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新銀行東京、都に出資要請へ
2008/02/13, 02:00, 日経速報ニュース, 521文字
東京都が中小企業の貸し渋り対策として設立しながら、多額の累積損失を抱える
新銀行東京(東京・千代田、津島隆一代表)は資本増強を含めた新たな再建策の
検討に入った。都に300億―500億円程度の追加出資を要請する案を軸に調整する。
開業3年で2度目の計画変更となれば、石原慎太郎知事の責任を問う声があがる可能性もある。
新銀行は石原知事が2期目の公約の目玉として構想を表明。都が1000億円を出資
して設立した。2005年4月に開業し、当初は3年で黒字化する計画だった。
しかし過剰な拡大路線やノウハウ不足から不良債権処理損失が膨らみ、昨年6月、
資産の大幅圧縮と黒字化の2年先送りを柱とする再建計画をまとめた。それでも
不良債権の発生に歯止めがかからず、07年9月末時点で累積損失は936億円と、資本
の8割を棄損。1年で再建策の見直しを迫られる状況に陥った。
新銀行は新たな再建策で、店舗の大幅縮小、人員のさらなる削減などを検討して
いるが、それだけでは不十分と判断。都との連携強化のほか、資本を手厚くする
必要があると破断した。ただこれまで石原知事は新銀行東京に対して「追加出資
はしない」と明言してきただけに、都議会内からは責任を追及する意見が出そうだ。