08/01/27 20:58:49 Vk7Px5Tu
男は後ろ手で縛られていた。幾重にも重ねられた針金が彼の手首を締め上げている。
少なくとも両手は使えない。武器はこの怒張した男根ただ一つ。
後は両足で牽制、無論逃げることは許されない。というより、それは不可能であった。
男の結ばれたる両手首の後ろからは凡そ10m程の鎖が中央の杭へ繋がれていた。
部屋は20畳程、男と向かい側の壁にスピーカー、そしてその下に銀色に輝く出前箱。
『フフフ、コレハフクシュウサ』
スピーカーから声がした。変声期によって変換された不気味な声色だ。
『ルールハカンタン アラカジメキミノペニスニ ボッキザイヲ チュウシャシテオイタ。
ソノペニスデ オソイカカルテキヲ タイジスルダケ 』
『ゲームスタートダ セイゼイガンバルンダナ ククク 』
音声は途切れた。
出前箱がゆっくりと開く、中には巨大なスズメバチの巣が横たわっている。
蜂を刺激するガスが噴射された。
男は息を呑んだ。
巣から早くも蜂どもがぞろぞろ這い出てくる。不気味な羽音が部屋中に響く。
『果たして、このペニスだけで、奴らを殲滅できるのか・・・』