07/10/30 21:32:59
意外なことに、為替を考慮すると、NY株価は上がっているようにみえて、
実はそうとも言い切れないことに気づいた。
先週末のダウ終値を2ヶ月前と比較すると、ドル建てでは上昇しているが、
円建てでは下落、またユーロ建てでは大幅に下落しているではないか。
7月26日 10月26日 比較
ダウ終値 13473ドル 13806ドル +2.4%
円換算 1595203円 1576369円 -1.18%
ユーロ換算 9805ユーロ 9593ユーロ -2.2%
皆さんはこれをどうお考えになるだろうか。
サブプライム問題をあざ笑うかのようにNY株価は高値圏に貼りついたままだ。
また石油をはじめとする商品価格はじわじわと上昇を続け、日本にも狂乱物価が忍び寄っている。
しかし、これは世界的にみるとごく一部だけの現象であることに日本人は気づいていない。
これは日本や中国、その他同様にドルペッグする通貨を持つ少数の国だけにあてはまることなのだ。
たとえばユーロ圏の国から見たらどうだろうか。ユーロドルは史上最高値を更新中である。
(ドルは他の多くの通貨に対しても急落中だ)
したがって石油価格の上昇も、ユーロ圏では為替差益と相殺されて影響は少ないだろう。
NY株価もヨーロッパの株主からみればむしろ下落中であり、
米国景気の減速を正直に反映したものとなっているのではないか。