07/11/24 11:53:26
ちがう、これはフレディマックの保有債券の残高
フレディマックは政府系の住宅金融機関でありNY上場(FRE)もしている
一概には言えないが保有債権の管理評価に於いて民間金融機関よりも
確実性が高いと思われるので米国メディアでも今週注目された。
シティやメリルの数値とも比較参照されるデータと考えられる。
要するに不良債権の損失とは以下の3点で見積もられる
①関連債権の全保有残高②不良債権の割合③引当の度合
日本の不良債権処理問題の場合②のクラス評価と③のスタンスで金融庁と銀行の葛藤があったわけだが
シティの場合①からして全体像がよくわからん上に②、③は恐らく評価の水準に至っていないと思われる。
これは他の金融機関も同様に不良債権問題の発生初期には当然のことで①の把握作業自体に相当な労力が必要で
4Qまでに一応の目途が付くかどうかであろうし②、③は必然的におざなりになる。
そうこうしているうちにも市況は下落するので結局追いつかない。
つまり今後時間が経過するごとに出てくる数値は悪化し、しかもその時点では既に状況が変わってしまっている。
問題はその鼬ゴッゴがいつピークを迎えて市場に織り込まれるか、
あるいは(FRBが最善の対応をしたとしても)それまで市場が持ちこたえられるかどうかということだと思う。