、シンゲンのいっておった島村とやらにもいってみるぞ」

ミツヒデはよんでもこんじゃろ、と付け加えいつものように高笑

その夜ミツヒデが「なぜ呼んでくれなかったのです!」と言い城内を騒然とさせたのはまた別の話



257:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/05 21:57:36 koZFKFEi
>>256
むせたw

258:オウガイ夢想
08/07/06 01:36:45 TnCl5lqF
俺「はぁ…ずっとあんな調子じゃもたないよ…」

あの娘はいつもあぁなんだろうな。きっとオウガイも手を焼いているに違いない。
しかし、抜け出してきたものの、特に行き先も無いな…

シロと一緒にふらふら歩いていると、訓練場の前に来た。
兵士達の姿もちらほら見える…って、シロが勝手に入って行っちゃったよ…
後を追いかけると、シロが持っていた骨を構え、こちらを向いた。
まさか、訓練したいのかな?そう思った刹那、シロは俺に突進してきた。
優雅な打ち込みから、放たれる豪打…!

シロ「わ・おう!」

俺は落ちていた木刀を拾い、適当に右から左へと受け流した。

シロ「きゃうん!?」

驚いたシロは何度も打ち込んでくるが、俺は全て右から左へ受け流す。
大体骨じゃリーチも短いし、大体シロの力では、人間相手には通じない。

???「はっはっは、それじゃあヤスヒロは倒せんぞ、シロ」
シロ「くぅ~ん…」
俺「あ、オウガイ…会議終わったんだ」
オウガイ「うむ、もしかすると近々戦になるかもしれぬ…」
俺「戦か…なるべくならしたくない所だけど、そうもいかないよね」
オウガイ「ん…そうだな。一応はそのことで兵達と話をしにきたわけだが…
      そういえば、ここ数日、ヤスヒロとは訓練をしておらぬな…」

てなわけで急遽一戦立ち会うこととなった。俺も自惚れではないが、少しは強くなったつもりだ。
オウガイが構える。いつ見ても威圧感のある構えだ…

オウガイ「はぁっ!!」  鋭い踏み込みとともに、木刀がうなりをあげて俺を襲う。
俺「くっ…!」   かろうじて受けることができた。さらに連続して打ち込まれるが、なんとか凌ぎきる。

オウガイ「ほう…少しはできるようになったようだな」
俺「いつまでも同じだと思わないことだね…」
オウガイ「ふふ、ならばこれでは…」

む、いつもの構えから…いや、動きが違う!踊るような動きから…来る!打ち込まれ…!
一瞬の事だった。俺の木刀は、俺の手を離れバラバラに砕け散り、オウガイの木刀も真っ二つに折れてしまった。

オウガイ「む…やはり木刀では脆すぎるか」
俺「い、いまのは…」
オウガイ「…雅・汪という技だ。ふふ、ちなみに半分の力も出しておらぬぞ?」
シロ「わんわん!」
オウガイ「はは、先刻のは我の技の真似だと?なかなかうまかったぞ…よしよし」

あ、あれで半分以下って…怖いことを笑顔でさらりと…まだしばらくは守ってもらう側になりそうだ。

259:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/06 02:13:13 uo4Icewu
わっふるわっふる

260:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/06 04:39:33 pSgdlmeB
オウガイ萌え(*´Д`)

261:名無しさん@お腹いっぱい。
08/07/06 12:22:08 9bDhg2Hk
オウガイは、もちろんのこと

シロが二足歩行や、箸で飯を食べてたり
健気に侵入してきたヒデヨシ、イエヤスに立ち向かって敗れてる
描写が大好き
(*´∀`*)

「わ・おう」まで会得してるしwww


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