円の支配者★リチャード・ヴェルナーⅣ★虚構の終焉at ECO
円の支配者★リチャード・ヴェルナーⅣ★虚構の終焉 - 暇つぶし2ch316:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/08 21:55:56
G7声明に先駆けて公的資金を否定か。
実に立派な態度だ、と言いたいとこだが偽善だろうな。
銀行制度というインチキは良くて公的資金による資本増強というインチキはダメという線引きはナンなのか?
やりたくなったらやるくせに。


米財務長官、米金融機関の資本強化促す・「公的資金」は否定
URLリンク(www.nikkei.co.jp)

 【ワシントン=実哲也】ポールソン米財務長官はワシントンで日本経済新聞と会見し、
信用収縮の広がりを懸念する声が市場で高まっていることについて
「金融機関にできる最善のことは損失を素早く明らかにし、資本を調達することだ」と述べ、
米金融機関の資本増強が経済回復に重要との見方を示した。
公的資金の注入論では「(ほかの国はともかく)米国には当てはまらない」と指摘、
あくまで自助努力による資本強化を促す考えを強調した。

 ポールソン長官は公的資金の投入が不要な理由として、
「米金融機関は素早く損失を明らかにし、資本増強に動いている」ことを挙げた。
ただ、「資本調達の必要性は強調し続けている。資本が十分でないという疑いがあれば、
手に入る間に資本を獲得すべきだ」と述べ、米金融機関に積極的な増資を働きかける考えを示した。 (21:01)


317:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/08 23:09:07
マネーは銀行からの借金だというが借金以外のマネーはあるの?

318:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/08 23:43:02
>>317
その前に、ややこしいことを言うようですが
マネーは銀行から借金する時に生まれますが、マネー自体は銀行(及び中央銀行)の債務です。
預金(銀行にとっての債務)が決済に使える(=マネーとして働く)ってのが味噌ですね。
融資が行なわれる時、無から貸出しと預金が対創造されます。
この対創造って概念こそが聖書以来のユダヤの奥義、強みと言えるのではないでしょうか。

本題に戻ると、
そもそも元々はマネーは借金以外の方法で生まれていました。
ゴールドそのものをマネーとして使ったり、
ゴールド(などの資産)を裏づけに券を発行すれば良いですよね。
その場合、ゴールドスミスは券と引き換えに預かったゴールドをちゃんと金庫にしまっておかなければいけません。
(ところが預かっているはずのゴールドを内緒で貸し始めた。これが銀行業の先駆けでしたよね。)

今でも中央銀行はその気になれば債権(債券)以外を裏づけにマネーを発行することが出来ます。
銀行が保有する株を買ったことだってあります。
民間銀行も銀行法が許す範囲で運用対象(=マネーの裏づけ資産)を選ぶことが出来ます。

319:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/09 03:10:22
>>317
なるほど。債権を裏付けにした発行でなければ借金ではないですね。
ありがとうございます。
ただ、実際のマネーのほとんどを債権を担保にした発行と、貸し出しによる預金創造によっているのは戦略でしょうか?
借金によって社会を強制的に働かせ続けるための。

またもう一つ質問ですが、日銀の当座預金に預けられた法定準備金は自己資本の分子に含まれるのでしょうか?
もしそうなら、日銀の量的緩和は自己資本比率の面から見れば、明らかにプラスになったとは思うが。


320:ラビ・ヒットラー
08/02/09 06:19:06
国際金融家や資本家たちが国家に対して金を貸すのと交換に通貨発行権と
徴税権(国民から税金を巻き上げ国の財政にする)を国から略奪し、その
隠れ蓑にしたのが銀行というシステムです。世界中の中央銀行のほとんどが民間であるのは
こうした理由からです。イングランド銀行やFRB(米国連邦準備)の歴史を
調べれば全くその通りなのです。

国民を借金漬けにし、徴税という形で財政を運営できれば、国の権力者たちも
安心して政治(戦争など)が行うことができます。

本来の政治の形である、国家と国民が「銀行」という化け物によって
乗っ取られたわけです。無から有を作り出す「信用創造」などというのは
手品というより単なる「インチキ」にすぎません。

ここまで言ってしまうと、「陰謀論者」と言われてしまいますが、
これが人類の真実でしょう。

ヴェルナーはあくまで経済学者なので、どうしてもここまでの
「陰謀論」のアプローチが取れないので、そこが長所でもあり短所でもあり
読者の理解を妨げているようです。









321:ラビ・ヒットラー
08/02/09 06:27:03
陰謀論的視点で『円の支配者』やヴェルナーの一連の本を読むとわかり
やすいでしょう。日銀はロスチャイルドの日本支店である、とはっきりと
見えてきます。ヴェルナーの日銀のプリンス人事の謎はそうしないと
解けないわけです。

ヴェルナー信奉者で陰謀論が苦手な人は、逆に純粋に経済学の視点で
からユースタン・マリンズやグリフィンの本を読むと逆に面白いでしょう。

どちらのアプローチからでも信用創造や銀行、複式簿記の仕組みは
わかるでしょう。

322:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/09 11:02:03
>>320>>321
>ヴェルナーはあくまで経済学者なので、どうしてもここまでの
>「陰謀論」のアプローチが取れないので、そこが長所でもあり短所でもあり

同感です。私は長所の部分を評価します。おかげで単なる陰謀論と一線を画しており価値がありますよね。
確かに分かり易いとは言えません。
私も原注を読んだり、日銀HPで資金供給オペレーションの解説を読んだり統計を見たり、
手当たり次第に経済・金融の本で信用創造について読んだりしました。またネット上で金融機関に勤めていた
人々が窓口指導はノルマだったと愚痴っているのを散見出来ることで、ようやく本当らしいと感じました。
信じるまで、理解するまでにかなりハードルの高い内容になっており、5回くらいは読み返しましたね。
それでも読むたびに発見があります。

グリフィンの『マネーを生み出す怪物』を読んだ後は一気に理解は進みましたが、
ああいうのだけではどうしても嘘くさいですよね。
あなたの言うとおり、これらは補完的な存在だと思います。
ユースタス・マリンズの本は非常に面白そうだと思っていますが、まだ読んでいません。
そろそろ購入してじっくり読もうと思います。

ちなみにこれらの予備知識を得た上で聖書を読むと面白いですよ。
マトリックスのセリフだけを抽出したものもね。

323:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/09 11:21:38
>>319
この手の話はバランスシートで考えなければいけません。
資本を増やす方法は利益を出すか増資しかありません。
資産を現金化したり負債で調達しても、それは資本を増やしていません。
故に通常のオペレーションや借り入れでは(その時に利益が生じた場合は別として)資本は増えません。

仮に、銀行の新発の株や新発の出資証券を日銀が購入すれば、それは資本増強になります。
そういうオペレーションを堂々とやるのは政治的に難しいでしょう。
但し、劣後ローンという形での融資は、ある範囲内で資本としてカウントしてくれるようで詳しくはググってみてください。

公的資金注入は大きく3通りくらいの方法があるようですが、その中でも資本注入はクリエイティブです。
国民負担になっていないと言うのは本当でしょう。
公的文書で分かり易くプロセスを説明しているものが見つからないので確信は無いのですが、ググって
解説しているものを読んだ限りでは、これは金融マジックの応用だと思いました。

324:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/09 12:42:39
>>323

普通の国債買いオペによる準備預金の増加は自己資本比率を増加させないと言うことですね。

もう一つ聞きたいのは、Aさんがお金を100万円を銀行に預けると、
 
  資産              負債
現金預け金100万          預金100万

になりますが、この現金預け金は自己資本比率を高めるのでしょうか?

325:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/09 14:20:24
>>324
なりません。
先ずはバランスシートの普通の解釈から押さえましょう。そんなに難しくはないです。
尚、資本は純資産と名を変えたようですが、資本で行きます。

右側に書いてあるのは『資金の調達手段』です。返済義務があるのが『負債』、無いのが『資本』です。
『資本』とは『株式発行で~円を入手しました』とか『利益として~円が積みあがりました』という”帳簿上の記録”です。
そして左側はその資金によって持っている『現金』や『実物』や『金融商品』や『権利』です。
故に 資産=負債+資本 が常に成り立ち、だからバランスシートと呼びます。

<本題>
お金が預けられた場合は
『預金』という調達手段で『現金』を得ました、というだけで資本は変わりません。

銀行貸し出しの場合も『預金』という調達手段で『債券』という資産を得ました、と言っているので資本は代わりません。
期末に 当期剰余金=『債券の金利』-.『預金の金利』-各種経費 がプラスになったら資本が増えます(配当金ゼロとした)。
逆に債権がデフォルトしたり、保有する証券の価値が減じたりして当期剰余金がマイナスになったら資本が減じます。

326:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/09 14:22:39
しかし、銀行が新株を発行して、それでお金が手に入った場合は、

資産                 資本
現金預け金 100万円        株式資本 100万円

となって、これは資本を高めます。ここまでが基本。資本は『調達手段』で数える、と覚えましょう。
で、バーゼルⅠが何を自己資本として認めるかは手元の本を見ながら書くと、

 Tier1と呼ぶ、 ・株式資本 ・資本準備金 ・利益準備金   及び
 Tier2と呼ぶ  ・株式含み益の45% ・貸倒引当金 ・劣後ローンなどです。
 Tire3と呼ぶ  ・短期劣後債  ・・・ 後で追加された。

Tier2やTier3はTier1と同額までは算入出来る、となっています。
BISⅡはちょっと待って。。。

尚、間違っているといけないのでググったりして確認下さい。
例えば今ググッたらこことかありますね。
URLリンク(www.1alike.com)

327:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/09 19:52:55
G7閉幕。
やはり声明に『公的資金』は採択されなかった。
不良債権問題の経緯を説明した日本の財務省は違和感を感じたかもしれない。
とはいえ、ここまではごもっとも。
リスクは認めたとはいえ、表向きは4%台の成長を予測しているわけだからね。
しかし。。。

328:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/10 11:33:49
>確かに分かり易いとは言えません。

そうか?オレは今まで経済とかに特別関心があったわけじゃないが、TVに登場するアナリストとか
非常に胡散臭いと思ってて、一度市場に出回る金がどうやって生み出されてるのか疑問に思ったら
後は理解するのには時間はかからなかった。ヴェルナーの本は読んだことがないので、そこを
入り口にしちゃってたらどうか分からんが。

FRBをぶっ潰すと言ってたロン・ポールの支持者にもかなり問題の本質を理解してる人がいるようだし、
日本でも結構上の世代には「銀行に就職する」ってことが普通に「卑しいことをする」と同義と捉えられてた
時期がかなりあったようだし、問題の根幹部分を理解するのはそんなに難しくないでしょ。

329:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/10 11:51:54
>>328
仰りたいことは分かります。
お金のマジック自体はそんなに難しいことではありません。
が、2001年に出版された円の支配者はそこだけを分かり易く書いたという性格の本ではないのです。
一読することをお勧めします。戦前の日本の経済構造から紐解く、高尚な本に仕上がっています。
そのおかげで後半は陰謀論的だという批判はされましたが単なる通俗書でなく有識者にも広く読まれました。
本屋でベストセラーのコーナーに置いてあるなど相当売れましたが、ブームまでは行かなかったと思います。
しかし、頭の隅に引っかかっている人は多いと思います。
今はグリフィンの本やグーグルビデオが出回っているので理解し易いでしょう。
この環境下でヴェルナーが続編を書けばブームになるんじゃないかと思います。

330:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/10 11:56:29
付け加えるなら、今の日本ではデフレと不況が同義語であるかのように使われていますが、当時はその前の時代です。
今は逆に完全に同義語として使われすぎており、問題ですね。

331:328
08/02/10 13:50:50
素人なんで下らんこともついでに聞かしてもらうわ。

>単なる通俗書でなく有識者にも広く読まれました

これ、もちろん経済学者とか大学院生とかにはとっくに周知の事実だったわけでしょ?
で、彼らは一体何を勉強してるふりしてるわけ?図書館行って、(博士)論文とかパラパラめくったこと
あるけど、経済学ってのは数値をこねくり回して机上の空論を作りあげる学問なわけ?
もちろん世界銀行とかは、高学歴者をクルートしてるわけだから、学校にいるうちから「グル」になってる
人は沢山いるだろうけど、良識のある学者、学生は何してるの?

332:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/10 15:53:10
>>331
横レスだが、読んでもないのに質問するってのはそもそもヘンだよな。
それに、

>後は理解するのには時間はかからなかった。

本当に理解したのか?理解したつもりになってるだけじゃないのか?という疑問も浮かぶが。

まあ、人のことは言えないけどな。

『円の支配者』によれば、カネの出所を抑えている連中は万能に近い力を持っているわけだから、良識のある学者がいたとしても、声を上げることは許さないだろうと思う。
ということは逆に、ヴェルナーとは何者か、という疑問が生じてくるわけだが。
この本にものすごい説得力があることは認めるが、日本語を母国語としない若者が日本の国家財政の秘密を見抜いてしまったことには恐れ入るし、だいたい何故その存在が許容されているのか。
本書が、それこそ胡散臭い桝添のような学者に支持されたのは何故か、とか、疑問だらけになってくる。


333:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/10 18:22:14
>>331
円の支配者には経済学に対する批判も出てきます。
とにかく一読しましょう。引用するには長すぎますから。

>>332
同感です。
何度も繰り返して読んでいるうちに、この人はそもそも中央銀行の機能を熟知した状態で
日銀に潜入してきて調べていたんだな、と感じるようになります。
終わりの方は日銀の批判ではなく中央銀行そのものの批判ですね。
この時点のポジションも不明です。
また、この人自身が書いているように、かつては大恐慌におけるFRBのあり方を批判したグリーンスパンが
FRBの総裁に納まっている。同じように、かつてはマモンのプリンス(P35参照)を非難していたたヴェルナーが、
現在も同じ立場をとっているのかどうか、非常に気になる所です。

334:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/10 18:36:48
いずれにせよ、円の支配者は良書だと思います。
普段は現金による小額決済しか庶民の目には映りませんが、
経済全体で見れば預金通貨による高額決済が殆どなんですよね。
経済活動は結局は銀行のバランスシートの中で起きている数字の移動に収斂するってことですよね。
ですからサブプライムローン問題とかも事の起こりは複雑ですが、実体経済との関わりは銀行を通じて現われるはずです。
それと銀行システムという共同幻想における物理法則を決めるのはバーゼル規制であること。
そこは間違いなく、これだけ押さえておくだけでも随分と霧が晴れた感じになります。

335:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/10 20:33:05
グリーンスパンは分厚い上下巻の著書と日経の1ヶ月連載を読む限り、
「上」の人間がFRBを任せるのにこれ以上ない最適な人物だな、と思った。

336:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/10 21:44:15
ほら始まった。こうして実体経済に波及していく。
融資を引き揚げられた企業は倒産し、新たな不良債権が発生し、銀行の資本を毀損する。
それが更なる融資の引き上げを呼ぶ。資本の毀損の10倍以上の融資が引き揚げられるからだ。
この信用収縮を止めるには銀行のバランスシートを改善するか、バーゼル規制を一時凍結するしかない。


米で貸し渋り広がる、米銀が融資基準・条件を厳格化
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

 【ワシントン=矢田俊彦】米連邦準備制度理事会(FRB)が4日発表した銀行の融資に関する調査で、
米国内の銀行が個人や企業に融資をする際の基準や条件を厳しくしていることがわかった。
低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」問題をきっかけにした貸し渋りが広がっていることを示した。

 調査は、四半期に1度実施しており、アメリカで営業している79の銀行(米銀56行、海外の銀行23行)
を対象に1月中旬までの3か月間の融資姿勢を聞いた。

 企業向けの融資では、米銀の3分の1、海外の銀行の3分の2が融資姿勢を厳格化させたと答えた。
 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 理由(複数回答)としては、8割以上が「景気見通しの悪化」を挙げた。「(資本不足など)銀行側の経営悪化」も2割以上あった。
サブプライム問題による損失の拡大で、融資を慎重にせざるを得ない銀行が相次いでいるとみられる。

 商業用の不動産融資も、米銀の8割が融資条件などを厳しくしたと回答し、1990年の調査開始以来、最も高い比率となった。

 個人向けでは、サブプライムローン以外の優良な顧客向けの住宅ローンでも、米銀の5割以上が融資の条件を厳しくしたと答えた。
(2008年2月5日10時26分 読売新聞)


337:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/11 00:09:16
>>336

シティーバンクのようにアブダビなどから増資を受ければ自己資本比率は高まるんだよね。
世界でアメリカの銀行を支える方向に向かうかもしれない。
今後の行く末を見守るしかないね。

338:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/11 01:34:45
>>337
アメリカの銀行は困ってないよ。少なくともシティーとかメリルリンチのようなクローニー銀行は少しも困っていない。
「大損した」「経営が傾いた」というように受け取ってほしいということだ。

339:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/11 19:16:48
銀行の評価損が他の利益でカバーできれば信用収縮にはならないと思います。
成長が鈍化する程度でしょう。
銀行が融資を引き揚げ始めるかどうかが決定的な違いを生むはずです。
まだ、どうなるか分かりません。

しかし、シティはアブダビから12%というとんでもない金利でようやく増資を得たのです。
目先の資本問題を防ぐためには仕方が無いことなのですが、こういう高コストでの増資は事業を圧迫することになります。
このあたりのこと、日本ではどうであったかを知りたければ

 ゴールドマン・サックス 三井住友 優先株 増資

でググるといいですね。こういうことも知っておくべきでしょう。

もう一つ、証券の評価による資本問題は不良債権問題と根本的な違いがあります。
もしも、信用収縮が起きずに、証券の流動性の問題も解決したら、逆に突然巨額の利益を計上し始めるハズです。
ですから今回のG7で『公的資金』に言及するかしないかっていうのは注目の的だったはず、だと思います。

340:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/11 19:38:41
全国銀行協会マトリックスと郵貯マトリックスの合体。
一度システムを合体させた後で再び郵貯を国有化したら面白い。
マモンのプリンスは動揺するだろうな。


銀行とゆうちょ送金可能に・09年1月にも、システムを接続
URLリンク(www.nikkei.co.jp)

 全国の民間金融機関とゆうちょ銀行の間での振込(送金)が来年1月にも実現する見通しになった。
全国銀行協会(奥正之会長)が自らの決済システムにゆうちょ銀の接続を認める方針を固めたため。
長年、国の郵政事業と民間のシステムは別々に運営されてきたが、昨年10月の民営化に合わせ、
銀行・ゆうちょ双方の利用者にとって利便性が向上する仕組みに改めることが重要と判断した。

 送金は全銀協が運営する全銀システム(全国銀行データ通信システム)が仲介する。
現在、ゆうちょ銀のシステムと全銀システムは接続していない。このためゆうちょ銀から振り込めるのは
シティバンク銀行や新生銀行など個別に提携した一部の口座に限られ、3メガバンクなど大半の金融機関
へは送金できない。 (07:01)

341:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/13 23:07:24
日本人が知らない 恐るべき真実
URLリンク(d.hatena.ne.jp)

さて、『アメリカ:自由からファシズムへ』の日本語字幕版が完成しました。
反ロスチャイルド同盟オリジナル翻訳第三弾です!

URLリンク(video.google.com)
URLリンク(video.google.com)
URLリンク(video.google.com)
URLリンク(video.google.com)
URLリンク(video.google.com)
「自由の国」「民主主義の国」という仮面を剥ぎ取って、アメリカの真の姿を描くアーロン・ルッソ渾身のドキュメンタリー映画です。
米国の属国状態にある日本にとって、その“知られざる”実態は必見です!
米国の要望に従って行われている日本の構造改革の先に何があるのか?
与党の推し進める対米追従路線は、私たちを何処に導くのか?
さらに、世界はこの先どうなっていくのか?
そして、私たちはどうするべきなのか?
それをこの映画は教えてくれます。
是非ご覧になってください!





342:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/14 22:22:16
GDP速報値(前期比)

実質GDP-4Q(速報値)             0.9%
名目GDP-4Q(速報値)             0.3%
GDPデフレータ-4Q(前年比/速報値)   -1.3%!!!!!!

とんでもない結果である。
金融政策を誤まっていなければどれだけの成長をしたかということだ!!
よってたかって日本の一人勝ちを防ごうとしているかのようだ。

343:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/14 23:52:46
今日はバーナンキ証言。
昨年7月のバーナンキ証言を発端に始まった金融危機。
更に加熱させるのか、それとも沈静させるのか?
これも注目点。

344:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/15 22:39:08
マモンの預言者による御神託です。


米金融の貸し渋り憂慮=自助努力の資本増強を要請-財務長官、FRB議長
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)

米経済、リセッション寸前の状態にある=グリーンスパン氏
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)

・米経済がリセッション(景気後退)に陥る「寸前にあることは明らか」との見方を示した。
・金融機関は貸し出しを制限しており、サブプライムモーゲージに支えられた住宅価格が安定するまで、
 厳しい借り入れ規制は続くとの考えを示した。

345:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/15 23:38:50
コールレートでお金を集めるのは自己資本の増資のため?
それとも現金準備金や法定準備金の準備のため?

346:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/15 23:42:55
>>345
現金確保=支払い準備金や法定準備金 の為です。
コール市場での調達とは他の銀行の超過(余っている)準備金 
を借り入れる行為であり、借り入れ=負債≠自己資本 です。

347:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/16 00:24:52
自己資本の増強は儲けるか株式(や出資証券)の発行をするかです。
『自助努力による増資』とは優先株を発行してそれを民間のファンドに買って貰いなさいってことですが、
基本的に足元を見られるので出資するファンドにとって非常に有利な条件になります。
ポールソンが発言するとゴールドマン・サックスやチャイナを儲けさせようとしているように見えてしまいます。
アブダビにも縁故があるんじゃないでしょうか?

ところが『公的な枠組みを使う』って言うと様相がガラっと変わります。例えば、

(1)日銀が銀行の保有する国債を買いオペして現金を供給する。
(2)国が国債を発行する。
(3)銀行がオペで得た現金でその国債を購入する。
(4)国がそのお金を預金保険機構に融資(あるいは出資)する。
(5)銀行が株を発行し、それを預金保険機構が買い取る。

これでスムーズに増資完了。この頃が銀行株の底値付近になるでしょう。
さて、これで銀行の資本問題が解消し、信用創造が再開します。

(6)銀行株が値上がりを始める。
(7)預金保険機構が(5)で購入した銀行株を慎重に売却する。
(8)この売却益や配当金で預金保険機構が国に利子を払ったり償還する(或いは配当金を払う)。

まあ、こんな感じでうまくやると国は利益が出ちゃうんですよね。
ぶっちゃけると、日銀がお金を刷って銀行の新規発行株を買うってことと同じなのですが、それは政治的にまずい。
国民に理解できないようにやるってのが味噌なんでしょうね。
まあ、良く出来たマジックだと思います。故に『公的資金注入』という欺瞞発動を注目しているんです。

348:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/16 01:13:50
その理解できないあたりを
理解できるように、ゲーム化しようと
思ったんだよな。
マウスでプチプチ、クリックしていくうちに
自然と理解できるような仕様で。

349:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/16 10:45:50
>>348
それは良いアイデアだと思います。
中央銀行と銀行と政府が協力して行なう錬金術はマスコミ、コミック、ゲームのどれもが取り上げません。
これを理解させるツールとしてもっとも優れているのはゲームだと思います。
なにしろ銀行システム自体が共同幻想みたいなものですから。

350:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/16 11:00:10
話を戻して、
自己資本規制が出来る前は信用創造を制約する条件は準備率だけだったので
いつでも現金を供給してくれる中央銀行が支配者ということになるのですが、
バーゼルによって自己資本比率が制約条件に加わったので資本創造のメカニズムが必要になりました。
故に公的な基金、即ち政府系ファンドが益々重要な役割を果すようになっていくと思います。
これこそがマモンの新しい乗り物でしょう。

では、日本における政府系ファンドの設立は誰がリードしているのか?と、調べたらあの人達です。
(建前としての)市場原理と政府系ファンドは相容れぬものですから、彼らはやはり偽善者だったということのようです。
日本はダメかも知れません。

351:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/18 19:55:30
また時計の針が進んだ感じ。公的資金でも融資と増資では意味が異なる。

<ノーザン・ロック>経営難で一時国有化する方針 英政府
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)

2月18日1時20分配信 毎日新聞

 【ロンドン藤好陽太郎】英政府は17日、経営難に陥った英住宅金融大手で、中堅銀行のノーザン・ロックを一時国有化する方針を固めた。
英BBC放送が報じた。ノーザン・ロックをめぐっては、英ヴァージン・グループが買収の優先交渉権を得て交渉していたが、
同行が英国の中央銀行であるイングランド銀行から借り入れた公的資金約5兆円の返済が障害となり、暗礁に乗り上げた。

 ノーザン・ロックは、サブプライムローン問題で英国の短期金利が急騰した影響で資金調達が困難になり、
イングランド銀行が昨年9月に緊急融資を行ったが、預金者が各支店に行列を作る取り付け騒ぎが起きた。
英政府は信用不安拡大を防ぐため、ノーザン・ロックの預金を全額保護していた。


352:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/18 23:57:01
銀行がコール市場からお金を集められるのに、一般市場から預金を集める理由は何故?

コール市場よりも低い金利で借りれるから?
それとも自己資本比率とかが関係あるの?

353:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/19 01:37:28
>>352
意外と難問ですね。
預金と貸し出しの両方を扱っていないと信用創造が出来ないのは分かるが、積極的に預金を集めないという選択肢があるのでは?ってことですか。
現実にコール市場で貸し方になる銀行と借り方になる銀行は傾向があるようですけど、その極端なケースですね。

良く分かりませんが、ということであえて書いてみますと、
コール市場を経由してA銀行がB銀行から借りるよりも、
預金者がB銀行からお金をおろして、A銀行に預金し直してくれた方がA銀行にとって安価で安定的に調達出来ることが多いんでしょう。
もっとも、超過準備政策時は例外でしょうね。実際、預金者に冷たかったですし。

それともう一つは、大数の法則が成り立つ状況を常に維持しないといけないからってのがあるのではないでしょうか?
一度に引き落とされる比率は小さいはずだ、というのが準備預金制度の前提ですが、
沢山の人が口座を開いていて、それぞれに預金が分散された状態になっていないとその前提が成り立ちませんよね。

なお、いっそ預金を全く取り扱わない非信用創造型の金融機関になるという選択肢はあると思います。

354:328
08/02/19 01:44:19
「コール市場」って日本に導入されたの最近ですか?
カタカナのままで翻訳語はないですよね?

355:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/19 20:52:58
>>354
いつからというのは知りませんし手元の本にも書いてないですが、さすがの検索で分かりますね。

URLリンク(www.findai.com)
(一部抜粋)
コール市場は、1902(明治35)年頃から、銀行を中心とする金融機関が、
日々の資金過不足を最終的に調整しあう場として、自然発生的に成立しました。
(引用終わり)

英語って訳ではなく和製英語ってやつですね。
アメリカのFF市場と対比されるようです。
敢えて言えば狭義の短期金融市場?コール市場のままの方が無難でしょうね。

356:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/19 21:31:14
>>355
回答ありがとうございます。経済用語って分かりにくい、あるいは一貫性がないのではないかと思って質問しました。

「コール市場」ですが、Wikipediaで検索すると「銀行間取引市場」に飛ばされます。こちらの方がよく使われるので
しょうか?Googleで検索すると「money at call<マネー・アット・コール>、呼べば直ちに戻ってくる資金」という
記述が見つかりますが、日本語話者としてこれは直感的に非常に分かり命名だと思います。

「信用創造」というのも、直感的ではないと思います。ヴェルナー観を知っているからというのもありますが、「信用」という
部分がどうにも...

これは受け売りですが、FRBもニュースでは「連邦準備理事会」と訳してますが、民間企業名は普通訳しませんよね。
Federal Expressという宅配会社も「連邦急行便」なんて訳さないですし、仕事のすべてを連邦政府から請け負ってる
Blackwater社も「黒水」なんて訳さないわけです。

だから、故意にこういう分かりにくい用語を使ってるということはないでしょうか?(最後のは確信的でしょうが)

357:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/19 22:17:57
>>356
クレジット・クリエーションは直訳すると
『融資を無から創る』とか『銀行預金を無から創る』ですよね。
信用創造って訳はピンと来ない。

そもそも銀行が金貨や銀貨を支払い準備金として金庫にしまって、その何倍もの銀行券(銀行が発行する約束手形)を
発行したことが事の起こりなのだから、素直に『マネーを無から創ること』と訳したら良いですね。
決定的なのは1694年にイングランド銀行の設立許可を申請したとき、当のパターソンが語っています。
「銀行は無からつくりだされたあらゆる資金の利息をかせげる」

そして銀行券を使うかわりに預金口座(帳簿)を使っても同じ事が出来ます。
思慮ある人なら分かることです。

358:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/19 22:50:52
>>353

ありがとうございます。
自己資本比率とは関係ないという事ですね。
コールレートよりは安定していると言うこと。
また、金利が低く安価に準備金を集められるからということですかね。

ところで、電子マネー化が究極に進み現金が廃止されると銀行は現金準備金を持っていなくても良いですね。
そうすると法定準備金のみを持っていれば良いと言うことになります。
現在と同じ(1.2パーセントでしたっけ?)法定準備率だと市場から預金を集める必要性はほとんどなくなるのではないでしょうか?


359:358
08/02/20 00:21:46
すいません。
自分で書いていてなんですが、電子マネーになっても支払準備金という概念は必要ですね。
預金者が預金100万円を引き出すときに、

借り方       貸し方
預金100万円   支払準備金100万円

になるのは電子マネーでも変わらないですよね。
  

360:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/20 00:32:34
>>358>>359
紙幣の存在しない世の中になれば支払準備金が不要になるって言う仮定は考えられると思いますよ。
電子マネー(ICチップという技術を使った小額決済代替システム。一般的に現金には戻せない。)
ではなく、全ての決済が銀行振り込みでしか出来なくなった世の中を考えましょうか。

AさんとBさんが同一銀行の口座振込みを使って売買決済をすると、この銀行が持つ預金総額は変わりません。
現金預け金(紙幣が無くなったので日銀当座預金ですね)も変化しません。
帳簿上(メモリー上)の数字の移動(控除と加算)で売買が出来てしまうのが銀行業の醍醐味です。

ところが、AさんとBさんの口座が違う銀行の口座である場合は大きく違います。
この場合はAさんがBさんに銀行振込みで支払うと、Aさんの口座を持つ銀行がBさんの口座を持つ銀行に日銀当座預金口座を使って振込みをする羽目になります。
現実にはこういう決済を沢山まとまめて差額決済をするわけですが、A銀行が預金を集めようとしない銀行だとすると、他行への流出の方が圧倒的に多いでしょうから、
どんどん日銀当座預金残高が減ります。預金通貨と日銀当座預金の比を考えると、流出ばかり一方向に進むとシャレになりません。
毎日コール市場で大量の短期資金を調達し続けるわけで、自転車操業状態に陥りますよね。

故に紙幣が存在しない時代になっても、何とかして他行から自行に振込みや振替させ、預金残高を確保する努力は行なわれると推測します。
給与振り込み口座や大企業の口座を持っている銀行の方が有利であろうと思われます。

ところで、仮に銀行が一つになった場合は預金を集める努力は要らない道理になりますが、良く考えるとこの場合は必然的に集まって来ますねw

少し飛躍すると、いずれ決済システムは一つに統合されるという予感がします(多分、悪い人たちによって)。
公的か民間か分かりませんが唯一の機関があらゆる個人と法人の口座を持ち、この口座振込みによる決済以外は認めない、という時代がやって来るような気がします。
「銀行が自分独自の決済システムを使えない」=「信用創造が出来ない!」 なので、この機関がマネーサプライが完全に管理出来るようになります。
この世界でも従来の銀行は投資銀行に姿を変えて存続することが出来るでしょう。

361:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/20 00:46:30
もう一つ書きたいことがあります。
1.2%の法的準備金なんてそのうち廃止されると思います。
バーゼルが課している自己資本規制の方がよっぽど強力な制約ですから。


362:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/20 01:56:42
>>360
>この世界でも従来の銀行は投資銀行に姿を変えて存続することが出来るでしょう。

投資銀行は預金を作り出さないの?

363:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/20 23:22:02
銀行業のことを詳しく知りたければ国富論を読むとよい。
この時代(1776年)はまだ銀行システムが自明ではなく、スミスは銀行業を説明(正当化)する為にかなりのページを割いている。
そこでは信用創造などという言葉は使われておらず、銀行が銀行券という通貨を創り出していることなど自明なのである。
そして同じことが現金口座によっても出来ることが解説してある。
これらによって新たに造られた購買力が生産的に使われることで商業の発展に貢献するという結論付けを行なっている。
                         ^^^^^^^^^^^^^^^
銀行システムを肯定するということは有利子経済を肯定することである。
その後で(当時北米にあった植民地政府が行なっていた)政府紙幣を否定する流れである。

364:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/21 21:48:52
何やらピンと来ない記事ですが、とにかくバタバタしているようです。

残高減で「貯金増やせ」の大号令、ゆうちょ銀行の混乱
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)

民業圧迫の批判を受けて、民営化後も総資産縮小を迫られているゆうちょ銀行。
ところが、民営化からわずか2ヵ月で、早くも「貯金残高拡大」の指令が出され、現場は右往左往している。
 昨年12月3日から28日までの約1ヵ月、郵便局の店頭では史上初の「金利優遇キャンペーン」が展開された。
ゆうちょ銀に新たに定額貯金をすると、0.1~0.4%の金利を上乗せするというものだ。
(以下略)

365:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/22 04:52:48
>>364

サブプライムの煽りを食らっているか、ファンド応援の出資で騙し盗られ様としているのだろう。
単に預金流出の問題なら、焦げ付き債権が露になってくる。

政府補償があると思うが、回収は簡単ではない。ちょっとした見ものが始まった。

366:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/23 00:06:11
>>365
昨年末までは自由な運用は認められていないので、それは(まだ)無いはずだと思うのですが。。。。
さて、ついに企業向けの融資が行いましたね。
今後、経済・物価に対する影響はどうなるでしょうか?


ゆうちょ銀、初の企業融資 5億円 新日鉄向け『協調』参加
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)

日本郵政グループのゆうちょ銀行が初の企業向け融資として、ことし一月、みずほコーポレート銀行を
主幹事とする新日本製鉄向けのシンジケートローン(協調融資)に参加したことが二十一日、明らかになった。
ゆうちょ銀分の融資は五億円程度とみられる。
(中略)
旧日本郵政公社時代は、郵便貯金資金の運用は大半が安全資産の国債に限られ、企業や個人向け融資は認められていなかった。
昨年十月の民営化で「運用の多様化」が可能になり、ゆうちょ銀の申請を受けた金融庁などが、
昨年末に協調融資やデリバティブ(金融派生商品)などによる運用を新規業務として認可した。
(中略)
<ゆうちょ銀行の新規業務> 旧日本郵政公社時代まで、郵便貯金の資金は国債による運用が約8割を占め、金利変動リスクを抱えていた。
貸し付けは自治体向けにほぼ限定され、企業への融資や株式売買などはできなかった。民営化を契機に通常の銀行と同様の業務ができるよう政府は、
融資業務や金融派生商品による運用などの「新規業務」を段階的に認める方針を打ち出している。

367:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/23 01:11:17
>>366

急国有現業部門への貸し付けは完全に焦げ付き状態。これに加えて

>デリバティブ(金融派生商品)などによる運用

を巧妙に押し付けられ、詐欺ファンドの餌食にされる予定。
非公式の行政指導、国会質問、買収、脅迫等を総動員して損失を出す事が確定的な投資をさせられる。

これをさせない為には、監視されていると云う意識を持たせる以外に無い。

368:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/24 13:08:31
郵貯は今まで、貸し出しをしてこなかったと言うことは、信用創造は行わなかったのか?
これからはできるようになったということか。

369:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/24 13:24:30
薄~い知識なので間違いあるの前提で書き込みしちゃいますが、

確か郵貯の預金はODAの円借款に使われてたんだよね?
その貸し出しが信用創造のシステムによるものなのか、それとも現物貸し出しなのかは気になるところ。

370:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/24 16:02:25
>>368
う~ん。どうも郵便貯金はユニークな存在だったようですね。
郵便貯金は全銀協と接続していないとはいえ、かなり広い範囲で決済機能を持つわけですから郵貯マネーと言えるでしょう。
そういう意味では郵便貯金も独自マネーは創っていたが、それをそのまま貸し出すという行為はしていなかったということですね。

郵便局に預けた後のお金のライフサイクルを考えて見ましょうか。

(1)私が郵便局に現金を預け、郵便貯金(郵貯マネー)を入手する。
  郵貯マネーは郵便振込み決済を認める範囲内でマネーとして機能するので(市場で)流通するマネーの総量は変化しない。・・・A
  但し、M2+CDという統計値には郵便貯金は含まれないので、流通していた現金が貯金に変わると、この指標は減少する。
(2)郵貯はこの現金を日銀に預けることで、日銀当座預金に変える。
(3)郵貯は発行市場で国債を購入する。
  日銀の負債勘定の日銀当座預金[郵貯名義]が控除され、政府預金が加算される。
(4)国は公共事業を行い、その代金を(小切手や手形で)企業に支払う。
  話を単純化するために政府預金を現金化して現金で支払うことにすると流通するマネーの総量が増える。・・・B

と、いうふうに、国債発行市場で用いられることを前提にすると流通するマネーの総量が増えます。
しかし、流通市場で使われると、

(3)’郵貯が流通市場で国債を購入する。
  郵貯の日銀当座預金が控除され、売り手の日銀当座預金残高が加算される。
  この場合、流通するマネーの量は変化しない。

こんな具合でしょうか?他にも発行市場で国債を買って流通市場で国債を売るとかありそうですね。
国が自力でマネーの流通量を増やすには郵貯でお金を集めて公共事業をやるってことだったんでしょう。
でも、これは運用ではなく浪費であり、リターンが無いのでいつかは破綻しますよね。
公共事業ではなく、財政投融資ってのもありますので、このあたりも調べないといけないと思います。

いずれにせよ、これからは普通の銀行になっていきます。
その方が経済が良くなった場合は、官僚とは足を引っ張るだけの存在だ、ということになりますが、さてどうなるでしょうか?

371:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/24 16:16:21
ちなみに私は政府マネーに反対ではないので、

 ・郵貯で集めたお金を国に貸して、それを国が民間に貸す。
 ・その時に郵便貯金口座を使って貸し出す、

ということをすれば良かったのに、って思います。
とはいえ、きっとそういうようなことは我々が知らないところでやっているんだろうなとも思います。
交付国債とか、国が発行する小切手とか、いろいろありますもんね。
そういう所で暗闘が行なわれているんでしょうかね?

372:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/02/24 21:56:10
ヴェルナースレ的には分かり易い記事だと思います。
やっぱり日本にも伝播してきちゃってるんですね。
本場はそれ以上に大変でしょうけど。


断ち切られた好循環 サブプライム問題が日本の不動産市場へ
URLリンク(moneyzine.jp)

欧米経済の影響が日本にもおよびつつある
 米国発の金融システムクラッシュは日本経済に影響を与えます。日本も米国も欧州も、
「資金の借り入れ」を通じてつながっていますが、ここにきて本当に欧米の経済が下水管が
つまった状態になり、その影響が日本にもおよびつつあります。
(以下、略)

373:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/02 22:17:42
FRBの実態が良く分かる。

Zeitgeist - The Movie: Federal Reserve
URLリンク(www.youtube.com)


374:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/06 23:35:23
さて、アメリカの貸出指数が減少を始めるかどうかに注目しようではないか。

375:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/10 00:40:26
もう完全に路線が確定してしまった感があります。
2/28日にバーナンキは小規模な金融機関の破綻を預言、市場はそれを失言と騒いで現実逃避。
ポールソンは相変わらず予防的公的資金の注入に動き出しません。
これからしばらくは金融機関の破綻騒動が拡大していくのと実体経済悪化の顕在化が同時進行するんでしょうかね?

米住宅ローン会社ソーンバーグに債務不履行通知、株価時間外で急落
URLリンク(jp.reuters.com)

[ニューヨーク 5日 ロイター] 米住宅ローン会社ソーンバーグ・モーゲージ(TMA.N: 株価, 企業情報, レポート)は5日、
さまざまな契約について追加担保の差し入れが履行できず、債務不履行を宣言された、と発表した。
(中略)
シティグループ・グローバル・マーケッツのアナリスト、ドナルド・ファンデッティ氏は3日付のリポートで、
ソーンバーグが資産売却か増資をして追加担保を差し入れられなければ、破産申請に追い込まれる可能性がある、と指摘した。

376:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/12 01:21:18
中央銀行が資金供給するときの債権の落札方式ってどういうこと?

377:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/12 03:58:42
これは面白い。
証券化商品を担保に銀行券を貸すのではなくて国債を貸し出すとは。。。
いろいろな手があるものです。

協調資金供給:欧米5中央銀が緊急発表 国債貸出制度新設
URLリンク(mainichi.jp)

<抜粋>
新たな国債貸出制度は、金融機関から住宅ローン債権を含む証券化商品などを担保として引き受け、国債を28日間貸し出す制度。

378:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/12 13:14:26
( ・ω・) < 日銀の人選って、このスレ的には旬だよね?

資料室(日本銀行のヒミツ-銀行はおカネをつくって経済のパイを大きくできる) <Anti-Rothschild Alliance>
(反ロスチャイルド同盟 > 資料室 > 日本銀行のヒミツ > 不況で最も得をしたのは日本銀行だった)
   ※前川レポート
    中曽根康弘首相が設置した「国際協調のための経済構造調整研究会」の座長であった前川春雄(元日銀総裁)を中心として作成…。
   当時、日銀副総裁だった三重野康と営業局長だった福井俊彦も執筆に参加…。
    「前川レポート」の叩き台となっているのが、同じく元日銀総裁である佐々木直が発表した「世界国家への自覚と行動」
   (通称「佐々木レポート」)である。「佐々木レボート」は、貿易交渉の際、アメリカ側からいい渡された要望書をもとに作成されたという。…
    ※アメリカ
    日銀の最初のプリンスであった、新木栄吉と、一萬田尚登は占領軍(アメリカ)から選ばれた…。
   その後継者たち…佐々木-前川-三重野-福井と歴代のプリンスたちに受け継がれてきた「10年計画」の内容と、
  アメリカの要求が似ていたのは、決して偶然ではない。…
 構造改革のために不況をつくる
   …「10年計画」…前川レポートの作成に参加していた、日銀のプリンスである三重野と福井は、…窓口指導を利用して、
  銀行に不動産などへ過剰貸し出しをさせ…、日本経済はズタズタになった。…目の上のタンコブだった大蔵省を弱体化させ、
 解体にまで追い込んだ。…
 URLリンク(www.anti-rothschild.net)

武藤敏郎-Wikipedia 1.2日本銀行
福井の下で量的金融緩和政策やゼロ金利政策の解除、政策金利引き上げの実施などを決定しており、国内経済政策に対する評価は高い。
しかし、一方では、福井と共にサブプライム問題の一因ともなっている外資による国内での資金調達を容易にした
低金利政策や量的緩和政策決定の渦中にあったことに対する批判もある。
URLリンク(ja.wikipedia.org)

379:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/12 13:34:37
資料室(日本銀行のヒミツ-中央銀行は恐慌も飢饉も思いのまま) <Anti-Rothschild Alliance>
(反ロスチャイルド同盟 > 資料室 > 日本銀行のヒミツ > 中央銀行は恐慌も飢饉も思いのまま)
 金融財閥がつくったFRB
   …FRBができると、…所得税を導入した。FRBが国債を引き受けたから、金利の支払いをまかなうためだ。…
 世界恐慌が生んだ金融財閥のメリット
   …1929年にはウォール街で株価の大暴落…。…恐慌の原因は、1920年代にFRBの指示で、銀行が貸出収を増やしたこと…。…
   株価がピークを迎えると、FRBは政策を180度転換して、銀行の信用創造を厳しく抑え…銀行倒産が相次いだが、
  そのほとんどはFRBのシステムに加入していない銀行だった。…
   また同じころ、アメリカの銀行は農家に対して、土地を担保に多くの貸し出しを行なっていた。
  FRBが政策を転換すると、銀行は農家に借金返済を迫った。…その土地は…ウォール街の金融財閥の関係企業に買い取られたのだ。…
 URLリンク(www.anti-rothschild.net)

資料室(日本銀行のヒミツ-いい中央銀行 悪い中央銀行) <Anti-Rothschild Alliance>
(反ロスチャイルド同盟 > 資料室 > 日本銀行のヒミツ > いい中央銀行 悪い中央銀行)
 戦後のドイツ経済はプンデスバンクが担う
   …ドイツ…ブンデスバンクは、…資本金は100%、ドイツ連邦政府が出資している国有銀行だ。…法律を定めて、…命令を下すことができた。…
  結果、…旧西ドイツは、バブル経済が発生することもなく、大きな不況にも見舞われなかった。…
   ブンデスバンクの成功は、ドイツ国民の深い反省…に成りたっている。戦前…ライヒスバンクという中央銀行があった。
  銀行家たちによって設立され、帝国政府からの独立性が高く、誤った金融政策をとっても、…チェックが利かない…。…
  ライヒスバンクは国債と交換に通貨を乱発…驚異的なインフレは、ヒトラー政権誕生につながっていく。…
 民主的な中央銀行は駆逐される!?
   …99年に欧州中央銀行(※)が誕生し…中央銀行の地位を追われた。
  2001~02年、ECBはブンデスバンクに対し、信用縮小を命じた。このため、ドイツは02年頃から不況に。…
 URLリンク(www.anti-rothschild.net)

380:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/12 22:51:52
>>377

RMBSを中銀に売却して、国債を得ると銀行の自己資本比率は改善されるのですか?

381:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/13 00:27:00
>>380

改善されません。それと今回の処置はRMBSをFRBが買い取るわけではなく、貸し出しにおける担保にするだけです。
銀行がFRBから国債を借りて、万が一期日にそれを返せない場合は担保を没収するということですね。

この処置はバランスシートの改善ではなく銀行の短期資金繰りの支援でしょう。
通常ですとFF市場で無担保で借りるんですが、どうも貸し手が少なくなっている模様。
他には国債やRMBSを売却するとか、これを担保に借りるという手段もあります。
ところが今はRMBSの流動性や市場における担保価値が無くなってしまっているようです。
そこでFRBがRMBSを担保に28日間国債を貸し出す、という粋な計らいをするわけでしょう。

以前RMBSを担保にベースマネーを28日間貸し出すことを始めましたが、インフレ懸念が高まってきた中、これをそうは増やせません。
そこでマネーではなく国債を貸し出すことでベースマネーを増やさずに流動性のみを確保するという妙案に見えます。
銀行はRMBSを担保にFRBから国債を借り、この国債を担保にすることで市場からベースマネーを借りる事が出来ます。

ただ、気になることもあります。
一つは今回の処置をファーストディーラーに限ったことです。これは何故なんでしょう?不公平な気がします。
もう一つは、銀行が借りた国債を市場で売って資金調達して、28日後に買い戻して返済するという真似をしないか?ということです。
これが大規模に行なわれると債券価格の乱降下(即ち金利の乱降下)が生じて混乱が起きるような気がします。
まあ、ルールを決めて運用するんでしょうけど。

382:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/13 00:40:02
なお、これは銀行間市場の流動性改善の妙手だとは思いますが、肝心の資本問題は解決しないので遠からずして振り出しに戻る気がします。
今、株をやっている人はややこしくて仕方が無いでしょうね。

383:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/13 01:58:29
>>381
素晴らしい解説ありがとうございます。
流動性を円満にすることには効果があるが、自己資本比率の改善にはならないという事ですか。

ところでファーストディーラーって何ですか?

384:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/13 02:18:30
>>383

失礼しました。プライマリー・ディーラーの誤りです。
プライマリー・ディーラーについては下記等。
URLリンク(money.infobank.co.jp)

この新流動性対策はなかなか面白いですね。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
とか
URLリンク(jp.reuters.com)
の記事が参考になります。
市場心理には(瞬間的には)好影響を及ぼすでしょうし足元の危機の回避に役立つでしょうが決定打にはなりえないでしょう。
バーナンキの預言とおりに小規模な金融機関の破綻が起きれば一気に吹く飛びますよね。

385:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/14 04:03:06
アメリカの銀行貸し出し指数を見るにはどうすればいい?

386:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/14 04:09:48
まずは簡単に始められる海外マネー撃退法を教えてあげよう。

日本の株式市場に流入している金の約6割が外資マネーということを知っているかな?
平均株価は外資によって維持されていると言っても過言ではない。もちろんこのような状態は
不健全であり、日本の株価は外資の思惑一つで簡単に上がったり下がったりしてしまうのが
現実なのだ。

しかし裏を返して言えば、あなたが株の売買を通じて利益をあげることができたとした場合、
その利益の6割は外資から金を奪うことによって成り立っていると言えるわけなんだ。
もしも君が株で100万円の利益をあげれば、外資から奪い取った金は60万円。
1億円の利益をあげれば、外資から奪い取った金は6000万円。
100億円の利益をあげれば、外資から奪い取った金は60億円にも達することになる。

つまり君が株式市場に参入し、利益をあげればあげるほど、外人投資家がそれに応じた
打撃を被るというわけだ。
君が利益をどんどんあげていけばいくほど、ハゲタカファンドは苦しんでいくんだ。

それがどれほど日本を守ることにつながるか、わざわざ説明するまでもないだろう。

株で勝つ方法は簡単。日経新聞や株に関する雑誌を講読すれば良い。
日頃から情報収集を怠りなくおこなえば、そして外資がすぐには入手することができない情報を
日本の地の利を生かして先に入手することができれば、外資を出し抜いて金を奪い取ることなど
造作もないのだ。
最近は株に投資するなとレスする奴がいるが、そいつは外資のスパイだ。日本の愛国者が株で
外資から金をせしめることを恐れて、外資のスパイが情報工作しているのだ、気をつけろ。

金が無いならサラ金で借りれば良い。株式トレーダーは自営業みたいなものだから、職業を聞かれたら
自営業と答えれば良い。
アコムで無理ならプロミスで借りろ、プロミスで無理なら武富士で借りろ、
武富士で無理ならアイフルで借りろ、アイフルで無理ならレイクで借りろ。

海外ファンドから日本経済を守るため、そして海外ファンドを苦しめるため、君も株に投資しよう。

387:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/14 23:24:39
ベアスターンズに資金供給?
融資か?資本注入か?それが問題だ。

388:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/14 23:33:07
融資か。。。じゃあ、これも瞬間材料だ。いや、いまや瞬間すら上がらないかも。。。

しかし、どこも破綻していない状況で株式市場はこんな状況だから、破綻が起きたらどうなるのか想像もつかない。
そして、すぐにでも破綻は起きそうな空気だ。
先ず破綻があって次に公的資金注入が行なわれるのでしょう。
そして、その後に示される枠組み。頭を柔軟にしておく必要がありそうです。

2008/03/14-22:46
米ベアー・スターンズに資金供給=JPモルガンがNY連銀と連携
URLリンク(www.jiji.com)

【ニューヨーク14日時事】米銀大手JPモルガン・チェースは14日、資金繰りが悪化している米証券大手ベアー・スターンズに対して、
ニューヨーク連銀と連携して資金を供給すると発表した。JPモルガンが同連銀から公定歩合貸し出しを通じて資金を調達し、
ベアー・スターンズに貸し付ける。

389:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/17 01:42:50
18日のFOMCで100bp利下げが行なわれるという市場期待になっている。
この期待を裏切れば暴落、しかし行なっても自体は悪化する。
ただでさえインターバンク市場で貸し渋りが起きているところで、ついに完全にマイナス金利に突入だ。
更に資金の出し手が居なくなるのでは無かろうか?
おそらくは中央銀行の窓口貸出しによる後進的な金融政策が復活する。


NY連銀、ベアーを救済
3月16日8時26分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 【ヒューストン(米テキサス州)=渡辺浩生】ニューヨーク連銀は14日、経営難が続く米証券大手ベアー・スターンズの救済を決めた。
米連邦準備制度理事会(FRB)が銀行以外の個別金融機関に資金支援するのは1929年に始まった大恐慌以来。
金融システム不安を防ぐためだが、低所得者向けサブプライム(高金利型)住宅ローン問題をきっかけにした信用不安の深刻化に、
市場では株安とドル安の「米国売り」に波及。米政府に抜本策を迫っている。

 米銀大手JPモルガン・チェースは、公定歩合による貸出制度を通じて資金を調達し、その資金を28日間の期限付きでベアーに
迂回(うかい)融資する。]JPモルガンの仲介は、証券会社が公定歩合を直接利用できないためだ。

 ベアーはサブプライム関連の金融商品にからみ巨額損失を計上。金融市場で貸し渋りの動きが強まり、資金繰りが急激に悪化。
シュワルツ最高経営責任者(CEO)は、「13日に大量の資金流出があった」と述べ、取り付け騒ぎが起きたことを明らかにしている。

390:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/18 22:53:29
まあ、金融の混乱はしばらくは続くだろうね。


391:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/20 02:10:41
まさかの展開で日銀総裁空席。
密室で決まるのはおかしいが、今も透明性が上がったようには思えません。
民主党はあくまで日銀の独立性を重視しているので着地点は日銀プロパーな気がします。
総裁山口氏、副総裁白川氏、という体制に向かうのでしょうか?

392:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/21 09:00:57
米プライマリーディーラー向け連銀窓口貸し出し、1日当たり134億ドル超に

URLリンク(jp.reuters.com)

393:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/22 00:08:27
>>392

これは釈然としない制度ですね。
プライマリーディーラーに幅広い証券を担保として公定歩合で貸すことが出来るようになったわけですが、非常に不公平な制度のような気がします。
これが小規模な金融機関の資金繰りに役立つか考えてみると、公定歩合の方がFF金利より高いのですから、
普通に考えるとプライマリーディーラーはこの公定歩合で借りたお金をFF市場で貸し出さない気がします。
そもそもJPモルガン・チェースによる米証券大手ベアー・スターンズの買収をFRBが支援したのもムチャクチャな気がします。
何故、公的な枠組みで行なうのはダメで、プライマリーディーラーという名の金融寡頭勢力を優遇することはOKなのか、さっぱり理屈が分かりません。
このプライマリーディーラー制度は日本にも出来ていて、財務省のHPで確認出来ますが、暗然とした気分にさせられます。

394:393
08/03/22 00:12:30
誤解されそうな書き方をしてまいました。
これと全く同じ融資制度が日本にもあるわけではありません。
プライマリーディーラーという存在が日本にも誕生しており、それが・・・・・・・・・と書きたかった。

395:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/23 23:01:08
>>393
>公定歩合の方がFF金利より高いのですから、
>普通に考えるとプライマリーディーラーはこの公定歩合で借りたお金をFF市場で貸し出さない気がします。

銀行がFF金利で借りにくくなったので、連銀から公定歩合で借りたんですよね。
普通に行っていることの延長線上だと思いますが。



396:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/24 00:49:31
>>395

プライマリーディーラーはそれで良いでしょう。
私の疑問は素朴なものです。
こういう政策は全ての金融機関の恩恵が波及しないと意味が無いと思うんですよね。
特により資金繰りが危うい中小の金融機関に波及しないといけないんじゃないかと思います。
一見すると、プライマリーディーラーに公定歩合でジャブジャブ貸せば、それがFF市場を通して中小の金融機関にも供給されるように思えます。
しかし、FF市場で貸し出す時の金利はFRBがアナウンスしている誘導金利を無視することが出来ません。
つまり、この政策が中小の金融機関にも恩恵が届くとすれば、プライマリーディーラーが公定歩合で借りて、それをより低い金利であるFF金利で貸し出す場合なんですよね。
そんな不合理な真似はしないだろうと思います。
この政策はあらゆる金融機関が資金繰りに困っている中で、プライマリーディーラーのみ潤沢に資金繰りが可能な状況を作り出しているように見えます。
これにより生じる相対的な有利性はとてつもないレベルに達するだろうと思います。

素朴に考えるとプライマリーディーラーはこのお金をFF市場なんかで運用せず、カルテルを作ってどこかの市場で運用しないでしょうか?
もしこの仮説が正しければ相変わらず銀行間市場の危機は継続し、プライマリーディーラーの息がかかっていない金融機関は淘汰されていく一方で、
どこかの市場ではバブルが生じると思います。

397:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/24 01:03:44
それと今回新たに創設されたプライマリーディーラー向け連銀窓口貸出制度は
従来のプライマリー・クレジット・プログラム(ロンバート貸出)と微妙に違いますよね。
このあたりの適用範囲の拡げ方もあまりにも恣意的な感じがします。

398:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/24 14:00:46
まあ大資本が金融を動かしているであろうことを考えれば、
アメの政府やFRBがやっていることは至極当然ともいえるよな

399:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/24 18:31:21
>>398

そうなんです。
FRBやBISを頂点にプライマリーディーラーと呼ばれる宮廷金融貴族が居て、その下にその他の金融機関が居るという
構図ですから、彼らを破産させると実際に金融システムが破綻して実際に人々が不幸になる。
そこで、危機が生じれば公益保護を理由にいくらでも金融寡頭勢力の為になる制度を創り出せる。
その過程で更にモノポリー(独占)が進んでいきます。
金融危機というビジネスが戦争というビジネスの代替物として確立されつつあるのかもしれません。

金融危機の終わりは銀行の自己資本の創造で行なわれるはずです。
公的な枠組みを使わないというならば、
FRBがプライマリーディーラーのうちの投資銀行(証券会社)に長期資金を貸して、そこに銀行の優先株を買わせることになるのでしょうか。
その為には、この融資制度の期間が十分に長くなるか、借換が約束されないといけません。
危機を理由に準備は着々と進んでいる、ってとこでしょうかね。

400:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/24 21:12:13
>>399

> 金融危機というビジネスが戦争というビジネスの代替物として確立されつつあるのかもしれません。

横レスだが、現在進行形ではなく、すでに古典的手法としてとっくの昔に確立されているのではあるまいか。
80年ほど前の大恐慌にしてからが、シナリオありき濃厚な疑いを感じざるを得ない。

日本のバブルも本書に書かれているとおりだが、なぜ、このブームに「バブル」という言葉が当てはめられるようになったのか。
300年近く前にイギリスで起きたSouth Sea Bubbleという投機ブームから来ている言葉だが、
最初に当てはめた人間は、同じ本質を持った事件だということを知っていたんじゃないだろうか。

401:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/24 21:54:41
>>400

そうかもしれません。
1694年にイングランド銀行が出来た頃には既に金融サイエンスの基本は確立されており、
南海泡沫バブルの頃には証券の価格変動を利用した富の収穫技術が確立されていたのかも知れません。
国債請負を通じて国家を支配する術が確立したのもその頃ですね。

402:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/24 23:00:56
金融危機ビジネスと戦争ビジネスの役者を兼ねてる人もいるよね。

チャーチルは金融を理解していなかったと見なされていたのに何故か大蔵大臣に就任し、ポンドの金本位制復帰という重要な決断をした。
周囲が心配したとおり(期待通り?)大失敗し、そして大恐慌の引き金になった。

戦争の方でもガリポリ戦を初め大失敗を繰り返した。なのに何故か戦争指導を任され続けた。

403:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/25 20:32:15
あっけなく低利長期融資、しかも融資の更新OKというプログラムが作られた。これは驚きだ。
第5位の証券会社を救済する為に仕えるなら来るべき銀行の資本危機に際しても仕える道理だろう。
FRBはまたも強力なアイテムを手に入れたと思う。
金融危機はFRBの権限を強化していくように働くものらしい。


ベアー買収支援の融資、期間10年・金利は公定歩合と同じ2.50%=NY連銀
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)

3月25日8時24分配信 ロイター

 [ニューヨーク 24日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)傘下のニューヨーク連銀は24日、JPモルガン・チェース<JPM.N> の
ベアー・スターンズ<BSC.N>買収に関連し、JPモルガンが発行する劣後証券、およびNY連銀の融資の条件を発表した。
 期間はいずれも10年。NY連銀の融資は更新可能。融資の金利は、公定歩合に連動する最優遇金利(現在2.50%)を適用。
劣後証券は、最優遇金利プラス475ベーシスポイント(bp)の7.25%。

404:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/26 23:10:07
間接的な公的資金投入のスキームは出来上がりました。
本番は銀行の資本増強です。
しかし、やるかやらないかはFRBの胸三寸にかかっています。
公的な枠組みを使っていないだけに読みにくいですね。

しかし、、、、
受け皿会社に10億ドル出資しただけで残り290億ドルをNY連銀が用意。
その290億ドルの貸し倒れリスクは連銀持ちだとか。。。
極端に安くなった債券なので、長期保有が可能ならいつかは利益が出るわけですが、しかし。。。
で、BSが綺麗になったベアを格安でJPモルガンが買収する。。。
なんだ、これ???
そういえばJPモルガンってNY連銀の大口株主だって何かで見たような気がします。

405:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/29 05:32:09
【中国】バブル崩壊の兆し 株価下落、不動産も異変[03/27]
暴落続きも「中国株は売却の必要なし」米の著名投資家-ビジネススタイル-nikkei BPnet 2008年3月25日0時0分
383:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2008/03/25(火) 17:41:42 ID:R3M8PO3E
>>379
 ないないwていうか、民元に限らず、いまは海外に投資すべきときじゃない。
 今後の人民元は超ハイリスク債権も同様なわけですよ。その手綱を握っているのはいわゆる国債金融資本。
やつらの操作でどっちにも転がせる。中国大陸をエベレストの頂上に乗せてバランス取ってる状態を想像すればいい。
その上で必死に共産党の連中が動いているが、人民は好き勝手に動いているし、外側からつついている外資がいる。
 そういう事情で、中国はいま米ドルを円かユーロに切り替えようとしている。
日銀総裁が決まってしまうと、米中の圧力でドル買い介入することになるかもしれない。
中国はそのタイミングを狙って米ドル売りをしかけるつもりと思って間違いない。だから、日銀総裁空席は正しい。
マスコミがにしぎん総裁空席をあれだけ批判するのもそのせいでは?
日本はじっとがまんするべきとき。外貨に手を出すのは愚の骨頂だ。
スレリンク(news4plus板)

406:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/29 05:47:00
( ・ω・)つ>>405訂正

【経済】暴落続きも「中国株は売却の必要なし」米の著名投資家ジム・ロジャーズ氏[03/25]
暴落続きも「中国株は売却の必要なし」米の著名投資家-ビジネススタイル-nikkei BPnet 2008年3月25日0時0分
383:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2008/03/25(火) 17:41:42 ID:R3M8PO3E
>>379
 ないないwていうか、民元に限らず、いまは海外に投資すべきときじゃない。
 今後の人民元は超ハイリスク債権も同様なわけですよ。その手綱を握っているのはいわゆる国債金融資本。
やつらの操作でどっちにも転がせる。中国大陸をエベレストの頂上に乗せてバランス取ってる状態を想像すればいい。
その上で必死に共産党の連中が動いているが、人民は好き勝手に動いているし、外側からつついている外資がいる。
 そういう事情で、中国はいま米ドルを円かユーロに切り替えようとしている。
日銀総裁が決まってしまうと、米中の圧力でドル買い介入することになるかもしれない。
中国はそのタイミングを狙って米ドル売りをしかけるつもりと思って間違いない。だから、日銀総裁空席は正しい。
マスコミがにしぎん総裁空席をあれだけ批判するのもそのせいでは?
日本はじっとがまんするべきとき。外貨に手を出すのは愚の骨頂だ。
スレリンク(news4plus板)

407:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/30 09:34:00
そもそも円の支配者にはまだ、疑問点があります。
・大蔵省と日銀の対立についての対立
・なのに本書は大蔵省の解体を悲しそうに記述から始まる。
・円のプリンス達が少数でコントロールは可能か。誰が方向性を決めるのか?
・本書の後半部の記述
(非生産的信用創造に偏るのがわかってて、日本経済は復活すると記述)
・外国の国際金融資本からの圧力の具体性を明記していない。
・なのにグリーンスパンの話を記述して終わる。

408:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/30 09:56:20
円の支配者には上記のような疑問があるのです。
まず、日銀単体だけで日本の金融をすべてコントロールできるわけありません。
ハブのように情報をあげ、手足が必要なのです。つまり大蔵省は日銀のパートナーだったはずです。

銀行が社会主義のような少数管理なら敗戦国である日本の場合、国際金融資本の圧力がないわけがありません。
新生銀行などでわかるとおりです。
 
考え方を変えてみよう。
  
円の支配者の後半部は国際金融資本に対しての警告である
 
この一言ですべてが判断できます。

大蔵省と日銀の対立は、国際金融資本と国内の利益を考える勢力の争いとも言い換えられます。
共同関係でありながらの対立では、その第三者の介入者がいると考えるほうが自然です。

事実、この本の最後はFRBの方向性、グリーンスパン、そして現在進行中の『ドル崩壊』にも触れられています。
そして世界統一通貨についても。
まんま新世界秩序の人達についてですけど。

URLリンク(www.mkmogura.com)

409:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/30 11:52:43
>>408

ふむ、そういうブログがあるんですね。
大蔵省と日銀の対立関係についてはいろんな見解があってしかるべきでしょうが、

>円の支配者の後半部は国際金融資本に対しての警告である

は、おそらくその通りでしょうね。第17章~第19章でかなりはっきり書いています。
そしてヴェルナーが最も言いたかったことは最後の段落に現われており、今の状況と見事にオーバーラップします。

P338
 彼らの論理からすれば、究極の目標は通貨圏をつないで世界通貨同盟を創り出す事であろう。
 ・・・・・・・・・ 中略 ・・・・・・・・・     危機はときには、驚くほどの効果を生むものだから。

410:b
08/03/31 22:14:37
モルガン・チェイスによる米大手証券会社の「救済」買収のニュースが流れたが、
モルガンやチェイスがいかに金融恐慌の主役であり続けてきたかを紹介しておこうと思う。

以下、『新訳 大恐慌』ガルブレイス 184ページからの引用

(1929年9月)29日には、銀行家たちが正午と夕刻の二度にわたって会合を開いた。
…というのも、その日、ぞっとするような噂が取引所を駆け抜けていたからである。
相場を安定化させるどころか、銀行家たちは逆に株を売りに回っているというのである。
銀行家たちの威信は、株式相場よりもさらに急速に低落しつつあった。

夕方の取引後、モルガンのラモント氏は記者会見に立ち、自分たちが株を売却して弱気筋の攻勢に荷担するような行動を取っていないと弁明する羽目になった。
…「銀行グループは協調して市場を支え続けてきたのであり、今後ともその姿勢を保持する意向である。株の売り手になっているという事実はない。」

 だが、その後の情報から判明したところによれば、チェイスの(頭取)アルバート・H・ウィギンは個人的に数百万ドルもの空売りを行っていたのである。
ウィギン氏にとって、価格支持操作に協力することは、もしそれが成功すれば個人的には多大な損失を被る行為だったわけである。
さぞかし複雑な心境に陥ったことであろう。
(引用終わり)

411:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/03/31 22:16:04
この訳本は、原文の皮肉な調子を十分には伝えていないような気がするが、
「数百万ドル」は、今の価値で言えば数百億円に相当するだろう。
当時インサイダー取引の罰則があったかどうかは知らないが、インサイダーの立場にある個人が巨額な空売りを行っていることを取引所が把握していなかったことはあり得ないだろうね。



412:b
08/03/31 22:18:11
>410の (1929年9月) は (1929年10月)の誤りでした。

413:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/01 20:54:22
>>410

その本、面白そうですね。今度読もう。
グリフィンも『マネーを生み出す怪物』の中で恐慌とモルガンとかの関係をかなり書いていますが、
高名な経済学者が書いたのも読んでおく方がバランスがとれるでしょうね。

414:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/01 21:01:15
まだ日本で一仕事残ってるんですね。
なかなか楽させて貰えませんね。

<平成版・前川リポート>新メンバーに福井前日銀総裁内定
4月1日16時57分配信 毎日新聞
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)

415:b
08/04/01 22:38:58
>>413
一ページに満たない部分を抜き出しただけなんだが、この部分を読むだけでもいろいろと感じることがあるよ。

本書を読めば、当時は銀行家が証券取引所を仕切っていたようだ。
チェイスのウィギンという人は、価格支持に協力を要請されるくらいだから明らかに取引所の関係者だ。
たぶん、チェイス自身が仲買をしていたのではないかと思われる。ということはインサイダーになる。
仲買なら、どれくらいの資金の人間がどの株をいくら買っているか、あるいは売っているかということも把握している。
しかも銀行は職務上取引先の財務状態を容易に知りうる。二重三重にインサイダーだったわけだ。

そういう立場にいれば、トロール漁のように、大衆筋の一斉買いを逆手に取ることなど簡単だ。
大衆を嵌め込んでいる真っ最中の人間に、はたして価格支持操作の協力を期待できただろうか。
チェイスの行動はともかくとしても、生き馬の目を抜くようなウォール街の連中がお人好しにも仲間が抜け駆けをするのを許しただろうか。

ガルブレイスはこういう疑惑は百も承知で、しかし示唆するようにしか書いてない。
全体の構図も分かっているが、しかし筆を抑えている、というそういう印象を受ける。

それから、「銀行と証券の垣根」、「インサイダー取引規制」というのは当時はなかったようだが、この時の取引所の身持ちの悪さが規制を生み出すことになったのかも、とも思ったがどうなんだろう?


416:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/02 08:19:56
ガルブレイスの大恐慌は俺も持ってるけど
アマゾンの古本、凄く上がってるのなw
去年ブクオフの105円コーナーで1冊見たw

417:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/02 08:30:17
大恐慌の教訓
グラス・スティーガル法・1999年撤廃

ブラム・リーチ・ブライリー法、振り出しに戻る

418:b
08/04/02 11:36:23
ああ、あの有名なグラス・スティーガル法か。これは間抜けでした。
新しいのは長ったらしいからブラリブラリ法と覚えておこう。

419:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/02 15:02:40
>>417
グラム・リーチ・ブライリー法
だお

420:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/02 15:07:53
URLリンク(worldwealth.blog92.fc2.com)
と↑で紹介されている↓
URLリンク(www.kokuminrengo.net)


421:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/02 21:25:43
4月は銀行の決算。
それに先駆けて本日のFRB議長証言は注目されます。
後に控えた銀行決算の結果を全く示唆しない訳にはいかないからです。

ここまでで随分と成果はありました。
どうやらFRBは投資銀行(証券会社)の監督権をも得ることになりそうです。
超長期低金利融資のスキームとその前例をつくることが出来ました。
それを使ってJPモルガンの傘下に大手の投資銀行を組み込むこともしました。
これらを組み合わせれば、公的資金投入と同じ事をNY連銀とJPモルガンだけで行なうことも可能でしょう。
一気に欲張らずに、ここらで一旦矛を収めるということも考えられないでしょうか?

報道では信用収縮が連呼されていますが、今起きているのは銀行間市場における話であり、そこは資金供給で綱渡りながら回避できます。
その結果(融資の厳格化は報道されていますが)、現実の貸し出しの減速はまだ起きていないようです。
これを見る限りですけれど。。。
URLリンク(www.federalreserve.gov)
今日のバーナンキの発言、そして4月の銀行決算を見るまでは頭を柔らかくしておく方が良さそうです。

さておき、余談ですが日本はにわかにこれがやばいなぁ~。ガソリン税どころじゃない。ノーマークだった。。。

赤字国債しばし「凍結」、長短金利上昇も・財務省
URLリンク(www.nikkei.co.jp)

赤字国債を発行するための公債発行特例法案の成立にメドが立たず、財務省が予算執行のための資金繰りに頭を抱えている。
(後略)

422:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/03 01:25:53
バーナンキ証言に関する初期の報道を読む限りリセッションの可能性について言及したことばかりがクローズアップされています。
が、重要なのはFRBが行なった事実上の公的資金投入が議会で追認されるのか? と
銀行の資本問題についてバーナンキがどういうふうに示唆するのか? だと思います。
一つの山場ですね。
しかし、前回のG7の頃は公的資金投入をあれだけ否定しておきながら、それよりも筋が通らない手段をとったアメリカ。
語るに落ちた感があります。

423:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/03 02:46:17
米、マイナス成長の可能性=FRB議長、景気後退に言及
4月2日23時0分配信 時事通信


 【ワシントン2日時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は2日、上下両院合同経済委員会で証言し、
年初からの米経済は金融機関の貸し渋り、住宅市場の落ち込みなどで一段と減速しており、2008年前半の成長率は「極めてわずかか、
場合によっては小幅のマイナスに陥る可能性がある」と述べ、リセッション(景気後退)入りの公算に初めて言及した。
FRBはこれまで、景気は大きく減速するものの、プラス成長を維持できるとの見通しを示すとともに、
1月末時点で08年の通年成長率を1.3―2%と予想していた。
バーナンキ議長は「目先の景気見通しはこれより悪化した」と指摘。ただ、08年後半には、
所得税還付などの政府の緊急経済対策の効果などで、景気は底を打つだろうと述べた。
米経済が通常ペースの成長に復帰するのは09年としているが、同議長は「この見通しは下振れするリスクが大きい」とも指摘した。



424:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/03 13:40:26
>>422

後ろめたい事をする者に良くあるパターンだ。

先に言い訳となる事情を強調する。

425:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/03 19:27:01
米FRB議長の議会証言での発言要旨
URLリンク(jp.reuters.com)
抜粋

<金融機関は資本増強する必要>=質疑応答

 われわれは今後も金融機関の監視を続ける。預金機関と同様、投資銀行にも流動性を拡大することで、流動性状況の改善を期待する。
監督する側として、われわれは引き続き強固な資本を求め、金融機関には資本増強を促していく。われわれは、特に流動性に強い関心を持っている。
明らかにベアー・スターンズのような事態が繰り返されることのないよう望んでいるし、そうならないとみているが、先行きは不透明だ。

<財務省の金融監督行政の包括的改革案>=質疑応答

 改革案で提示されたひとつの案は、金融市場安定のための規制当局としてFRBに広範な権限を付与するというもの。
仮にそうした重要な責務が与えられた場合は、効果的に職務を遂行するため、われわれが適切な権力や権限および
専門知識などを確実に持てることを望む。
 FRBは、主要金融機関のシステム的な安定に関してこれを評価し、場合によってはルールを策定する権限を今後も要求する。
 それぞれの金融機関を統括する監督当局から受ける間接的な報告に頼らなければならない状況では、こうした職務はうまく遂行できない。

426:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/06 08:56:57
本当に着々と進めるなあ。

2008/04/04-17:34 協調資金供給に新手法=現地通貨、自国担保で調達可能に-主要中銀が検討
URLリンク(www.jiji.com)
抜粋

 米国の低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローン問題を発端とする信用不安の影響で、
金融機関が市場で資金を調達しにくい状況が続いている。新たな資金供給の枠組みが構築されれば、
米国銀行の東京支店がニューヨーク連銀に預けた米国債を担保に、日銀から円を借りることが可能になる。

427:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/08 02:58:34
ドルは暴落するのか?
そしてドルの暴落はアメリカの借金を目減りさせるので、アメリカにとっては逆によいことかな?

428:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/08 22:33:31
>不換紙幣のドルは小切手が書かれた瞬間に生まれ出る。
FRBはこの国債を支払い「準備」と呼び、これをもとに準備金1ドルあたり
九ドルを自らの債務として(連邦準備銀行券として)創出する。<

単純に考えるとアメリカ国債当たり9倍の不換紙幣が市場に出回ることになる。
こんなシステムでハイパーインフレが引き起こらないのはなぜ?

429:b
08/04/08 23:40:41
適当な想像なんだが、救済のために資金供給しているわけではない。
特定のグループの利益を最大化するために、あるいは財産を移転(スティール)するために口実を求めているだけだ。

その目的のために通貨供給をきちんとコントロールしている。
インフレを加速させることもできるし、減速させることもできる。
あまりにドルの減価が速まると、卑近な例では日本政府による米国債購入への反対の声が大きくなる。
いろいろあるがゆっくりやるのが得
ということかも。

430:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/09 01:29:41
IMFすら公的関与の必要性を指摘。
しかし、これではそもそも何の為の自己資本比率規制なのだろうか。。。


金融機関のサブプライム関連損失97兆円・IMFが推計
URLリンク(www.nikkei.co.jp)

 国際通貨基金(IMF)は8日発表した「世界金融安定性報告」で米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)関連
などによる世界の金融機関の損失が約9450億ドル(約97兆円)にのぼると推計した。同報告は公的関与の必要性を指摘。
11日にワシントンで開かれる7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は同報告をたたき台に金融安定化を議論する。

 昨年10月の前回報告では金融機関のサブプライム関連の損失を2400億ドルと推計したが、その後の住宅価格の一段の下落に加え、
試算の対象を商業不動産担保融資などに広げたため、損失額が大きく膨らんだ。今回はサブプライム問題が表面化した昨年から、
今後2年間に生じる可能性のある潜在的な損失を3月時点で推計した。(ワシントン=米山雄介) (08日 23:51)


431:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/09 21:04:12
いやあ、アメリカは面白いですな。
こんな記事、意味分からないですよね。
表向きはマネーを供給せずに流動性だけを供給する手段の一環。
しかし。。何んでもありだな、アメリカ。。。。
この思惑は外れて98年以降の日本と同じ状態になる可能性があると思います。
ところで2011年から準備金に金利がつくって話は知らなかったなぁ。
これはどういう建前がついているのだろうか?

FRB、信用収縮緩和に向けた緊急対策を検討=報道
URLリンク(jp.reuters.com)

<抜粋>
検討されている選択肢は、
1)財務省が必要以上の資金を調達し、それをFRBに預ける
2)財務省ではなくFRBが債券を発行する
3)銀行の準備預金に対する金利の支払いを、予定の2011年より前に開始する権限をただちにFRBに与えるよう議会に要請する

432:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/10 23:27:40
何でも有りになってきました。
これはジキル島で開催した方が良いのでは?

G7会議、金融機関に協力要請へ・危機回避へ首脳招集
URLリンク(www.nikkei.co.jp)

 11日にワシントンで開く7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議の拡大会合に、
世界の主要金融機関10社程度の首脳が出席することが明らかになった。米当局の要請を受けたもので、
金融機関が経営危機に見舞われた際の信用供与枠の維持などに協力を求める狙い。
G7に民間銀行首脳が招集されるのは異例。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に
端を発した金融不安が広がる中、官民連携で金融システムの動揺に歯止めをかける。

 米からはシティグループのほかリーマン・ブラザーズ、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカなど
大手銀行・証券のトップクラスが出席。日本は米に金融持ち株会社を設立しているみずほコーポレート銀行の
佐藤康博副頭取が参加し、欧州勢のドイツ銀行などと合わせ米欧日三極の金融首脳がそろう。
欧米有力ファンドの代表者も参加する方向だ。 (07:00)


433:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/11 10:41:28
>>432
世界の主要銀を共同監視とのことだけど、
誰が監視するんでしょね(笑)
どんな指示をするんでしょね(笑)
誰が得するんでしょね(笑)

思わず(笑)マークを付けてしまったが、笑えん。

434:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/11 22:46:23
銀行(信用)を共同監視(監督)するということは世界経済を直接的にコントロールするということである。
静かなる世界通貨圏の創設であり、ヴェルナーの予見は既に当たりつつある、と思う。

ちなみに信用を重視し金利を中心的な役割としないのは、スティグリッツがそうである。

「新しい金融論」(スティグリッツ/グリーンワルド) Ⅰ 新しいパラダイムの原理  より引用

P3-P4
 本書の中心テーマとは、貨幣の取引需要に基づく金融理論の伝統的アプローチに深刻な問題が
生じてしまったということ、つまり、その理論では貨幣がなぜ、あるいは、どのように重要なのかについて、
説得的な説明ができないことである。むしろ、われわれは金融理論を理解するカギは貸出可能資金の
需要と供給であることを論じる。
(中略)
 本書は、金融機関-銀行-が、経済動向を決める上で重要な役割を果しており、また、銀行自体や
銀行行動の中心的な特徴は情報の不完全性の分析に照らして理解される(あるいは、同分析から
導かれる)と論じている。

435:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/11 23:05:36
「新しい金融論」(スティグリッツ/グリーンワルド) より引用

P309
 そもそも、貨幣あるいは信用のいずれに注目するかで、一体、いかなる違いが生じるのだろうか?
実は、そこに、いくつかの違いがある。
 第一に、過去には貨幣の創出と信用の創出との間には密接な関係があったかもしれないが、
この関係は決して強固で不変だというわけではない。
(中略)
 第二に、金利や金利による調整は、伝統的な金融理論とは異なって、中心的な役割を果さない。
(後略)

P312
(1) 金融政策の引き締め程度は、実質金利ではうまく測れないだろう。そこでは信用の利用可能量が
   重要となる。信用割当がある場合には、貸出需要ではなく、重要なのは貸出の供給だけである。

436:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/12 12:33:02
ヴェルナーやスティグリッツが指摘するように銀行が創造する信用の量こそが経済の第一変数です。
窓口指導を行なっている国ではヴェルナーが指摘するように中央銀行が直接的に信用創造量をコントロールします。
それ以外の国ではスティグリッツが指摘するように自己資本規制などの制度設計が銀行行動に働きかけ経済に波及します。
窓口指導にせよ金融制度の設計にせよ中央銀行群(BIS及び各国中央銀行)が行なっているので、根っこは同じだと思います。

437:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/14 21:24:17
時価会計にケチをつけるところまで追い込まれながら、何故、BIS規制の弊害が騒がれないのだろう?
そればかりか、どうしてより強化するという方向に向かっているのだろうか?
証券の評価の厳格化が会計基準の変更を迫りドミノを倒すきっかけになったし、自己資本規制が信用収縮を加速させている。
規制の内容が悪いわけではないが、変更時には問題が起きる。
それは予想していたはず。


金融機関の資本増強で与信が縮小、米経済が困難に=FRB議長
4月11日7時52分配信 ロイター
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)

 [リッチモンド(米バージニア州) 10日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は10日、金融機関が負債を減らし資本を
増強しているために企業や個人が与信を得られず、米経済は困難な状況に陥っているとの見方を示した。
 議長は講演後の質疑応答で「金融システムおよび個々の金融機関の利益と経済全体の利益は、ある意味で相反している」と述べた。
 緊張が続く中、金融機関はレバレッジを減らし、バランスシートを縮小させ、自己資本比率を高めている。しかし、これは与信を供与する
通常の市場機能を低下させることになると指摘した。

438:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/15 23:51:34
現在の段階でBIS規制を強化するとは狂気の沙汰だね。

439:b
08/04/16 00:40:27
80年も前の出来事の「大恐慌」にこだわりすぎるかも知れないが、
どうも著者ガルブレイスの書き方が気になる。

(以下、ガルブレイス新訳「大恐慌」p232)
 しかし、ウィギン氏の金融オペレーションの中で、なんと言ってももっとも華麗だったのは、
 チェース・ナショナル銀行の株式に関するものであった。
 そのための財源には、チェース本店そのものの資金が当てられた。
 特にうまくいった事例として、シャーマー社(引用者注:ウィギンが樹立したダミー会社)が
 1929年9月23日から12月4日の間にチェース・ナショナル株を42,506株空売りしたケースが挙げられる。

440:b
08/04/16 00:41:10
(同書p234)
 1932年末、ウィギン氏は会長への再任を辞退する意向を表明した。
 その際、65歳を間近に控えた彼は
  「長年にわたって、チェース・ナショナル銀行が成長と繁栄を謳歌し、社会のお役に立つ銀行たるよう心血を注いできた」
 とやや大げさに語っている。
 だが、一方で、エクィタブル・トラスト・カンパニーとの合併に伴ってチェースに移籍した
 ウィンスロップ・W・オルドリッチは、ウィギンを無用視するようになっていた模様である。
 ロックフェラー一族配下のエクィタブルから来たオルドリッチは、ウィギンとは異なって従来型の堅実なバンカーだった。
 ともあれ、ウィギンの退任に当たって、チェースの取締役会は、
  「当行に対するウィギン氏の功績に多少なりとも報いるべく」
 満場一致で彼に10万ドルの生涯俸給を支払うことを決定した。
 だが、後に明らかになったところによれば、実はこの味のある寛大な処置も、ウィギン本人の発想によるものだったのである。

 ウィギンの退職後数ヶ月経って、上院の調査委員会が彼の言動に関する詳細な調査に乗り出すことになった。
 ウィギンの後任者となったオルドリッチは、前任者の怪しげな活動がいかに広範かつ多岐に及んでいたかを知って、
 驚きの色を隠し得なかったのである。
 そして、生涯俸給を支給することを決定したことはとんでもない間違いだったと述懐したのであった。
 なお、ウィギンは、後にこの俸給を辞退している。
(引用終わり)


441:b
08/04/16 00:42:19
 以下は引用部分に関しての感想。

大暴落が始まった1929年10月24日は「暗黒の木曜日」として知られているが、チェース会長の大量の空売りがこの時期に行われていた、ということがサラッと書かれている。
それはともかく、後任のオルドリッチが「驚きを隠し得なかった」という下りには、「ちょっと待てよと思わないだろうか。

チェース会長としてのウィギンの活動について社外の調査委員会が明らかにしたことを、チェースのトップになったオルドリッチが知らなかったということは少なくともあり得ない。
それどころか、ウィギンを追い出したかったオルドリッチが、前会長の弱みをつかんで追い落としに利用しようとしていたことは想像に難くない。
ただし、オルドリッチとしては、背任行為の証拠をウィギンの鼻先に突きつけるよりは、ロックフェラーを通じたコネを利用して、第三者委員会に調べさせるという手の方がよりスマート。で、本書に書かれているような顛末になったということではないのか。

しかし、驚いたふりをしたオルドリッチも白々しいが、著者のガルブレイスにしても、単純に公平な観点で書いているだけだろうか。
本書を素直に読めば、ロックフェラー系の銀行は(インサイダー取引などに走らない)堅実な取引をしているという印象を持たされるが、彼らはそんな正直者だったろうか?
ロックフェラーが背後にいたということは、ウィギンをスケープゴートにしようとしたのではという想像も働くのだが、ガルブレイス自身もその輪の中に加わっているのかも、という気にさせられる。


442:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/17 22:29:21
新しい金融論(スティグリッツ/グリーンワルド) P86

 自己資本比率を引き上げると、貸出残高は減少する。そもそもの意図は異なるが、
標準的なマクロ経済のコントロール・メカニズムと全く同じように、自己資本比率の引上げは、
その規制が実効性を持っている限り、貸出(したがってマクロ経済活動)に影響する。
(引用終わり)


銀行の自己資本、積み増しを・バーゼル委
URLリンク(www.nikkei.co.jp)

日米欧の銀行監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会は16日、7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で
合意した監督強化策に沿い、銀行の健全性を示す自己資本比率の計算方法を厳しくすると発表した。
世界の金融機関が多額の損失を負った債務担保証券(CDO)など「二次証券化商品」を抱える銀行に対し、
自己資本を厚く積むようルールを変える。(後略)

443:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/17 23:50:21
>>442
要するに、信用収縮を加速させて世界的に不況へ落とし込むことを狙ってるのかな?
不況の先に何を狙ってるんだろう。単なる不況利権の拡大? 構造改革促進? それとも世界通貨統一?
なんにしてもイヤ~な臭いのするニュースだよなあ……

444:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/18 02:04:12
>>443

嫌なニュースです。
銀行貸出、即ち信用の創造量を重視した理論に着目していれば自明なのですが、

自己資本規制の強化は
自己資本比率不足→貸し渋り→企業倒産→不良債権の発生→自己資本比率不足

というように信用収縮を直接的に引き起こします。
一方でこのループから抜け出る資本創造の仕組みも用意されています。
プライマリーディーラーに貸し出して、そのお金で銀行の増資を引き受けさせるという裏技。FRBの一存で可能です。
BISとFRBは、マッチポンプを行なうことで経済の生殺与奪権を完全に掌握しているかのようです。
残念ながら我々には事後的に理解することしか出来ません。

ルカ04:03 
そこで、悪魔はイエスに言った。「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ。」
ルカ04:06-07
そして悪魔は言った。「この国々の一切の権力と繁栄とを与えよう。それはわたしに任されていて、これと思う人に与えることができるからだ。
だから、もしわたしを拝むなら、みんなあなたのものになる。」

445:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/21 23:45:05
URLリンク(jp.reuters.com)

英中銀、商業銀保有のモーゲージ証券と500億ポンドの国債の交換を提案

この政策の効果はどうなのだろうか?

446:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/21 23:45:07
URLリンク(jp.reuters.com)

英中銀、商業銀保有のモーゲージ証券と500億ポンドの国債の交換を提案

この政策の効果はどうなのだろうか?

447:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/21 23:47:41
>>444
>プライマリーディーラーに貸し出して、そのお金で銀行の増資を引き受けさせるという裏技。FRBの一存で可能です

プライマリーティーラーに貸し出す際の金利は公定歩合ですよね?

448:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/21 23:54:34
>>446

手をかえ品をかえやって来ますね。
見出し通りにモーゲージ証券と国債の交換をしたなら事実上の公的資金投入。
これは実はそういうわけではないですけれど、公的資金投入への期待感を高めるという効果がありそうですね。
勿論、表向きはお馴染みの銀行間市場の流動性の改善ですけど。

449:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/22 00:08:27
>>447

財務内容による、と思うんですがググってもはっきりしないですね。

この制度は2008年3月に突如始まりました。
元々プライマリー・クレジット・プログラム(ロンバート貸出)というのを2003年からやっていて、これは銀行が対象。
財務内容が良い銀行は公定歩合で、悪い銀行はセカンダリー・クレジットとなって誘導目標+200bpで貸します。
このプログラムの対象を銀行からプライマリーディーラーに拡大したのとだと思っています。

これで銀行だけでなく有力証券会社(=投資銀行)が中央銀行から低金利で直接融資を受けられる。
これをうまく使えば公的資金投入と同じことが可能だな、と思ってます。

450:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/22 07:49:56
>>449
市場原理の体裁を繕うのとアメリカ国民の税金使っての金融機関への公的資金注入への批判を
かわす為のモノでしょうかね
ポールソンがG7で見栄を切ったのもこれを念頭に置いての事なのかしらん

451:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/22 22:58:18
>>450
ポールソンなんて名実ともに投資銀行の中の人なんだから、その利益しか考えないでしょう。
どう考えても公的な枠組みを使うよりも、民間の投資銀行を使った方が彼等には都合が良いでしょう。
救済する相手の株価は下がっていれば下がっているほど良いし、増資を引き受ける資金は連銀から安く長期に借りられると良いです。
欲張りなのでリスクを連銀に背負わせる形をとると思います。
連銀に損失が出ても、それは国民負担に転嫁されるだけですから関係者は傷まないです。
スキームはやや違いますが、JPモルガンによるベアーの買収劇はその雛形と言えます。
あれが議会で追認された時点で、FRBは巨大な権限を掌中に収めたと言って良いと思います。

訂正:ベアー買収支援の融資、期間10年・金利は公定歩合と同じ2.50%=NY連銀
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)

[ニューヨーク 24日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)傘下のニューヨーク連銀は24日、JPモルガン・チェース<JPM.N>の
ベアー・スターンズ<BSC.N>買収に関連し、設立される管理会社に供給するJPモルガン発行の劣後証券、およびNY連銀の融資の条件を発表した。
 内訳はNY連銀融資が290億ドル、劣後証券が10億ドル。
 期間はいずれも10年。NY連銀の融資は更新可能。融資の金利は、公定歩合のプライマリー・クレジット金利(現在2.50%)を適用。
劣後証券はこれにプラス450ベーシスポイント(bp)で現在は7.00%(訂正)となる。
*発表者側の申し出により、第3段落の劣後証券のスプレッドを「475ベーシスポイント(bp)」から「450bp」に、
金利を「7.25%」から「7.00%」にそれぞれ訂正します。


452:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/23 00:31:57
バーナンキFRB議長:戦いの片手に権限拡大、片手に大恐慌の教訓
URLリンク(www.bloomberg.com)

<抜粋>
・バーナンキ議長は、連邦準備制度の95年の歴史の中でも最も積極的にその力を拡大して事態に収拾に対応した。
・1930年代以来初めて投資銀行に対しても連銀の窓口貸し出しを実施できるようにした
・資金難に陥った米投資銀行ベアー・スターンズを救済するという前代未聞の措置を講じた。
・ポールソン米財務長官が3月31日に発表した米金融行政の大幅な改革案は、FRBの試みを支持する格好となった。
・商業・投資銀行や保険会社、ヘッジファンド、投資信託を含む金融システム全体を監督する恒久的な役割を連邦準備制度に付与するという方針が示されていた
・ライル・グラムリー氏「ポールソン長官の改革案についての1つの解釈は、望むことがすべてできるような権限を手渡されたということだ」
・2000年に出版した大恐慌についての考察を記した著書では、序文に「大恐慌を理解することが、マクロ経済の究極の目標だ」と記している。
・議長の意図は、FRBの権限を最大限に引き出すことだ。

453:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/26 18:02:19
中央銀行が低インフレを目指す理由とデフレが破壊的に作用する理由。
銀行貸出の増減と物とお金のバランス、物価変動の理由について書いてある文章や本などあったら教えて欲しい。


454:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/26 18:41:28
>>45
いろいろな考え方があるでしょうが下記は一例として。

>中央銀行が低インフレを目指す理由

(1)目標をインフレよりにするのはデフレスパイラルに陥らないようにするためのバッファ。
  完全な安定は不可能だから、デフレよりはましなインフレの方に軸足を置く。
(2)低く抑えるのはインフレタックスという問題があるから。

>デフレが破壊的に作用する理由

これは多岐に渡るでしょうね。
とりあえずデフレスパイラルでググって読んでおくのが無難でしょうか?
企業のバランスシートという観点でも論じることが出来ると思います。
また『円の支配者』の主張の一つは、「デフレこそが今(当時)の日本の不景気の原因である」ということです。
そのかいあってか今ではデフレと不景気は同義語であるかのように使われます。

>銀行貸出の増減と物とお金のバランス、物価変動の理由について書いてある文章や本などあったら教えて欲しい。

フィッシャーの交換方程式 でググっておいてから『円の支配者』を読むか、このスレの>>5以降を読んでは。

455:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/26 18:42:25
アンカー間違え
× >>45
○ >>453

456:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
08/04/27 21:52:35
さて銀行決算も一通り終わって踊り場に来ました。
これからは二通りのシナリオがあると思います。

(1)一旦、矛を収める
 既に多国間の中央銀行の協調体制が世界に認められたし、FRBの権限も大幅に拡大出来たことに満足し一旦は小休止し、次を本番にする。
 これから金融寡頭勢力同士で新株を引き受け合うことになると思いますが、その後で株価下落が続くと彼らに損失が出てしまう。

(2)市場が楽観に転じたところでカモの晩餐を開く。


両者の違いは休日の長さの違いに過ぎませんが、意味的には大きなちがいがあるでしょう。
ファビアン思想からいくと(1)のような気がしますが、読めるものではありません。
後れて報道される事実を元に理解に努めるのが精一杯です。
ただ、ここまでの流れは

・戦術的には 自己資本比率規制×会計規則の変更
・戦略的には 金融危機の結果として起きる超国家的中央銀行システムの権限拡大

という観点で眺めていると非常に興味深かったと思います。


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