08/02/24 16:02:25
>>368
う~ん。どうも郵便貯金はユニークな存在だったようですね。
郵便貯金は全銀協と接続していないとはいえ、かなり広い範囲で決済機能を持つわけですから郵貯マネーと言えるでしょう。
そういう意味では郵便貯金も独自マネーは創っていたが、それをそのまま貸し出すという行為はしていなかったということですね。
郵便局に預けた後のお金のライフサイクルを考えて見ましょうか。
(1)私が郵便局に現金を預け、郵便貯金(郵貯マネー)を入手する。
郵貯マネーは郵便振込み決済を認める範囲内でマネーとして機能するので(市場で)流通するマネーの総量は変化しない。・・・A
但し、M2+CDという統計値には郵便貯金は含まれないので、流通していた現金が貯金に変わると、この指標は減少する。
(2)郵貯はこの現金を日銀に預けることで、日銀当座預金に変える。
(3)郵貯は発行市場で国債を購入する。
日銀の負債勘定の日銀当座預金[郵貯名義]が控除され、政府預金が加算される。
(4)国は公共事業を行い、その代金を(小切手や手形で)企業に支払う。
話を単純化するために政府預金を現金化して現金で支払うことにすると流通するマネーの総量が増える。・・・B
と、いうふうに、国債発行市場で用いられることを前提にすると流通するマネーの総量が増えます。
しかし、流通市場で使われると、
(3)’郵貯が流通市場で国債を購入する。
郵貯の日銀当座預金が控除され、売り手の日銀当座預金残高が加算される。
この場合、流通するマネーの量は変化しない。
こんな具合でしょうか?他にも発行市場で国債を買って流通市場で国債を売るとかありそうですね。
国が自力でマネーの流通量を増やすには郵貯でお金を集めて公共事業をやるってことだったんでしょう。
でも、これは運用ではなく浪費であり、リターンが無いのでいつかは破綻しますよね。
公共事業ではなく、財政投融資ってのもありますので、このあたりも調べないといけないと思います。
いずれにせよ、これからは普通の銀行になっていきます。
その方が経済が良くなった場合は、官僚とは足を引っ張るだけの存在だ、ということになりますが、さてどうなるでしょうか?