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旧約聖書創世記第11章
塔を作り始めた人間は、一つの言葉を話し、一つに団結し、何事も出来ない事は無いと考えるようになった。
だから、神ヤハウェは、人間が別々の言葉を使うようにするため言葉を混乱させ、別々の地に散らしたというのだ。
ノアの洪水の後、生き残った人間達は同じ言葉を話していた。人間は石の代わりにレンガを作り、漆喰の代わりにアスファルトを手に入れた。
こうした技術の進歩は人間を傲慢にしていった。天まで届く塔のある町を建てて、世界を支配しようとしたのである。
神ヤハウェは、人間の高慢な企てを知り、心配し、怒った。そして人間をバラバラにさせるため混乱(バラル)させた。
塔の崩壊で、創世記前半の全人類的な物語が終わり、「人間は全地に散らされた」(9・11章)。全民族の中からイスラエル民族が選ばれ(1・12章)、バビロンからカナンの地への移住が第12章から始まった。