07/07/27 00:12:58
>>51
なるほど、釈然といきませんよね。
昔のように銀行が自前の銀行券を発行して貸していた時代に生まれれば理解は容易だったでしょうが、
今では法と情報通信が発達により全ての民間銀行券は預金に姿を変えたので分からないですよね。
我々が生まれた時からそうだったですから。
(今でも香港で三種類の銀行券が流通しているのを見ると最初は面食らいますが3分もあれば事態を受け入れます)。
銀行は単にお金を仲介しているように見えます。
私が銀行に貸した(預金した)お金は、全て他の誰かに貸されています(或いはそう見えます)。
私が銀行に貨した(預金した)お金は、既に貸されていて銀行にはありません。
ところが、私はこの預金残高を使って物を買うことが出来ます(私が預けているお金は別の人に貸されているのに!)。
これが預金の特殊な機能で、例えば私があなたに貸したという借用証書や国債などの債券ではこうは行きません。
預金は他の有価証券と異なり、それ自体がマネー(通貨)として機能するのです。
あなたがA銀行に預金するという行為は、他銀行(例えば日銀)が創造したマネーをA銀行が創造したマネーと交換することです。
あなたがA銀行からお金を借りるという行為は、A銀行が創造したマネーを借りるということです。
マネーサプライ(金融機関と中央政府を除いた経済主体が保有する通貨の合計)が増加するのは後者であることは明らかです。
しかし、銀行が創造するマネーの量には制限があります。
その制限は法定準備金と支払い準備から来ます。