07/04/28 09:32:16 Q/0ZpPXA0
(続き)
後日、会の集まりで他の先輩行政書士に今回の話をしたところ、
「それは退散して本当に良かったよ。行政書士が銀行で支払いを拒否されるのはよくあるし、
私も何度も経験がある。相続人全員の同意書だけでは駄目なところが多く、
公正証書遺言などでないと拒否するところが多いね。しかも公正証書遺言なのに、
相続人全員の同意書をさらに要求する銀行もあるよ。銀行は行政書士を非常に不信がってるね。」
とのことだった。
さらに「実は、私の知っている行政書士が同じような場面で、引くに引けなくなって
『当職が全責任を持ちます』と書いて支払いを受けた人がいるんだよ。
その後、その預金を全部依頼者が使ったんだが、相続人同士のトラブルに
巻き込まれて、銀行から勝手に支払いをしやがった、行政書士のせいだ、念書も
あるぞ、とのことで裁判になって負けてしまった。結局、預金の大半を行政書士が
負担する事になり、その行政書士は借金を背負うことになった。
その行政書士は、その後廃業したよ。」という恐ろしい話をしてくれた。
しかも、仮に保険に入っていても、保険適用外の事案で無理だとのこと。
こんな経験が開業後3ヶ月目くらいにあったもんだから、この時は相当挫折感を
味わいました。他の行政書士の話を聞いても、やはり「行政書士」だと銀行の
支払いを拒否するところがあるとのこと。
中には行政書士が作成した遺産分割協議書を行政書士が同行して持参したのに、
拒否されたことも。
この経験以来、俺は相続事案やらなくなりました。
依頼が来ても弁護士か司法書士を紹介するようになりました。
行政書士では限界がある。
それを知らないでプライドが邪魔すると、全責任を負って廃業した行政書士みたいになってしまう。
自分には無理だと思ったら、素直に依頼者に謝って引いたほうがいいよ。