07/05/10 16:22:08
★―夜11時近くになってからプレスリリースが発表されるなど、突然という感の強い今回の退任劇ですが、
率直なところどのような感想をお持ちになりましたか?
麻倉氏: 実は、私と久夛良木さんはホームシアター愛好家という間柄なのです。
ある時、スクリーンはどれがいいかなんて話をしていたのですが、別れ際に「ちょっと」と声をかけられ、
人のいないところに連れて行かれ、「(現職を)降りることにしたんだ」と突然、告白されました。
そのとき、「ああ、これで久夛良木さんはやりたいことができるようになるんだ。素晴らしいことだ」
と直感的な思いました。人類のためにやりたいことができるかな、とも思いましたね。
握手をして、全人類のために頑張りましょうといいました。
そのときの久夛良木さんは、とてもさばさばしているように感じられました。
―「久夛良木健」という人物はさまざまな言葉で語られます。
プレイステーションというゲーム機を作り出したプランナー、ビジネスマンであり、技術者であり、
また、経営者でもありました。人物像をどのように評価されますか。
麻倉氏: 何百年という長いスパンで評価するならばとにかく、
大変に稀有な才能の持ち主であることは間違いないでしょう。
彼のすごさは、革命家と事業家の両方の資質を十分に備えながら、
一般ユーザーの眼も兼ね備えていたことです。革命家としての側面だけを取りあげても、
ビジョンと行動力を兼ね備えていたことは特筆に値します。
自分の想いを現実にできるひとはそうそういませんからね。(以下略)
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