07/05/13 11:53:32
金日成のことについて。 彼がソ連軍大尉出身で当初はソ連のイエスマンだったから
登用されたのは事実だけど、彼の問題はそれに矮小化されないだろう。
金王朝が吹聴しているような大英雄ではないにせよ、ソ連亡命前に小部隊ながら指揮を
とってパルチザン闘争をやったことは否定できない。(その影響力が小さかったにしても)
また、彼が権力につくと南朝鮮労働党系など国内系だけでなく、延安派はおろかソ連派
の指導者たちの粛清に成功して独裁権力を固めたことは阪僑さん指摘のとおり、
「なぜ、社会主義国指導者はすべて道を誤るのか?」という問題に通じるだけでなく、民族・
ナショナリズムと社会主義のあり方にまでからむ重要な問題をはらんでいる。
※ 金日成はその当初はともかく、50年代にはソ連派を打倒している。
実は金日成派と厳密な意味でのソ連派(東欧の衛星国首脳に相当するだろう)とは異なるのである。
「金日成 その衝撃の実像」(講談社 1992年)
編者 東亜日報 韓国日報 訳者 黄 民基
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