07/04/17 06:48:09
シューペンターのいうイノベーションというのは
超過利潤から生まれる。
イノベーションというステップは共産主義では軽視されているために
旧ソ連崩壊の一因ともなったと小室直樹氏にも指摘されているが、
このステップは実は膨大な無駄から初めて生まれる傾向がある。
何故ならば、イノベーションという革新的な知的活動の大半は失敗し
非常に僅かな割合しか実を結ばないからだ。したがって、通常の労働基準では
イノベーションは把握できず、それとは違った「無駄」の発生しうる基盤が求められる。
そして思想面のイノベーションにせよ単純に技術面でのイノベーションにせよ
いずれにせよ連続的に起こるのではなくグールドの断続進化説のような断続性を持つ以上
そのステップを担うのは、超過利潤以外は考えられず、安易にその効用を硬直的に否定するのは
旧ソ連で見られた社会崩壊につながりうる腐敗因子として考え直さないといけない必然性を持つ。